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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4966号】コロナ2年目のクリスマス-高槻日吉台教会《高槻市》(2面)

2022年1月29日

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今この時だからこそ開かれる扉

 安心できる場所を捜し、次々と宿屋の扉を叩くマリアとヨセフの姿を想いながら、今年度もコロナ禍に向き合い、宣教の扉を叩き続けるクリスマスを過ごしました。感染症対策のためにいくつもの扉が閉ざされましたが、ため息を祈りに変え、「お言葉どおり、この身に成りますように」と、主が開かれる扉を捜し求める日々が続きます。

 多くの教会でも行われたように、高槻日吉台教会でもオンラインを併用し、会堂に集う人数を制限して、クリスマスイヴの礼拝を守りました。寒い中、換気のために窓を開けていましたが、外から風が吹き込む度に、蝋燭の火が大きく揺れ動きます。その光景は、オンラインを通して礼拝を守っている人々にも印象深く映ったようで、ある人は「主のご降誕を告げる聖霊の臨在を感じた」と感想を伝えてくださいました。

 昨年度来閉ざされた扉の一つは、教会員の家や街をめぐり歩くキャロリングです。そこで私たちに示された新しい扉は、「回らないキャロリング」と名付けた、聖歌隊の賛美を収録した動画配信でした。マスクを着用し、間隔を広く空けて立つ聖歌隊がクリスマスキャロルを歌います。その賛美の歌声を収録し、クリスマスを象徴する映像と共に編集をして、クリスマスイヴの日に教会ユーチューブチャンネルにおいて公開しました。その賛美がインターネットを通じて、これまで以上に広く世界中を歩き回ったことを思えば、これもまた主の驚くべき恵みだと感じられます。動画配信の良いところは、その場限りではなく、時も場所も超えて、何度でも繰り返し視聴できることです。やがて、コロナ禍の貴重な記録としても、この動画の意味は深められていくことでしょう。

 一日も早くコロナ禍から解放されることを願いながら、今この時だからこそ備えられ、開かれる扉に目を注いでいたいと思います。光は暗闇の中でこそ輝いているのだということを、今こそ共に想い起こしましょう。

(吉岡恵生報)

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