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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4990号】人ひととき(4面)

2023年1月28日

恵みを数えつつ

三重県、津教会員
本弘 禮子さん

 本弘禮子さん、「神様に用いられて来た人生。恵みを数えて来た人生」。そういつも語られる。
 横浜出身。戦争中に疎開し、中学卒業まで過ごした軽井沢の教会幼稚園でキリスト教と出会った。周りには沢山のクリスチャンが居た。羽仁もと子から子ども用の聖書をもらい、W・M・ヴォーリズ夫妻とも交わりが与えられた。
 高校入学と共に家族と共に東京へ戻る。クリスチャンの友人の紹介で、西荒川教会の幼稚園で働き始め、20歳の時に受洗。その後、軽井沢時代から親交があった夫と1960年に結婚。夫の郷里である津に転居し、以来、津教会で礼拝を守っている。
 津教会での教会生活と共に、夫の両親が設立した児童養護施設「真盛学園」での仕事が始まる。副園長として保護者のいない児童、虐待を受けている児童を養護する働きに邁進して来た。
 嫁ぎ先の実家はお寺。真盛学園の母体もお寺だった。その中で同じ信仰を持つ夫と二人三脚で神を信じて歩んで来た。施設の運営に色々な問題が起こる中で、答えが無い中で祈り続けた。その中ですぐではないが、不思議と道が開かれて来たという。ゆだねることは祈ることだと教えられた。その背後には教会仲間の支えがあったことを忘れることは出来ない。
 施設の子どもたちには時に厳しくも接した。けれど共に生活をしながら、痛みを抱えるその心に寄り添い、子どもたちと共に祈ることを大切にした。卒園した児童から、「先生の祈りに励まされた」と言われた言葉が嬉しかった。
 2004年に46年務めた学園の仕事を終えた。
 しかし教会の奉仕は終わらない。「数えてみよ、主の恵み」。以前、友人から教わった賛美を口ずさみながら、奏楽者として、役員として教会の伝道のために用いられたいと願っている。

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