東中国教区第五四回定期総会は五月二三、二四の両日、岡山教会を会場にして、正議員九九人中、開会時で七九人が出席し、開催された。
宇野稔教区総会議長は、報告の中で〈教区宣教基本方針〉に触れ「教区内の四八の教会・伝道所が各々違いを持っているのは良いのですが、それを無関係に放置しておくのではなく、お互い出会い、対話する」と、「顔の見える教区」となるための対話の重要性を訴えた。
今総会では教区三役及び、常置委員選挙が行われた。副議長の急逝、予備選挙で立てられた候補が諸処の事情で辞意を表明する中、再投票、決選投票を経て、宇野氏(岡山)が再選された。宇野氏が「辞意を表明している以上、このままでは受けられない」と、教会役員と協議をするため、一時議事が中断される一幕もあった。
副議長には藤原寛人氏(上井)が選出され、書記には卜部康之氏(倉敷水島)が任じられた。
一日目の夕食時に「交流の時」が持たれ、……
▼「ゆこう、どこかに あるはずだ もっとよいくに、よいくらし!」ひとりのたいこたたきがこのように叫び、歩き出したことからはじまった行進は、新しい町に入り、新しい土地を過ぎる度に人数が膨れ上がり、やがて…。▼チムニクの絵本(福音館)を二〇数年ぶりに読み返した。絵本だから紙数は多くない。話の粗筋は憶えていたつもりだが、初めて読むように新鮮だ。それどころか随分と印象が違う。昔は主題を読み誤っていたのかも知れない。▼優れた童話には、多様な解釈の余地がある。読者の年齢や置かれた環境で色合いを変える。だからこそ、何度でも読み返すことが可能だ。著者の意図が読者の誤解を許さない程に表に出ているものは、必ずしも優れた作品とは言えない。豊かな作品は多様な解釈を豊かに生み出す。その分誤解も。▼『罪と罰』が日本に紹介された時は推理小説の扱いだったということをどこかで読んだ。『復活』はメロドラマだ。これは解釈の多様……
第五四回西中国教区定期総会が、五月十日~十一日、山口市の防長苑を会場に開催された。開会時、正議員一三六名中一一九名の出席で総会は成立した。
第一日目は、開会礼拝、組織会、教区議長総括報告に続き、関東教区問安使平山正道氏、教団問安使小林眞教団副議長から挨拶を受け質疑応答。
その後、三名の准允式と二名の按手礼が執行され、教区総会議長・副議長選挙が行われた。議長に高橋敏通氏(下松)、副議長に柴田もゆる氏(廿日市)が再選され、書記には東島勇人氏(益田)が選任された。
夜には第34回教団総会報告の時間を持ち、総会出席の四議員から報告を受けて協議。
この際、教団問安使より教区の報告に歪曲があるかのような発言があったため、これに抗議がなされ、議事終了後も場所を移して議論が続けられた。
第二日目は逝去教師・信徒記念式に始まり、兵庫教区問安使佃真人氏、教区内来訪者より挨拶を受けた。 その後、由宇伝……
第五九回/「合同」後三六回兵庫教区総会は五月二二・二三日両日、テーマを「『支えあう教会』~福音を生きるいのちのつながりを…~」とし、阪神大 震災後十年を経て再建された神戸栄光教会を会場に正議員二一一名中一五九名が出席する中、堂山興治志筑教会牧師の開会礼拝説教を以って開催された。
来賓として権寧國在日大韓基督教西部地方会会長、宮田誉夫部落解放センター運営委員会常任委員、三浦修関東教区議長、鈴木伸治教団書記から挨拶を受けた。特に教団問安使に対して質疑が行われ、沖縄教区総会選出議員不在で行われた第34回教団総会に対して教団議長が行った措置、対応に対する疑義、「教区総会提出議案の不受理」に対する抗議が議場から多数出された。
他に教団総会関連としては、「第34回教団総会報告に関する件」(八号)において議長から総会の様子が報告されると共に、教団総会議員以外の人からの質問に教区選出議員が答える形で現……
教会の根幹に関わる課題が前面に
前号に引き続き五教区の総会報告を掲載する。過去数年来、或いは数十年来の懸案であった事柄、教職制度、「合同のとらえなおし」、信仰告白、財政に加え、今年度各教区を横断する課題は、現実的な危機感に基づく「戦争と平和」についての議論・決議であり、「セクシュアル・ハラスメント」の問題に顕著な人権と教会の倫理であり、更に、聖餐式のあり方を問う論議がいよいよ表に出て来た。教会の根幹に関わる、或いは根本から揺さぶる議論に発展しようとしている。
五月三日は「憲法記念日」であるが、複数の政党をはじめ、政界は憲法改正に向けての動きが急で、今や「平和憲法」も「風前の灯火」の様相。
私の仕えている遠州教会には、市民運動の「浜松市憲法を守る会」の事務局があり、毎月一回、役員会を開催し、翌月配布の「護憲チラシ」原稿の担当決定などの準備をし、当教会で印刷。翌月の第二日曜午後、市役所に集まり、小集会後に浜松駅までチラシを配布しながらデモ行進をし、この五月が四五九回。つまり、三八年間も継続されていることになる。
加えて昨年には「浜松・憲法九条の会(私が代表者)」を立ち上げたこともあり、三日に講演会を開催し、二百名近い参加。
「憲法」というと、「法」という言葉が先に浮かび、堅いものという先入観があるが、「憲法」とは「かたち」を意味し、日本の国のかたちを言葉で表すものであり、それが「国民主権・平和・人権」の三つの柱になっている。
前述の講演会を……
音を通して福音の ハーモニーを奏でる
村山さんは幼い頃からピアノを習い、将来の夢は指揮者であった。しかし聴力の関係で指揮者の道を断念せざるを得ないと知る。そのことで悩んでいた高校生の頃、祖母の導きで教会に行くようになった。そんなある夜、満天の夜空を見ながら、自分が気にしていることは、ほんの小さなことである。また、こんな小さな自分をかけがえなく大事にしてくれる方の存在に気付かされた。自分の音楽家として生きる道は、困難を背負いながら歩むこと。「そこに生きよ」との主の声を聞いた。一九七七年クリスマスに受洗し、自分のためではなく、神から用意された道を生きる歩みへと変えられた。自分に与えられた生を一人でも多くの人に捧げていこう。神が与えてくださるからこそ、自分にしか出せない音があるのだから。
その後、不思議な導きで女子聖学院短期大学に奉職、多くの出会いを通して音楽と人間の生命との関わりを知っ……
★第5回「農」に関する活動者協議会開催
/時=6月20日(月)14時~21日(火)11時
/所=北海道クリスチャンセンター
/講演=五十嵐紀子(名寄教会員、道北三愛塾メンバー、恵泉レディースファーム)
/発題(交渉中)
/費用=教区推薦(交通費、宿泊費伝道委員会負担)自主参加(実費自己負担)
/オプション=(1)余市「いのちの園」、(2)道北見学コース、(3)道東見学コース
/申込・問合せ=教団伝道委員会℡03-3202-0544
《奥羽教区》 二〇〇四年十月二日(土)会場/弘前教会、十教会十五名参加
弘前教会竹内郁夫牧師は開会礼拝において「主にあって互いに支え合うことの大切さ」を説かれた。
多田委員長は、挨拶の中で「教団年金の現状と将来への対策」と、年金を支えるために、いかにこの運動が重要であるかを語った。
参加者に受給者の遺族の方がいらしたことにより、教団年金を身近なものとして捕えることができ、感謝であった。
《中部教区》 二〇〇四年十月二二日(金)会場/名古屋中央教会、七教会十六名参加
開会礼拝は会場教会の鈴木重正牧師が「奉仕は聖霊の働きによる愛の業」と説教された。
謝恩献金と百円献金の違いについての質問から始まった。まずは牧師と役員にこの運動の実態を正しく理解して頂き、信仰の継承の賜物として運動に参加しようとの一致をみた。
《東中国教区》 二〇〇五年一月二三日(日)会場/鳥取教会、七教会二九名参……
与えられた恵みの中で
鷹巣教会牧師 岡村 宣
秋田県北部、能代市と大館市の中間にある人口二万人余りの鷹巣町は、今年三月、近隣の三町と合併し、北秋田市となった。「福祉の町」として全国から注目を集めた、超高齢化、少子化が同時進行する過疎の地域である。
教会がこの地に立てられて七十三年。それぞれの時代に、十二~十八人の教会員が宣教の業を担うと共に、戦時中に託児所を、戦後は幼稚園を併設するなど、地域の要請に応えて保育の業を担ってきた。地域にキリスト教への理解が息づくことに繋がっている。
鷹巣教会では、明子さん、タマさん、富雄さんなど、互いに姓ではなく名で呼び合う。交わりの近さと共に、かつていくつかのクリスチャンホームが中核となっていたことの名残でもあろう。十五年前に赴任した時は、男性メンバーが三人いた。それぞれ長老の奉仕をし、福祉の町づくりの中核を担っていた。
十年前、四千万円の……