主が備える一歩一歩を
神戸教会派遣神学生
世界宣教委員会エキュメニカル奨学金を受けて学ぶ
金 茶云さん
韓国・蔚山のキリスト者の家庭に生まれ、中学生の頃に受洗した金茶云さんは、高校卒業後、メソジスト神学大学(MTU)に進んだ。当初は清貧であるべきという牧師像に尻込みし、経済力を得られる職に就いた上で、役員として教会を支えることを考え、医師や教師の道も模索していた。しかし、祈りの中で、多くの人が進もうとしない道で主に仕えるべきとの思いを与えられた。背後には、熱心な母の祈りもあったという。
大学院卒業後、伝道師を経て牧師となり、教会に仕える傍ら、延世大学の語学堂で日本人に韓国語を教えるボランティアに携わった。この経験から、韓国にいる日本人への宣教を担う「日本宣教教会」で仕えることになった。日本宣教の幻を与えられ、2022年9月に渡日、半年ほど日本語を学び、同志社大学大学院に入学す……
「長崎で会おう どこでもわたし」
「長崎で会おう どこでもわたし」と題し、2024年3月12〜14日に部落解放ユースゼミナール(仮称※)を開催した。総勢16名の参加者が全国各地から会場・長崎銀屋町教会(長崎市)に集まり、二泊三日のプログラムを行った。
基調講演とフィールドワークでは、阿南重幸さん(長崎人権研究所・副理事長)を講師に招いた。キリスト教禁制の時代に、長崎の被差別部落民が潜伏キリシタン捕縛を役目とされていたこと、そのような弾圧の手先とされた部落民にキリシタンが復讐のために夜襲し、被差別者同士の血で血を洗うような事件があったこと、しかし時代をさらに遡ると部落民もまたキリシタンであり、役目であった捕縛の任務を拒否した出来事があったことなどを伺った。また、フィールドワークでは原爆によって「消失」した部落の歴史を辿りながら、原爆投下当時とその後の様子を知った。平和公園内の平和祈念像……
伝道報告 伝道推進室より応援した教会・伝道所
主の栄光のために
津久見教会牧師
野口 春夫
昨年創立70周年になる津久見の伝道開始は1927年であるが、戦前、男性は戦死、女性は病死で数名に、教会は消滅状態だった。敗戦後、救世軍の故恩村吉重兄が教団に移り、再建を始めた。国鉄(当時)津久見駅前で年末に「慈善鍋」が置かれ、楽器が奏でられている写真が津久見市の歴史資料にある。
1953年教団は教会を認可、教区は津久見を「特別開拓伝道地」に指定、借家料を保証した。1966年臼杵教会との兼牧を解消、鈴木(旧姓原田)恭子牧師を迎え、8名で新教会が設立した。牧師は朝起きると、部屋を礼拝堂に変えた。警察署の柔・剣道場跡を買取、会堂建築を始めた。地元の応援、教団と他教会の支援で会堂を完成させたのが1970年。後、有田典生牧師から3代までは専任牧師が続き、後、北隣の臼杵教会に代務、兼務を委ね、遂に……
お詫び・訂正
新報5016号2面「神奈川教区総会報告」タイトル「150回」を「152回」に、「2024教区総会日」欄、東京教区の開始時刻を「10時30分」に、終了時刻を「19時」に、お詫びして訂正いたします。
教師検定委員会よりお知らせ
「教師検定試験受験の手引き」を改訂しました。情報を刷新し、新たな節を加えるなど増頁し、頒布価格も220円に変更しました。
問い合わせは、電話03−3202−0546、教師検定委員会までお願いします。
……
田主忠信(無任所教師)
23年1月15日逝去、90歳。岡山県生まれ。57年関西学院大学大学院修了、同年より八尾教会を85年まで牧会。遺族は妻・田主靖子さん。
石井勝男(無任所教師)
24年2月17日逝去、60歳。神奈川県生まれ。09年日本聖書神学校卒業、同年より14年までひの木教会を牧会。遺族は父・石井勇さん。
安井 潤(隠退教師)
24年2月29日逝去、94歳。大阪府生まれ。57年東京神学大学大学院修了、58年より本宮教会を牧会し、20年隠退。遺族は息・安井徹さん。
宮越文次郎(隠退教師)
24年2月6日逝去、96歳。秋田県生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業、同年より宮内、二宮、佐賀、高松、石巻山城町教会を牧会し、98年隠退。遺族は息・宮越信哉さん。
教師異動
昭島 辞(主)関口 康
〃 辞(担)秋場治憲
〃 就(主)秋場治憲……
主の御名を讃美いたします。
4月3日、台湾東部を中心に、マグニチュード7.2の地震が発生し、最大震度6強を観測した花蓮県を中心に、多くの被害が報告されています。台湾基督長老教会に属する玉山神学院の建物をはじめ、複数の教会の建物に被害が生じたほか、教会員にも死者・負傷者が出ています。
社会委員会では、緊急救援募金を開始しましたので、祈りをもってご協力をいただきますようお願い申し上げます。
2024年4月12日
日本基督教団社会委員会委員長 柳谷知之
◎募金期間 特に定めず
◎目標額 特に定めず
◎送金先 加入者名 日本基督教団社会委員会
◎郵便振替 00150−2−593699
(通信欄に「台湾地震緊急救援募金」とお書きください)。
〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
日本基督教団社会委員会
(電話03-3202-0544、……
「日本基督教団の未来のために〜機構改定で出来ること」
雲然俊美議長が主題講演
3月4〜5日、教団会議室およびオンラインで宣教方策会議が行われた。教団四役、委員会・教区・神学校・関係団体からの参加者等74名(対面49名、オンライン25名)が参加した他、常議員の有志もオンラインで参加した。
雲然俊美議長が「日本基督教団の未来のために〜機構改定で出来ること」と題して、主題講演を行った。冒頭、雲然議長は、「この講演の目的は、学ぶということもさることながら、皆で協議することが主目的である」と始め、以下のように語った。
「教会の機構とは、福音宣教のために整えられるものであり、そこから宣教のために伝道者が派遣されていく。これが聖書的な教会であり、またその教会の秩序を保つために職制が整えられた。その上で組織としての教会は、絶えず変わり続ける必要がある。それは、日本基督教団が、……
能登半島地震報告《教団役員訪問》
伝道を再建する課題を示されて
3月11日から13日、副議長、総幹事、社会委員長、書記が参加(議長は葬儀のため不参加)し、能登半島地震被災教会を訪問しました。また、中部教区の現地委員会委員の方々が同行してくださり、移動の責任を負ってくださいました。
一日目は、羽咋教会と富来伝道所を訪問し、内城恵牧師と役員の方々のお話をお聞きしました。それぞれの地域は甚大な被害がありましたが、前回の能登半島地震後に会堂を建て替えたため、いずれの会堂も大きな被害はなかったとのことでした。しかし、羽咋教会の関係幼稚園は園舎が使用不可能になるなど、報道で取り上げられる地域だけではなく、能登半島の様々な地域が被害を受けていることを実感しました。
二日目は、まず七尾教会を訪問し、教会や園舎に被害がありましたが、その中で自主避難所として働きをされた経過を……
春季検定試験の合格者を承認
3月22日、第10回臨時常議員会がオンラインで、常議員23名が出席して行われた。2024年春季教師検定試験合格者を承認した。
清藤淳教師検定委員長は、「補教師試験受験者34名中、合格者26名、不合格者3名、Cコースでの継続者5名。正教師受験者13名中、合格者7名、不合格者6名」と報告した。試験を振り返り、「春季は補教師が中心の試験となるが、正教師が中心の秋季試験の不合格者も数多く合格した」と述べた。また教区の中には、志願者の推薦文を皆同じ形式で出してくる教区があり、教区が個々の志願者をどのように受け止めたのかがはっきりとしないものがあることを告げ、改善を求めた。
(新報編集部報)……
補教師34名、正教師13名が受験
受験者の減少傾向がある時代にあっても
2月20日より22日の三日間、雨にけぶる東京、西早稲田の日本キリスト教会館・早稲田奉仕園を会場に春季教師検定試験が行われた。期間中は天候が猫の目のように変わり、5月の陽気の翌日には冬に逆戻りと軽装の委員が慌てて防寒具を買いに走るヒトコマもあった。
教師検定試験は年2回、春と秋に行われるが、春季教師検定試験の場合、3月に神学校を卒業予定の補教師受験者が多いのが特徴と言えよう。これらの派遣をひかえた者たちを覚えて、開会礼拝では、ルカによる福音書10章1節以下から「72人を派遣する」の説き明かしがなされた。これは補教師検定試験の新約聖書釈義と説教の出題箇所でもあった。「収穫は多いが、働き手は少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい」との招きに応えて起こされる者を……