カトリックの叙階式に初めて出席した。神父となる方のご家族は日本基督教団の教会員。東京カテドラル大聖堂に多くの方が集まった。式の中で叙階を受ける方々が体を床にうつ伏せにする場面がある。神さまの前に身を投げ出して委ねきり、自分の力ではなく神さまの力によって福音を伝えていく。脱力してこそ必要な力を得ることを改めて知らされるひとときだった。
かつてお仕えした教会で、説教が始まるとすぐに長椅子に横たわる求道者がいた。アルコール依存もあり受付では毎回その方が手にしている紙パックのお酒を一時お預かりした。誰も声をかけないのに献金の時に起き上がり、献げ物をしてまた伏せて礼拝後静かにお帰りになる方だった。皆が聖霊に守られていると感じる光景でもあった。
礼拝の語源は「ひれ伏す」だが、所作を伴わなくても、誰もが全てを神さまにお任せする信仰の原点に置かれる。世に在る責任や役割、力むことからも解放され主に……
信仰と漢方の遺産を継ぎ
尾鷲教会員、三重県立志摩病院医師、漢方診療・東洋医学会専門医
古橋 健彦さん
毎朝、教会のオンライン早天祈祷会に出席し、出勤するのが日課、「祈祷会から始めることで一日を大事にできる」と語る古橋さんは、志摩で漢方診療を行う漢方医だ。
祖母と母がキリスト者の家庭に生まれ、尾鷲教会の幼稚園に通った。中高時代は横浜に新設された国際教育を掲げる一貫校で寮生活を送る。帰国子女や外交官の子弟に囲まれる生活に居場所を見失い、中学2年のある夜、学園創設者に「ここにいる意義がわからない」と訴えると、先生は「対話を学び、異なる価値観に触れて視野を広げること」と答えた。この言葉に目覚めるも、勉強より柔道に熱中し、喧嘩に負ければ空手をやった。自分の夢や適性よりも「医者の子は医者」という時代だったと古橋さんは語るが、時が来ると医学部へ進学。医者である母に「医者はひとりではダメだ。信……
やさしい心・きれいな心・つよい心
学校法人ひかり学園園長
永倉 正嗣
【聖書の教え】
「神さまは、ありのままのあなたが大好きです」を、あたたかい環境で伝えることがキリスト教保育の原点です。神さまの愛と人の愛を伝えることで、子どもたちの心を「大好き」で満たしています。聖書の御言葉の真髄を当園独自に「聖書の教え」として次のようにまとめ、日々子どもたちと唱和しています。
「神さまはあなたのことが大好きです。だから、あなたも神さまのことを大好きでいてください。自分のことを大好きでいてください。自分と同じくらい、みんなのことも大好きでいてください」。
【教育理念】
聖書の教えをもとに「やさしい心」「きれいな心」「つよい心」を育てることを教育理念としています。「やさしい心」は、人の気持ちに共感してその人を思いやり、みんなを大切に思う心です。「きれいな心」は、当たり前……
動かせ司法 満座の声で
1963年埼玉県狭山市でおきた高校生殺害事件「狭山事件」の冤罪を訴える石川一雄さんを支援するため、5月23日冷たい雨の中、約1200人の市民が東京日比谷野外音楽堂に集った。狭山事件弁護団は2022年8月、東京高裁に11人の鑑定人の証人尋問と万年筆インク資料の鑑定実施を求め事実取り調べ請求書を提出している。市民集会で石川さんは、目が少し不自由になってきたけれども元気で闘っていくと訴え「吾が無実 叫び続けて60年 動かせ司法 満座の声で」と詠んだ。今年3月に再審が決まった袴田事件の袴田巌さんの姉袴田秀子さん、足利事件冤罪被害者の菅家利和さん、東住吉事件冤罪被害者の青木惠子さんらも連帯の声をあげた。集会後はデモ行進が行われた。
市民集会直前に超教派で「キリスト者前段集会」(会場:日本聖公会聖アンデレホール)が開かれ、不正義が続いていることへの懺悔と公正への願いを共……
幼稚園・ 幼児施設(認定こども園・保育園等)の土地拡張、増改築、新築のため、幼稚園・幼児施設融資金2023年度分を次の要領で募集します。なお、2022年に「融資実施要綱」を改定しました。
◎金額 50万円〜300万円
◎返済期限 5年以内
◎利子 期限内 年 0.5%(1%より変更)
期限後 年 1.0%(2%より変更)
2023年度は総額600万円を貸し出します。教区事務所を通して教団教育委員までお申し込み下さい。締め切りは8月31日です。融資実施要綱、申請書は教育委員会まで(電話03-3202-0544)。*教団HPからも。↓
幼稚園・幼児施設融資実施要綱・申請書類一式(PDF)……
日本基督教団会堂共済組合では、5月15に開催された第41総会期第16回理事会において、14年間理事長を務めた刀禰堯介理事長が退任し、新たに渡辺教理事長を専任したことを報告します。
竹内 宙(隠退教師)
23年4月6日逝去、76歳。鳥取県生まれ。01年受允、06年受按。02年より堅田教会を牧会し、22年隠退。遺族は娘・竹内博美さん。
柿本俊子(隠退教師)
23年4月20日逝去、96歳。東京都生まれ。54年日本聖書神学校卒業。同年より志村栄光、小石川白山、三芳教会を牧会し、11年隠退。遺族は妹・柿本紀子さん。
尾瀬 力(隠退教師)
23年4月28日逝去、95歳。東京都生まれ。57年東京神学大学大学院修了。同年より大洲、若松、黒崎(81年八幡西教会に名称変更)教会を牧会し、99年隠退。遺族は妻・尾瀬博子さん。
内藤 暁(隠退教師)
23年5月1日逝去、87歳。鹿児島県生まれ。62年関西学院大学大学院修了。同年より豊中、武生、富山二番町、豊橋中部教会を牧会し、北陸学院短期大学に務め、石山教会を経て13年隠退。遺族は妻・内藤千恵子さん。
佐々木良三(隠……
▼伝道推進室▲
出版局刊行物配布により40教会を支援
第42総会期伝道推進室委員会は、これまで22年12月20日、23年2月7日、3月7日、5月17日の計4回、いずれもオンラインにて開催された。室長は雲然俊美議長、委員は齋藤篤(書記)、中嶌暁彦、筧牧人(伝道委員)の各氏である。
今総会期における伝道推進室の取り組みとして、第一に、前総会期第20回常議員会で可決された「教団出版局刊行物配付による教会および教師検定試験受験者支援」がある。具体的には、礼拝出席者5名以下の教会および伝道所を対象とした、『信徒の友』(2冊を1年間)と「信仰応援セット(信仰図書)」の進呈である。進呈を希望する40教会および伝道所への支援を決定した。教師検定試験受験者支援については、23年秋季および24年春季教師検定試験受験者を対象に、受験の学びに用いる神学書・辞典(教団出版局発行)の購入のため、1回に限り1……
2022年4月〜2023年3月末現在
2022年度も「東北地方地震被災教会会堂牧師館等再建募金」にご協力くださり感謝いたします。
2021年2月13日に「福島県沖地震」同年3月20日に「宮城県沖地震」2022年3月16日に再び「福島県沖地震」と続けて震度6の地震が起こりました。これまでに東北教区の10教会、関東教区の2教会伝道所に総額17,656,250円を支援しましたが、募金総額が14,364,770円(2021年度と2022年度)と、諸経費を差し引きますと350万円程不足です。
引き続きご献金くださいますようお願いいたします。
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謝儀互助制度に関する協議会を開催【西中国】
西中国教区第72回定期教会は5月23日、24日に広島流川教会にて、議員数111名中78名の出席により開催。今年度は新型コロナウイルス対策を行いながら対面総会となった。
開会礼拝では、塩見和樹教師がコロナ後の世界を見据えて「『 わざわざ』の業」と題して説教、皆で賛美をする喜びを味わえた。議案審議は法定議案のみとなり、すべて可決、コロナ禍の影響により選挙なしの総会となった。
「按手礼・准允式に関する件」が承認され参集した関係者と総会議員、そして神の祝福を受け上内恵教師(広島観音町教会)の准允式と金清洛教師(広島女学院中高)の按手礼が執行された。
小畑太作議長は総括で、2015年より議長を担っていることに関して、健全な組織体であるためには、今期を最後と考えて欲しいとのべた。
「教職謝儀互助制度の維持と拡充」を図るために「教職謝儀互助……