宣教の歴史を学ぶ
4月16〜17日、台湾彰化市で開催された第69回台湾基督長老教会(PCT)総会に出席した(総会は18日まで)。コロナ禍後初めて、ミャンマー、日本、アメリカ、韓国、インド、タイ、カナダ、マレーシアなど、海外の教会からの出席者を迎えての総会であった。
16日は開会礼拝の後、来賓の頼清徳新総統の来場を待ち(そのため総会会場には厳しい警護態勢が敷かれていた)、新総統が到着したところで、アメリカ(アメリカ長老教会)、日本(日本基督教団)、韓国(韓国基督長老会)の各教会の代表者3名が挨拶をした。
その後、海外の教会からの出席者は、総会会場として使用された彰化基督教醫院の歴史、および、台湾におけるキリスト教宣教の歴史について学ぶ時間をもった。それぞれ多くの資料や写真等が展示されている記念室において、丁寧な説明を聞いた。
17日は近隣の柳原基督長老教會を訪問し、台湾基督長老教会の歴史について学んだ。まず、17世紀以降のオランダ、スペイン、清王朝、そして50年に及ぶ日本の植民地支配の時代を経て、第二次世界大戦後の国民党政権下の状況から今日に至るまでの歴史の紹介がなされた。
そのような中で、ローマカトリック教会の宣教師の活動が始められ、続いて、1865年にイギリス長老教会の宣教師の活動(主に台湾南部)、1872年にカナダ長老教会の宣教師の活動(主に台湾北部)がなされ、台湾基督長老教会が形成されたとのことであった。また、同教会が、台湾人民の教会として、台湾原住民伝道と共に、台湾における正義と平和、人権の保障を祈り求めつつ宣教活動を行っていることが紹介された。
日本基督教団と台湾基督長老教会は、2023年に協約締結60周年を迎えた。そして、来年2025年に協約改訂40周年を迎える。この度の訪問で、コロナ禍で中断していた両教会の宣教協力活動を一層進めて行くことを確認することができた。
(雲然俊美報)