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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5018号】人ひととき(4面)

2024年5月25日

神さまに示されるままに

奈良高畑教会員
小川富佐子さん

 キリスト者であった伯母に誘われ、初めて教会に来たのは19歳。自分を温かく迎えてくれた教会は、小川さんにとって、ほっとすることのできる場所だった。ある日、牧師から声かけがあった。「もう1年以上、教会に通ったから、ぼちぼち洗礼を受けたらどうですか」。当時、何の疑いもなく「そうなんだ」と洗礼の招きに答えた。23歳のイースターのこと。
 その後、奈良高畑教会で結婚式をし、3人の息子を授かり、子育てと仕事に追われる日々が始まった。礼拝は月に1回出席するのが精一杯であった。自分が教会に行けない時には、子どもたちだけで教会学校に参加していた。今当時を振り返って、子どもたちが教会の祈りの中で育てられたと実感している。
 子どもたちが成人し、子育てに一区切りがついた頃、思い切って転職を決意した。日曜日は休みの職場に入職し、毎週の礼拝に出席することが叶った。その後、教会学校の教師を委嘱され、2019年には長老を任職された。
 小川さんに、願いがあった。自宅を開放し、放課後、子どもと親の居場所を提供すること。コロナ禍の始まりと重なる時期であったが、毎月1回、放課後フリースペース「ゆるまな」(マナティーのようにゆったり過ごそう)を、長老会の了承を得、家庭集会として始めた。コロナ禍にあっても、できる限りの対応をして開き続けた。教会学校の礼拝には来ていないけれど、ゆるまなに来てくれる子どもたちの存在が嬉しかったと語る小川さん。
 現在は「ゆるまな」に加え、中高生が参加しやすい月1回日曜夜の「よるまな」も開催している。礼拝に行ってみたいと思う子が与えられることを祈りながら、これからも神さまに示されるところに従って歩みたいと願っている。

 

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