▼カルト問題全国連絡会・韓日異端似以非対策セミナー▲
「宗教二世問題」で講演
去る6月14日、15日に 教団でカルト問題全国連絡会が開催された。 コロナ禍で往来の叶わなかった韓国PCKの教会の方々との久しぶりの会であった。
今回の連絡会は、 一日目には二つの講演、二日目は全国各地の活動の報告と協議がなされた。参加者は51名。
昨年来、教団は相談窓口を設け、様々な相談に対応してきたが、 特に最近のカルト問題の課題として浮上してきた「宗教二世」の問題をテーマとして持たれた。 「宗教二世」とは、信仰者である親を持つ家庭に育った子どもを指す。
今回はまずエホバの証人の三世である夏野なな(仮名)さんに経験と思いを話して頂いた。ななさんは自らの経験から、特に信仰の名の下でなされた抑圧的な育て方、 そこで経験した苦しい経験を語り、 エホバの証人だけでなく、すべての “信仰”の元になされ……
▼教育委員会▲
クリスマス献金、配分額を決定
第2回教育委員会が、6月12日にオンラインで開催された。まず、2022年度に全国諸教会、学校、幼児施設等から献げられたクリスマス献金の配分額について話し合われ、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(ウクライナの子どもたち)に200万円、学校法人アジア学院に100万円、北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会に100万円、東北教区放射能問題支援対策室いずみに150万円をそれぞれ送ることを決定した。
また2023年度のクリスマス献金送付先として、引き続き、チャイルド・ファンド・ジャパン(ウクライナの子どもたち)、北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会、放射能問題支援対策室いずみの3団体に決定したが、緊急支援が必要だと思われる事態が生じた場合、その関係団体も献金先に加えることができること……
将来的東中国教区宣教に関する骨子を承認【東中国】
第72回東中国教区定期総会は5月22日に一日目をオンライン、5月29日は選挙のために2会場に分けてのハイブリッド形式で執り行われた。一日目は各種議案についての協議、採決を行った。協議された中で大きな議案は将来的東中国教区宣教に関する件である。これは高齢化や過疎化が進む中にあって、それに伴う教区としての宣教の在り方を改めて示していくためのもの。今年度の総会では以下の4つの骨子を議場に示すことが適った。
骨子①オンラインをサポートするチームの編成、骨子②教会敷地および会堂等の整備をサポートするチームの編成、骨子③宣教研究を担う部署の設置、骨子④委員会全体を通して予算をサポートする費目および部署の設置。
骨子①は各教会、教区の各部にてオンラインでの宣教活動をする際にサポートしていくチームである。コロナ禍により教会のオンライン化が加……
教団新報が5000号を迎えた。この号数は、日本基督教会(旧日基)の機関紙「福音新報」の流れを引き継いだもので、教団成立後、「日本基督教新報」第1号として発行された号は、既に2422号を数えている。▼この号の巻頭には、「教団の完全単一化」と題する文章が掲載されている。冒頭、「国家の要望の如く本紙は教団関係の有力な刊行物を併合」することを告げ、帝国が大東亜に地位を確立し、全世界に指導権を獲得する中で、基督教も一つとなって「国家が標榜する決勝点に到達せしめんがため、その霊的、精神的実質の原動力」となるべきことが主張されている。▼バベルの塔の物語は、人々が「有名に」なろうとして、中央集権的統一を作ろうとした結果、言葉が混乱させられたことを告げる。一方、ペンテコステの物語は、「一つになって集まって」いた弟子たちが、聖霊によって「ほかの国々の言葉」で話し出し、教会が誕生したことを語る。▼今、教団は機……
4年ぶりの対面による総会【西東京】
第48回西東京教区定期総会は5月28日から29日にかけて、阿佐ヶ谷教会を会場に行われた。開会時、正議員190名中138名の出席があり、定足数(64名)を満たして成立した。
4年ぶりの対面による総会の開催となった今総会は、会場のあちらこちらで再会を喜ぶ姿、近況を尋ね合う出席者の姿が見られ、会場は喜びに包まれた。
開会礼拝は、岡村恒常置委員の司式、説教により、一同が神を賛美し、み言葉による力を与えられた。また、礼拝の中で古屋治雄常置委員の司式により聖餐式が行われ、参加者一同聖餐の恵みを共にすることが出来た。
総会の議案としては、「2023年度宣教活動計画に関する件」、「2022年度教区歳入歳出決算承認の件」、「2022年度剰余金処分の件」、「2023年度教区歳入歳出予算承認の件」、「各部・各常設委員会委員選任の件」、「立川開拓伝道推進に関する……
【4999号】教区総会報告2023年度1 − 四国・兵庫(1面)
【4999号】荒野の声(1面)
【4999号】教区総会報告2023年度 1 − 京都・東北・大阪(2面)
【4999号】教区総会報告2023年度 1 − 九州・中部・奥羽(3面)
【4999号】教区総会報告2023年度 1 − 西中国・北海(4面)
【4999号】「東北地方地震被災教会支援募金」献金報告(4面)
【4999号】伝道推進室・信仰職制委員会(5面)
【4999号】事務局報(5面)
【4999号】会堂共済組合理事長交代について(5面)
【4999号】☆教会幼稚園・幼児施設融資金募集☆(5面)
【4999号】狭山集会報告(6面)
【4999号】伝道報告 − 伝道のともしび(6面)
【4999号】人ひととき(6面)
【4999号】力を抜いて力を得る(6面)
……
カトリックの叙階式に初めて出席した。神父となる方のご家族は日本基督教団の教会員。東京カテドラル大聖堂に多くの方が集まった。式の中で叙階を受ける方々が体を床にうつ伏せにする場面がある。神さまの前に身を投げ出して委ねきり、自分の力ではなく神さまの力によって福音を伝えていく。脱力してこそ必要な力を得ることを改めて知らされるひとときだった。
かつてお仕えした教会で、説教が始まるとすぐに長椅子に横たわる求道者がいた。アルコール依存もあり受付では毎回その方が手にしている紙パックのお酒を一時お預かりした。誰も声をかけないのに献金の時に起き上がり、献げ物をしてまた伏せて礼拝後静かにお帰りになる方だった。皆が聖霊に守られていると感じる光景でもあった。
礼拝の語源は「ひれ伏す」だが、所作を伴わなくても、誰もが全てを神さまにお任せする信仰の原点に置かれる。世に在る責任や役割、力むことからも解放され主に……
信仰と漢方の遺産を継ぎ
尾鷲教会員、三重県立志摩病院医師、漢方診療・東洋医学会専門医
古橋 健彦さん
毎朝、教会のオンライン早天祈祷会に出席し、出勤するのが日課、「祈祷会から始めることで一日を大事にできる」と語る古橋さんは、志摩で漢方診療を行う漢方医だ。
祖母と母がキリスト者の家庭に生まれ、尾鷲教会の幼稚園に通った。中高時代は横浜に新設された国際教育を掲げる一貫校で寮生活を送る。帰国子女や外交官の子弟に囲まれる生活に居場所を見失い、中学2年のある夜、学園創設者に「ここにいる意義がわからない」と訴えると、先生は「対話を学び、異なる価値観に触れて視野を広げること」と答えた。この言葉に目覚めるも、勉強より柔道に熱中し、喧嘩に負ければ空手をやった。自分の夢や適性よりも「医者の子は医者」という時代だったと古橋さんは語るが、時が来ると医学部へ進学。医者である母に「医者はひとりではダメだ。信……
やさしい心・きれいな心・つよい心
学校法人ひかり学園園長
永倉 正嗣
【聖書の教え】
「神さまは、ありのままのあなたが大好きです」を、あたたかい環境で伝えることがキリスト教保育の原点です。神さまの愛と人の愛を伝えることで、子どもたちの心を「大好き」で満たしています。聖書の御言葉の真髄を当園独自に「聖書の教え」として次のようにまとめ、日々子どもたちと唱和しています。
「神さまはあなたのことが大好きです。だから、あなたも神さまのことを大好きでいてください。自分のことを大好きでいてください。自分と同じくらい、みんなのことも大好きでいてください」。
【教育理念】
聖書の教えをもとに「やさしい心」「きれいな心」「つよい心」を育てることを教育理念としています。「やさしい心」は、人の気持ちに共感してその人を思いやり、みんなを大切に思う心です。「きれいな心」は、当たり前……
動かせ司法 満座の声で
1963年埼玉県狭山市でおきた高校生殺害事件「狭山事件」の冤罪を訴える石川一雄さんを支援するため、5月23日冷たい雨の中、約1200人の市民が東京日比谷野外音楽堂に集った。狭山事件弁護団は2022年8月、東京高裁に11人の鑑定人の証人尋問と万年筆インク資料の鑑定実施を求め事実取り調べ請求書を提出している。市民集会で石川さんは、目が少し不自由になってきたけれども元気で闘っていくと訴え「吾が無実 叫び続けて60年 動かせ司法 満座の声で」と詠んだ。今年3月に再審が決まった袴田事件の袴田巌さんの姉袴田秀子さん、足利事件冤罪被害者の菅家利和さん、東住吉事件冤罪被害者の青木惠子さんらも連帯の声をあげた。集会後はデモ行進が行われた。
市民集会直前に超教派で「キリスト者前段集会」(会場:日本聖公会聖アンデレホール)が開かれ、不正義が続いていることへの懺悔と公正への願いを共……