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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4934・35号】伝道報告 広島キリスト教社会館

2020年9月26日
神の平和を実現するため 西中国教区・広島キリスト教社会館 主事/広島牛田教会牧師 西嶋 佳弘 当館は戦前に米国宣教師たちの活動により開始された隣保事業(セツルメント)に端を発し、1956年に米国メソジスト教会婦人部の支援を得て建設されました。部落差別からの解放と地域住民への支援を目的に、保育所や学童保育の事業を始めました。その後、「社会福祉法人西中国キリスト教社会事業団」が設立され、『戦責告白』の証しの一つとして建設された被爆孤老のための特養「清鈴園」と共に歩んで来ました。また当初は、館内に福島町伝道所(現広島福島町教会)も併設され、地域の宣教を担ってきました。 今日では、従来の食肉加工や皮革産業を中心とした地域も、工場等の移転・整備や廃業などでさま変わりしていますが、依然として部落差別や民族差別は根深く存在し続けています。 現在は、子どもに関しては保育所、学童保育、子ども食堂と学……

【4934・35号】教区総会報告2 九州・東海・東京 

厳しさが続く中、一つ所に集まる教区も 九州教区 教団総会に2議案を提案 第70回九州教区総会は、新型コロナ感染症の故に一堂に会せず「議決権行使書」をもって行った。正議員231名中183名の返信があり、総会成立となった。各法定議案は多数の賛同を得、可決。2019年度決算は、後日監査の上、常置委員会に付託され、7月14日開催の常置委員会にて承認となった。 通常、教区総会議場で執行される准允は、日下部遣志議長が各教会に赴き執行することとなった。按手礼は、九州教区では各教会にて行われるが、これも議長によって執行している。 予定されていた逝去者記念礼拝(逝去教師5名)は、次年度に行うこととなった。 教団総会議員選挙は行えず、議員任期延長を可決。九州教区にて教団総会議員の資格を有さなくなった議員には、第69回九州教区総会(2018年度)で選出された補員が充てられた。【教職】新堀真之、浦上結慈……

【4934・35号】部落解放センター運営委員会 カナダ合同教会からの献金について協議

第5回部落解放センター運営委員会は7月28日、ウェブ会議サービスを利用して開催した。今回はコロナウイルス感染症対策として陪席者を減らしての実施となり、各教区運営委員12名の出席と東京5支区代表者ら9名の陪席であった。議題も直近で決議すべき事柄のみを取りあげ、時間短縮に努めた。 まず、第4回運営委員会が現状を鑑みて「書面決済(稟議書)」となったので、そこで決議された内容を確認した。 次に、カナダ合同教会からの献金について協議をした。特に初年度分の使途を明確にするよう先方から求められており、結果として①青年ゼミを全国で広く行い教団における部落解放の将来を担う人材を育成するプロジェクト、②部落解放奨学金原資の一部、③マイノリティ宣教センター・農村伝道神学校と協同して行う「アファーミング・ミニストリー」プロジェクト、④センター建物の改修・整備にそれぞれ充てることを承認した。 続い……

【4934・35号】教区議長コラム 京都教区 今井牧夫

希望を聞き忘れぬように 京都教区議長 今井牧夫 コロナ問題が教会の宣教に深刻に影響している。もちろん、礼拝動画や説教のネット配信が新しい聴取者を生むなど新時代の一面もわかる。とはいえ「教会に行く」、「礼拝に出る」という基本的な機会を妨げるコロナ問題が憎い。公に推奨される新しい生活様式の中で、キリスト教会の宣教はどうなるのだろうか。社会ではコロナ、コロナ……。まるで「コロナ様」が主であるかのようなこの時代。生きることが憂鬱だ。不安ばかりが先に立つ。何かに八つ当たりしたい。何かに責任転嫁して自分は逃げたい。こうして既に世に負けている。 先日、一人の方と話した。「コロナで大変でしょう」、「ええ、そうなんですがね、コロナのために私、仕事をもらったんですよ、役所から。それで助かってるんです」。新業務が社会で始まっている。 別の方と話した。医療事務の仕事上、礼拝出席を自粛してネット説教で礼拝す……

【4934・35号】議長談話 お医者さんになって

お医者さんになって 教団総会議長 石橋秀雄 3歳児クラスの担任から「園長先生ちょっと来てください」と呼ばれた。 越谷幼稚園では日曜日の礼拝の聖書の箇所から御言葉が選ばれ、その御言葉がホールに掲げられている。この御言葉によって一週間の保育が支えられる。各保育室にも、机の上に聖書が置かれ、その週の御言葉の箇所が開かれている。 保育者に呼ばれて保育室に行くと、その週の聖書の箇所が開かれ、その隣に祈る主イエスの絵が置かれ、ユリの花が生けられていた。今年は新型コロナウイルスのために4月、5月と休園した。そのために6月2日が入園式となった。 新入園児のYちゃんの話を担任がしてくれた。Yちゃんは、祈る主イエスの絵を見て「イエス様って神様でしょ」と言った。さらに「イエス様はどうして私たちを守ってくれるの」と聞いてきた。担任は「Yちゃんが大好きで愛してくれているからだよ」と答えた。するとYちゃんは……

【4934・35号】事務局報

逝去 松永真喜子(隠退教師) 20年6月15日逝去、90歳。東京都生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。61年より世田谷中原、三軒茶屋教会を牧会し、97年隠退。遺族は妹・永松立江さん。 補教師登録 澤橋 登(2020・7・25受允) 掛江隆史(2020・8・1受允) 飯泉有一、湯本赦頼(2020・8・10受允) 石田幸子、桐藤飛鳥(2020・8・29受允) 正教師登録 上田 文、森本裕子(2020・8・10受按) 教師異動 桃山 就(主)田中ケイ子 米沢 就(代)波多野保夫 紀伊長島辞(主)富山希望 〃  就(代)吉川 進 下田  就(担)飯泉有一 飯田知久町 就(担)湯本赦頼 糸満  辞(主)山内友子 〃  辞(担)山内常行 〃  就(代)具志堅篤 片倉  辞(主)並河光雄 〃  就(代)山畑 謙 坂出  就(代)尾﨑公明 荒尾 就(兼……

【4934・35号】海外教会の取り組みにきく-ブラジル・インド
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で

暗黒の中で「解放する神」を信じて ブラジル 《ブラジル合同長老教会 ヴァレリオ・シルヴァ合同長老教会》 ブラジルのコロナ感染は拡大し続け、今やアマゾン州で一日の感染拡大率が最も高くなってしまった。先住民族はパンデミック以前から現政府の経済開発政策に乗じた違法な火災や伐採による森林破壊、族長の非道な暗殺に苦しんでいたのだが、更にいのちの危険にさらされている。ウイルスは多様な人間に平等に襲ってくるのではない。実際は感染以前の社会的不平等、差別、周縁化が厳然と感染状況や医療整備に現れる。 こうした社会状況のもとでブラジルのキリスト教会は二分している。一方に、聖書の言葉を熱狂的に説いて民衆を生活苦から救い出すように見え、実際は神の名を使って「商売する」ファンダメンタル教会がある。エキュメニズムを拒絶し、現政府に「牧師」まで送り込んで加担しているこの手の教会は、実際、私たちを困惑させ、多くの難……

【4934・35号】伝道対策検討委員会 「伝道推進を祈る日」呼びかけを継続

8月3日、オンラインで、第7回教団伝道対策検討委員会を開催した。本委員会は3月に開催予定であったが、新型コロナウイルス感染問題のため未開催となっていた。 前回記録承認後、前回委員会以後の会議等における、教団伝道推進と機構改定に関する議論について報告がなされた。特に新型コロナウイルス感染拡大により、教区総会を開催せず、議案については書面決議とした教区が多くあり、教団機構改定に関してはほとんど協議がなされていないとのことが報告された。 続いて、教団伝道推進基本方針展開検討小委員会と教団機構改定検討小委員会から報告がなされ、その後、三役より今後の検討スケジュールとして、来年に延期された第42回教団総会において教団機構改定案件(教団総会議員・常議員数減員など)を諮り、その翌年に新たな議員数によって第43回教団総会を開催するといった見通しが示された。 続いて、教団伝道推進基本方針の……

【4934・35号】海外教会の取り組みにきく-韓国・台湾
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で

自由の意味を問い、「いのち」のための試行錯誤を 韓国 《大韓イエス教長老会 セムナン教会》 去る8月14日、ソウル市から重大な行政命令が出されました。市内の全宗教施設に対する集合制限命令です(後に集合禁止命令へ変更)。首都圏にある複数の教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生したのでした。 市から出されたのは要請ではなく法に基づく行政命令です。そのため、市内の全教会は2週間にわたり、対面式の諸集会が開けなくなりました。 私が協力牧師として仕えるセムナン教会からも、翌土曜朝には「対面式の日本語礼拝休止」の連絡が来ました。礼拝休止の通達はこれで4回目。 韓国教会では行政主導による諸集会の休止と再開が繰り返されているのです。 教会の防疫対策も行政指針に沿って進められています。社会的距離の確保をはじめ、教会施設内でのマスク着用、入場時の検温、本人確認(QR認証等)、名前・電話番号・入場……

【4934・35号】人ひととき 山本妙子さん

戻って来たという思いで 山本妙子さん 「戻って来た」人だった、山本さんは。 3歳から通った伊勢原幼稚園でキリスト教と出会い、小学校卒業まで、伊勢原教会の教会学校に通った。 でも、多くの子どもがそうであるように、中学、高校と進むうちに教会学校からは遠くなってしまった。 それでも、キリスト教への探究心は、学びの方向性をも決め、大学においてはヨーロッパ近世史を専攻し、特にカトリックと都市における社会生活を専門にし、フランスでの留学へと歩み出して行く。そして、帰国後は研究職、教育者として歩み出して行く。 キリスト教への関心、教会への想いは、いつでも心の中で静かに時を待っていたのであろう。 研究、教員としての生活の中で、戻るべき場所についての思いが心の中で大きくなって行った。 教会に戻らなければ、と思った彼女が礼拝に出席した日は、ちょうど「子どもの日(花の日)」の全体礼拝の日で、子ど……
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