互いに触れ合う関係の中で
交野教会牧師・ひかりの子幼稚園宗教主事
高陽 鐘翼
交野(かたの)教会の一昨年に新たに増築したばかりの集会室のウッドデッキは、隣接するひかりの子幼稚園に通園する子どもたちが電車の通過をいつまでも眺められる絶好の場所として大変人気です。この教会の創立は1954年の七夕、津田伝道所創立にさかのぼります。
ここは第二次世界大戦末期、大阪の空襲の際に大阪市内から疎開した教会員たちの一時的な日曜礼拝所だったのですが、終戦後は名前だけが残っていました。しかし神学部を卒業したばかりの若い牧師の赴任によって、当時キリスト教がまだ珍しく、また若い牧師に対する人々の興味、そして中学生たちに英語を教えてやってほしいという町のニーズなどをきっかけにして少しずつ伝道が広がり、やがて聖書研究会がひらかれるようにまでなりました。その後も牧師、神学生たちの大変なご苦労により、現交野教……
片柳貞實(隠退教師)
23年1月3日逝去、81歳。東京都生まれ。03年日本聖書神学校卒業、同年より八街教会を牧会し、20年隠退。遺族は夫・片柳正三さん。
池田隆夫(隠退教師)
23年2月8日逝去、79歳。北海道生まれ。69年同志社大学大学院修了、同年より霊南坂、香椎、千歳栄光教会を牧会し、北海教区に務め、伊丹教会を経て10年隠退。遺族は妻・池田末子さん。
鈴木玲子(無任所教師)
23年2月12日逝去、89歳。東京都生まれ。89年受允、92年受按、90年より玉川、永山教会を06年まで牧会。遺族は娘・足立麻里さん。
西川徳雄(隠退教師)
23年2月18日逝去、93歳。大阪府生まれ。81年受允、85年受按、81年より千葉、四街道教会を牧会し、04年隠退。遺族は息・西川嗣夫さん
正教師登録
川崎なおみ(2023・1・29受按)
石田幸子、桐藤 薫(2023・2・25……
誰もが利用できるセンターをめざして
コロナ感染が始まって3度目の山谷・越年越冬闘争は例年通り城北労働福祉センター前を拠点に、年末から年始の1週間、日雇い・野宿の仲間を中心に朝夕の食事と衣類分配、年越しそばなど、みんなで協力してやり切った。ボランティアの友人がキッチンカーでおいしいコーヒーを届けてくれ、鍼灸師の方が昨年同様、ワゴン車の荷台で仲間たちを診療してくださった。元日には路上で3年ぶりの餅つきをし、久しぶりの臼を囲んで交代で杵を振り下ろすのに合わせて「よいしょ、よいしょ」の掛け声が響き渡った。越年恒例の路上での焚火は、センター真向かいの新築高層マンションの住民から苦情が来るのではないかと懸念の声もあったが、煙が出ないよう工夫しながら貫徹した。
山谷労働者福祉会館の2階ホールでは、1月1日から3日まで『山谷 やられたらやりかえせ』『風間竜次(竜さん)の足跡』『狼をさがして』という……
▼教育委員会▲
クリスマス献金、送り先を確認
第1回教育委員会が、2月22日に教団会議室で行われた。委員は次の通りである。横山ゆずり(委員長)、三ツ本武仁(書記)、石田真一郎、大坪直史、藤巻朋子、堀川樹、リーディー・デイヴィッド。
2022年度のクリスマス献金は、1月31日時点で467万2830円であることが報告された。6月の次回委員会での最終報告を経て、「認定NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン」(ウクライナの子どもたち)、「学校法人アジア学院」(アジア農村指導者養成専門学校)、「北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会」、「東北教区放射能問題支援対策室いずみ」に送金することが確認された。
2022年度の教会学校応援セットの送り先については、Aコース(聖書10冊、こどもさんびか10冊、伴奏譜1冊)、Bコース(聖書物語絵本と紙芝居セット……
コロナ禍での支援活動
野宿者を支援する会 《笹島》
私は愛知県名古屋市で炊き出し・野宿者支援活動を行っているささしま共生会という民間の支援団体の一員です。この支援団体の炊き出しの歴史は長く45年以上になります。
私はこの支援団体の中で一軒の木造二階建て古いアパート「三ツ木荘=ミツキソウ・12部屋」の管理を任されています。三ツ木荘に入居を希望される野宿の方の入居のお手伝いを行い、生活保護申請等の手続き、生活支援、その後の一般的な民間アパートへの転居などの支援を行うことが私の本来業務です。
ところがコロナ禍になり入居者が転居することがほとんどできない状況になってしまいました。その理由は、役所の転宅のための調査である部屋への訪問をコロナが猛威を振るう状況ではできないからということでした。それまでは入居後1年で役所の了解が得られれば古い三ツ木荘よりずっと条件の良い住居に転居することが……
「教団新報」今号を4993・94合併号とし、次号は、4月22日に発行します。
総幹事 秋山 徹
ウクライナ救援募金期間を2023年8月まで延長いたします。
社会委員会委員長 柳谷知之
主の贖いの恵みによって力づけられる
「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」するとシモンは、「主よ、御一緒になら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」と言った。イエスは言われた。「ペトロ、言っておくが、あなたは今日、鶏が鳴くまでに、三度わたしを知らないと言うだろう。」
神は、わたしの福音すなわちイエス・キリストについての宣教によって、あなたがたを強めることがおできになります。この福音は、世々にわたって隠されていた、秘められた計画を啓示するものです。
ルカによる福音書第22章31〜34節、ローマの信徒への手紙第16章25〜27節
浅草教会牧師
篠田真紀子
贖いの恵みによって
「立ち直……
【4992号】メッセージ 平和の計画を生きる(1面)
【4992号】統計から見る教団(2面)
【4992号】予算決算委員会(3面)
【4992号】伝道委員会(3面)
【4992号】教区議長コラム(3面)
【4992号】シリア・トルコ地震被災者救援募金のお願い(3面)
【4992号】東日本大震災関連記念行事日程(3面)
【4992号】《第42総会期》常設委員会等委員選考結果(3面)
【4992号】事務局報(3面)
【4992号】伝道報告 伝道のともしび(4面)
【4992号】牧会者とその家族のための相談室委員会(4面)
【4992号】「教団新報」より、値段変更のお知らせ(4面)
【4992号】人ひととき(4面)
【4992号】これからの課題(4面)
……
総幹事としての務めを今年3月末をもって終えます。18年4月からの4年間に、西日本豪雨、岡山・広島の台風被害、熊本・大分大地震、福島沖地震など大規模な自然災害が続き、その都度、救援事業に教区や教会と連携しながら取り組みました。
20年春からは世界的なコロナパンデミックによって社会のあり方が劇的に変わり、各教会が懸命に礼拝や諸集会の持ち方、牧会に苦闘する中で、教団の各委員会等の働きはほとんどがネット会議になり、ネット環境の整備や会場の設定の仕方等、教団の本部機構としての業務に対応を迫られました。教団総会も2度にわたって延期となり、議論を重ねてきた機構改定の課題も停滞を余儀なくされていますがやっと対面での総会ができ、新しい執行部体制と各委員会の働きが動き始めています。
未解決の課題が山積する中でバトンを次の世代に引き渡していきます。教会の宣教手段や宣教環境がコロナの状況によって劇的に変……
私の恩返し
高輪教会会員
1944年、千葉県木更津市出身
中嶋 覺さん
千葉県の松戸市から車で片道約1時間をかけて、東京港区の高輪教会に通い続けて42年。教会学校教師の務めを続けていることもあり、教会へはほぼ毎週一番乗りだ。
中学3年の夏に父親が高輪教会に赴任。その翌年に受洗したので高輪教会員歴は約64年ということになる。その間、仕事で駐在していた旭川で約3年間、旭川の教会に客員として出席していたが、教会籍を移すことはなかった。
車の運転が好きなので、約2時間の教会往復はちょうど良いドライブでもある。教会往復での道中にどれほどの数の教会を通り過ぎるかは分からないが、他の教会へ出席することは考えたことはない。
物心ついたころから教会にいるが、牧師の子どもにありがちな、親や教会への反発も経験がなく、教会から離れた経験はないし、そんなことを考えたこともない。
大学生時代……