受洗試問会で、ある壮年の志願者が、洗礼を志すようになった経緯について、「食前に祈りを捧げていた祖母の姿や、闘病の末に召された父を信仰者として支えていた母の姿に接していたことがある」と語ってくれた。それを聞いていた複数の役員が、口々に、「実は、私も『宗教2世』です」と自己紹介していた。▼今、世間では、「カルト」問題に向き合う中、こと「2世」にまつわる問題に関しては、「宗教」の問題として捉えられている。キリスト教会も含め、伝統的宗教においても、信仰者の親に育てられたことが傷みとして残っている人が少なからずいるのだろう。幼児洗礼を受けている者として、その傷みは分からないではない。近しい者との関係においてこそ、相手の人格を尊重し、無自覚の内に権利を侵害してしまうことがないように心掛けなければならない。▼しかし、教会の信仰には、所与の現実の中に摂理を受け止め、世の苦しみの中に神の救いのご計画を見出……
社会委員会
複合災害への備えを活動方針に
第1回社会委員会が、2月27日に教団会議室にて開催された。
今期の委員及び委員会組織は以下の通り。委員長・柳谷知之、書記・大塚啓子、宣教委員会・柳谷知之、真壁巌、日本キリスト教社会事業同盟理事・秋間文子、日本キリスト教保育所同盟理事・金子直子、社会委員会通信担当・高承和、日本キリスト教社会事業同盟・大沼昭彦。
柳谷委員長による開会礼拝をささげ、自己紹介の後、業務報告、会計報告等を受け協議に入った。
まず「日本基督教団社会活動基本方針」(1966年10月26日、第14回総会にて決定)を輪読し、共通理解として踏まえ、活動していくことを申し合わせた。
続いて、前期社会委員会の申し送り事項を確認し、今期の活動について話し合った。「日本基督教団社会活動方針」C災害救援活動、及び第41総会期社会委員会申し送り事項「⑥教団救援対策室及び各教……
安保関連3文書の閣議決定に抗議
第150回神奈川教区定期総会は2月25日、新型コロナウイルスの感染防止対策を行いながら清水ヶ丘教会において開催された。
議事に先立ち、生野隆彦牧師の司式により開会礼拝が行われた。組織会において、議員数232名中148名の出席により定足数77名を満たし総会は成立した。
「補教師の准允執行に関する件」「正教師の按手礼執行に関する件」が可決され、1名の准允式と2名の按手礼式が執行された。その際、議決の前に教区が行っている「志願者が合格した教師検定試験が神奈川教区から見て不当であるとまでは言えない」という採決に対して、多くの議論がなされた。
2023年度教区活動基本方策案および活動計画案、教区予算案および各教会負担金割り当て案等が審議され、各議案とも可決承認された。
また「ひの木教会の解散申請に関する件」が審議された。60余年の間、ひの木教会の尊……
お知らせ
「教団新報」今号を4995・96合併号とし、次号は5月27日に発行します。
総幹事 網中彰子
お詫び・訂正
新報4993・94号2面「笹島」記事のタイトル「野宿者を支援する会」を「ささしま共生会」に、お詫びして訂正いたします。
教 区
会 期
会 場
問安使
北 海
5月3日(水)13:00〜4日(木)15:00
札幌北光教会
黒田若雄
奥 羽
5月23日(火)12:30〜24日(水)15:45
アイーナ(岩手県民情報交流センター)
藤盛勇紀
東 北
5月4日(木)13:00〜5日(金)16:00
山形学院高等学校チャペル
藤盛勇紀
関 東
5月30日(火)10:00〜31日(水)16:00
さいたま市民会館レイボックホール
藤盛勇紀
東 京
5月30日(火)11:00〜19:00
赤羽会館
……
厳しい時代にあって、主は召し、立て、遣わされる
補教師29名、正教師2名、教師転入1名受験
2023年春季教師検定試験が2月21〜22日の日程で開催された。コロナ禍で任期延長となった第41総会期教師検定委員会による最後の教師検定試験となった。本委員会はコロナ禍にあって2020年秋季教師検定試験より、レポートおよびオンラインで試験を実施してきた。今回は、PCR検査および抗原検査実施を含め感染予防対策を徹底しつつ、対面での試験開催となった。3年ぶりの対面での試験実施となったが、試験期間中の体調不良者もなく行うことができたことをまず感謝したい。
春季教師検定試験は補教師試験が中心となる。今回は補教師がCコース継続者を含め29名、正教師2名、教師転入審査1名の受験者が与えられた。補教師試験受験者が30名に届かないというのはこれまでなかったことである。教師検定委員会の課題であるよりも、日本……
【4993・94号】メッセージ 主の贖いの恵みによって力づけられる(1面)
【4993・94号】お知らせ(1 ・3面)
【4993・94号】寄場からの声に聞く 新型コロナウイルス感染拡大の渦中で(2面)
【4993・94号】教育委員会・教師委員会(3面)
【4993・94号】山谷越年越冬闘争 《山谷》(3面)
【4993・94号】事務局報(3面)
【4993・94号】伝道報告 伝道のともしび(4面)
【4993・94号】教師検定試験公告(4面)
【4993・94号】人ひととき(4面)
【4993・94号】骨は拾ってやるから(4面)
……
この3月をもって他の教会に転任される教師が多くいることと思う。私は同じ所に長くいるため(4月に40年目を迎える)、近隣の教会に赴任された多くの教師と出会い、他の教会に転任される多くの教師を見送った。
私が奥羽教区の教会に赴任した頃、ある先輩教師より、「大先輩の教師から『君の骨は拾ってやるから』と言われた」と聞いた。骨になるまでこの地にとどまって伝道に励めということである。その先輩教師は、内心、「そう言われる先生の方が先に骨になるんじゃないの?」と思ったと話してくれたが、私もそう思った。実際、その後多くの先輩教師の葬儀に参列し、中には本当に骨を拾った大先輩の教師もいる。
教師の転任は神の召しによることであるが、当該教会にとってはつらい思いをすることであり、同じ地域で共に伝道に励んだ教師としてもさびしい思いがする。何よりも、教師が変わることによって教会の伝道や地域の教会との宣教協力が……
神と人とに助けられて
上尾合同教会員
金刺 裕美さん
30年以上に渡って関東教区事務所で働く金刺裕美さんは、幼い頃、大宮で育った。工場を営んでいた父が、仕事仲間の保証人となったことで一家は大きな負債を背負う。裕美さんは高校卒業後、浪人をしながら幼稚園でヘルパーとして働いた。この頃、駅で偶然、高校時代の友人と再会。友人はキリスト教に基づき幼児教育の教員養成を行う草苑学園の夜間に通っていた。この友人の強い勧めにより、免許取得を目指して入学を決めた。
初めてキリスト教に触れた裕美さんにとって、キリスト教に関する授業は全く分からなかった。「ついて行けない」と思い退学を申し出たところ、先生から3か月、教会に通ってみてから判断するようにと言われ、大宮教会の門を叩いた。教会に通う中で主を信じて歩む人々の姿に接し、主イエスと共に歩むとはどういうことかを具体的に示された。卒業時に受洗、卒業後は上……
2023年秋季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱の申し込み
受験要綱と教団指定の願書用紙は165円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。
二、受験願書の提出
受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 2023年6月2日(金)
(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 2023年6月29日(木)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師1万3千円、補教師1万円。
三、正教師「説教」「釈義」の課題テキスト
①旧約 イザヤ書35章1〜10節
②新約 ヨハネによる福音書19章1〜16節
四、正教師の「神学論文」の課題
『今日における宣教の課題』に、「特に〜……