飛田知惠子氏(隠退教師)
15年11月15日逝去、105歳。旧満州生まれ。31年柏木聖書学院卒業。72年より勝田教会を牧会し、79年に隠退。
遺族は娘・二宮めぐみさん。
常磐教会は、福島県いわき市の少し山よりの場所に位置し、常磐炭鉱に働く人々への伝道を使命として、職域伝道でたてられた教会です。炭鉱の閉山に伴う困窮の地域に保育園を創設したり、教会に幼稚園を開園したり、地域との深いつながりを持つ歩みをしてきました。
東日本大震災で会堂が全壊し、3年間を、3キロほど離れた保育園で礼拝を続けてきました。そして、教団・教区と全国の様々な教会からの大きな支援を受け、昨年4月に献堂式をすることができました。会員12名の教会にしては立派すぎるかもしれない会堂ですが、被災し移住してきた人々の、絆作りの場として用いられています。暖かい木のぬくもりが、集まって話をする時に、住んでいた元の場所を思いおこさせ、安堵感を持つと言って下さいます。
「被災地」という言葉を聞いて、東日本大震災を指すという感覚は、もうなくなっているのかもしれません。その後に起きている大きな……
福岡市の中心、天神にほど近いところに九州キリスト教会館はある。3階には日本基督教団九州教区事務所が入る。1階に神吉さんの経営する「新生館」が店舗を構えている。新生館は西日本一円で放送伝道、文書伝道の活動をしていた西日本新生館の活動を引く継ぐ形で1984年に誕生した。2000年、神吉さんが創業者から経営を引き継ぎ、今日に至る。
神吉さんは不思議な導きでキリスト教書店という、全く未知の分野へと飛び込んだ。
日中、新生館に立ち寄っても神吉さんの姿はほとんどない。朝、出勤すると、入荷品のチェックや、事務作業の後、パートさんと交代すると、書籍・グッズを車に積み込み、配達に出る。昼食は運転しながら摂ることになる。新生館の担うエリアはほぼ九州全域と広域だ。配達するエリアは福岡県内だが、各教会・幼稚園までの距離は長い。店舗に戻るのは夕方、閉店の少し前。そこからまた、事務作業が始まる。翌日……
いろいろな関わりから、教会外で講演をすることがある。大学病院の倫理審査委員(外部委員)をしていることから、今年は、医療倫理に関して看護師の研修会で講演する機会が何度かあった。
6月に秋田県看護協会総会での特別講演をしたが、出席していた由利本荘看護学校の副校長先生から、10月に講演をしてほしいとの依頼を受けた。全学生対象の戴帽式記念講演とのことであった。
9月に入って、その副校長先生から電話があり、8月に一人の学生が自死したとのことを知らされた。学校でのいじめとかいうことではなく、その学生がいろいろなことで精神的に行き詰まってしまったようで…とのことであった。
そして、「ついてはぜひ雲然先生にお祈りをしてほしい」と言われた。これにはいささか驚いた。たしかにキリスト教の牧師の肩書で講演に呼ばれているが、キリスト教主義でも何でもない学校でお祈りなどしてよいのだろうか、苦……
多様な世界宣教の遺産を引き継いで
連帯福音宣教会」EMSは、ドイツとスイスを中心にした世界宣教の団体で、教団の海外教会との連携をはかるための重要なパートナーである。
EMSは、1972年に「西南ドイツ宣教会」の名のもとに、ドイツとスイスの州教会の海外宣教部門と、バーゼル・ミッションやモラビア宣教会などの世界宣教団体を中心にアジア、アフリカ、中近東、南米の教会と共に宣教を担うプロテスタントの超教派の団体として設立された。わたしたちの教団もその創立メンバーであった。
2012年に23の教会(教団)と5つの宣教団体とによって、新しい名前を採択し、「連帯福音宣教会」 “Evangelical Mission in Solidarity”として新しい出発をした。
EMSには、ドイツとスイスの200年間にわたる豊かな、そして多様な世界宣教の遺産が引き継がれている。ガーナや南……
私は、2015年1月31日から7月31日まで日本基督教団世界宣教委員会を通じて、ドイツの連帯福音宣教会(EMS)が主催するエキュメニカル・ユース・ボランティア・プログラムに参加してきました。
このボランティアでは、半年間ドイツでホームステイをさせてもらい、教会やその付帯施設などでワークをし、ドイツのキリスト教や、文化、言語について知る、ということが狙いとされていました。
今回のこのボランティアには、私のほかにインド、インドネシア、ガーナ、タンザニア、南アフリカの5ヶ国から7人参加していました。それぞれに、シュトゥットガルトやシュパイヤーなどのドイツ南西部の街でホームステイをし、幼稚園や介護施設などの教会にかかわりのあるところでワークをしました。
私は、6ヶ月間カールスルーエという街で主に牧師の家庭でホームステイをさせてもらい、教会付属の保育園でワークをするという生……
年に数回、幼稚園の各クラスで子供たちのグループをシャッフルし組み替える。小さい年齢のクラスでは組み合わせを教師が考えるが、年上のクラスになると子供同士話し合いグループ分けをし、それぞれ名前を付ける。▼ここで新しくなったグループ名は、「とんぼ」町中の園庭にも飛んでくることがある、「つみき」子供たちに身近な遊具だ、「にじ」ノアの物語を覚えているだろうか、「クリスマス」降誕劇の準備もはじまる、「プレゼント」楽しみにしているのだろう、「ハムスター」飼っている子がいるのだろうか、「さいたま」? 何故「さいたま」と付けたのか訊ねると「東京より上だからだ」(?)と言うのである。▼大きな日本地図がクラスルームに貼ってある。子供たちはこれを見て東京の上は埼玉だとなったと言う。栃木も、群馬、茨城も、北海道だってあるし、そもそも地図上では北が上でも、実際は上だ、下だと言ったことではないのだが。確かに直近の新報……
10月6日に教団救援対策本部第8回(通算第42回)会議を、11月12日に同第9回(同第43回)会議を、教団会議室にて開催した。
まず募金については、10月末現在で、全国募金(本年3月末日で終了した国内募金)が10億1648万4627円(募金終了後の献金額は1119万7713円)、海外からの献金は4億286万6286円(同1661万1761円)となっていることが報告された。
救援対策室からは、会堂・牧師館再建復興貸付金返済状況確認、EMS等からの支援金受領、第19・20回こひつじキャンプ開催報告、ハートフル釜石お茶っこサロン開催状況報告等を扱ったことの報告、および、救援対策本部会計報告がなされた。
続いて奥羽教区から、宮古教会礼拝堂・牧師館新築工事完了、江刺教会礼拝堂建築計画(地盤調査、設計見直し)等の報告がなされた。
東北教区からは、東北教区被災者支援セン……
第3回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が、10月1日、教団会議室で開催された。今回の委員会は6月以降に開催された関連集会への参加や派遣の報告が主なものであった。
6月29~30日に開催された「在日大韓基督教会と教団との宣教協力委員会」に小橋孝一委員長が参加した報告がなされ、両議長による「平和メッセージ」が全委員で確認されたこと、また、第3回「マイノリティ問題と宣教」国際会議を教団が共催することについて協議がなされたことが報告された。
更に、9月8日に開催された教団・在日大韓基督教会歴史共同研究会、9月21~23日に開催された第39回日本カトリック「正義と平和」全国集会に小橋委員長が参加したことも報告された。
続いて、8月7日付で発表された「敗戦70年にあたって、日本キリスト教協議会(NCC)議長談話」の紹介があった。また、8月18〜19日開催の「キリスト教主義学校人権……
10月26~27日、教師委員会による被災地教師の問安を行った。
教師委員会では、被災地教師を支えるために、一度だけ海外募金を用いて人間ドッグを受診する機会を設けた。その後に継続的に行っているのが、被災地教師への問安である。第37・38総会期では、原発事故が起こった福島県(浜通り・中通り)の教師たちへの問安を行ってきたが、今回はさらに宮城県の石巻へと範囲を広げた。
福島県の問安は、今回は相双宮城南地区の教師会が新たに献堂した中村教会において開催されたのに合わせて、教師会に参加する形の問安となった。地区教師会には川上麻里(岩沼)、小松茂夫(角田)、佐々木茂(鹿島栄光)、半澤洋一(仙台長町)、保科隆・保科けい子(仙台東一番町)、佐藤義子・平賀真理子(仙台南)、荒井偉作(名取)、中野通彦(原町)、生野碩保(中村)の各教師が参加、教師自身の現状、教会の様子、また浪江伝道所・小高伝道……