インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
newaccount

【5036号】記事一覧

2025年8月23日

【5036号】2025新任教師オリエンテーション(1面)

【5036号】教師委員会(1面)

【5036号】 荒野の声(1面)

【5036号】ミャンマー地震報告 複合的被害への支援、その継続を(2面)

【5036号】能登半島地震報告《ボランティアから》 (2面)

【5036号】▼︎宣教研究所委員会▲︎(3面)

【5036号】教団インスタグラムへの差別書き込みについて報告(3面)

【5036号】『季刊 教師の友』休刊とホームページ開設のお知らせ(3面)

【5036号】▼︎教師養成制度検討委員会▲︎(3面)

【5036号】事務局報(3面)

【5036号】伝道のともしび(4面)

【5036号】教誨師会研修会(4面)

【5036号】人ひととき(4面)

【5036号】へば、なんとす?(4面)

祝福を携え、伝道に励もう

 6月23〜25日の日程で、静岡県熱海市にある「ハートピア熱海」を会場に「2025年度新任教師オリエンテーション」が開催された。参加者は対象となる新任教師が26名、これに加えて教団三役、総幹事、各神学校教師、講演担当者、担当幹事、担当職員、7名の教師委員を加え総勢47名であった。

 今回はこの4月より全国各地の教会に派遣された教師たちのみならず、学校に働きの場を与えられた教務教師も多かったことが一つの特徴としてあげられる。

 一日目、福島純雄教師委員会委員長による開会礼拝をもって始まる。共に賛美歌を歌い、教団信仰告白を唱和した。士師記7章1〜4節を通して、「教師としての現場での戦いは教師であり続ける戦いでもある。その際、自分の持てるもので務めを果たすのではない。非効率でも無駄が多くても神さまに示されたところに仕えていくものである」と伝えられた。

 最初の講演は「伝道を共に担う教団の教師」と題して雲然俊美教団議長より教団の教師であるアイデンティティを確認して欲しいと語られる。また「主の再び来たりたもうを待ち望む」のが教師の務めであるというのも、参加者の耳を開かれたところ。自らの伝道であるよりも、神さまのなさることに信頼し、期待していく。その神さまの御前に愚直に、汗を流し、涙を流し、血を流していくような伝道者であってほしいと語られた。また参加者との質疑応答のやりとりで、教団は多様性の中の一致ではなく、一致ゆえの多様性なのだということも確認された。

 続いて関谷直人同志社大学神学部教授より「ハラスメントと教会」と題してのレクチャーを受ける。教会にあって信徒と教師という立場の違いに起因するハラスメントは他人事ではない。全信徒祭司制を掲げるわたしたちであっても力関係があることの自覚が肝要であると伝えられた。

 夕食後は「交わりのとき」として、参加者がお互いを知り合うプログラムが用意される。講師の話を聞き続けてきた皆さんが、互いに自己紹介しあう。会場全体が、わいわいガヤガヤと参加者の声に満たされる。またみ言葉をジェスチャーによって伝えていく伝言ゲームでは、み言葉を伝える難しさを体験。その難しさも参加者お互いを近づけることとなった。

 二日目の朝礼拝を担当したのは教団書記の黒田若雄牧師。ヨハネによる福音書14章25〜31節より、イエスさまの「平和を与える」という一言を聞いた。自身の体験から、世が与えるような安心と異なり、むしろ困難のなかに平和がすでに置かれているというイエスさまの語りかけが聞こえてきたことが証しされた。

 朝食後「日本基督教団の教師として歩む」と題して菅原力教師養成制度検討委員会委員長による講演。教団の教師であるという自覚、教団の教師となっていくことに自覚的であって欲しいという呼びかけのもと、教憲前文の丁寧な解説がなされる。その解説は語彙や内容理解を深めるということを越えて、公同教会へと神が召してくださったことに思いを馳せる福音的な言葉として語られた。「公同教会を体験的に理解していただき、また虚心に信じて教会形成に励んで欲しい」と勧められた。

 その後のグループ別懇談会ではお互いの教会での働きや課題を話し合う。互いに神に召された教師であるという信頼のもと、現場での悩みや戸惑いなどもそのままに語らうことができた。

 二日目午後は自由時間として熱海の街をそれぞれに散策し、夕食後は「教団の取り組み」と題して「能登半島地震の報告」を内城恵教師委員より、「教団の機構について」は網中彰子教団総幹事より、「部落解放センターについて」を上野玲奈部落解放センター主事より聞く。教会の体としての具体的形、働きに思いを馳せる一時とされた。

 三日目の朝は藤盛勇紀教団副議長によって朝の礼拝が捧げられる。使徒言行録1章3〜11節よりみ言葉が取り次がれ、「聖霊のお働きのなかにある皆さんは大丈夫」と熱く説教がなされた。続く牧会講話は山北宣久田園調布教会代務者より聞く。「伝道・牧会は忍耐」、「羊の臭いのする羊飼いになりなさい」、「イエスさまの副牧師であることを忘れるな」など印象的な言葉を示しながら、若い伝道者に語りかける84歳の現役牧師に一同励ましと慰めを与えられた。

 プログラムの最後に全体の振り返りのときを皆で持つ。口々にこの会での出会いと学びを受け止め伝道に励んでいきたいという言葉が聞けたのは感謝である。

 閉会礼拝では清藤淳教師委員会書記よりルカによる福音書24章44〜53節からイエスさまの祝福のうちに励んでいこうと伝えられプログラムは閉じられた。それぞれが祝福を携え、伝道に励まれるよう祈りたい。(清藤 淳報)

関係神学校で「教師論」作成の経緯説明

 第42総会期第13回常議員会(2024年10月28日開催)において、議長から提案された「教規から導き出される『日本基督教団の教師論』」が承認可決されたのを受けて、同教師論の作成に当たった教師養成制度検討委員会は、日本基督教団関係神学校を訪問して、教師論作成の経緯説明と懇談の時をもった。訪問日程は以下の通り。

◎5月20日、東京神学大学(委員5名と幹事)。

◎6月10日、関西学院大学神学部・同志社大学神学部(委員4名と幹事)。

◎6月30日、東京聖書学校(委員4名と幹事)・日本聖書神学校(委員5名と幹事)。

 農村伝道神学校は日程の調整がつかず、まだ訪問できていないが、いずれの神学校も好意的に受けいれてくださり、とても有意義な懇談ができたことを感謝したい。

 まず雲然俊美教団総会議長による挨拶と祈祷をもって開会し、相互の自己紹介に続いて、菅原力委員長が経緯説明と挨拶を行った。東野尚志書記から15頁にわたる「教師論」の概要について簡単に説明をした後、質疑応答と自由な懇談を行った。

 神学校側からは、日本基督教団の教師像について、神学生の間から学ぶ機会があってよいのではないか、今後、この教師論を教団の中でどのように用いていくのか、等の意見や問いかけがあった。また今後、教師が少なくなり、兼務や兼牧が増えていく状況を踏まえながら、未来に向かっての展望を語って欲しい、現場で多様な働きを求められて戸惑っている教師たちへの導きや励ましになる言葉が欲しい、等の要望もあった。

 教団の一体性の要となる信仰告白と教憲・教規に基づく教師論を共通の言語として土台にしながら、教師を養成する神学校と教師を立てる教団の相互理解と協力をさらに深めていきたいと願う。

(東野尚志報)

良い時に良いものを

阿部 宣子さん

 父が尾張一宮教会で牧会をしているときにこの世に生を受けた。以後、父親の転任と共に、蕃山町教会、自由ヶ丘教会へと教会生活の場が移っていく。自分の意思とは無関係に、教会だけが変わっていくという教会歴だ。中3で信仰告白をするが、牧師の子らしく、特段きっかけになる大きな出来事があったわけではなく、それくらいになれば信仰告白はするものだと、そんな思いだったと振り返る。

 現在は、生まれて初めて父親が牧していない教会で教会生活を送っている。父親が去った教会でそのまま教会生活を送ることも出来たが、前任牧師の血縁者がそのまま教会に在籍し続けることの是非を考え、初めて、どこの教会での教会生活が良いのかと、神に問う経験をした。

 教会ではもちろんのこと、それ以外に、有志団体が主催する中高生、青年の集まりで信仰が養われた。それらの集まりでの出会いは現在も続いており、信仰生活の一つのモチベーションにもなっている。やはり、教会を越えた同世代の信仰の友の存在はありがたいと語る。

 教会では昨年度より、長老の務めも担っている。まだまだ足らない面だらけなのは百も承知。学生時代から続けている教会学校の教師の務めと合わせて、これからの教会がどうなっていくのか、神が何を求めておられるのかを思いつつ、何より、一礼拝者として整えられることが第一であると言う。

 兄の献身に伴い、いつの間にか牧師の娘であるだけでなく、牧師の妹になっている。牧師への献身の志を問われると、「信徒として献身する者がいなくなったらまずいですよね」との答えが。神は良い時に良いものをお与えくださる、そんな言葉を胸に、一信徒として、信仰の歩みは続いていく。

『季刊 教師の友』休刊とホームページ開設のお知らせ

日本キリスト教団出版局

 主の御名を賛美いたします。

 日本キリスト教団出版局は、『季刊 教師の友』を2025年11月11日発行の2026年1,2,3月号をもって休刊することにいたしました。これまでのご愛読に感謝しますとともに、休刊の運びとなりましたことを心よりおわびいたします。

 『教師の友』は月刊誌としてアジア・太平洋戦争中の1942年1月号からはじまり、2002年度からは季刊に移行し、CSスタッフに必要なさまざまな情報を提供してまいりました。しかし、少子化に伴う販売部数減および製作費の高騰を受け、近年は収益を上げられずにおりました。販売価格を上げての継続も考えたものの、根本的な解決にはならないと判断し、休刊を決定した次第です。

 教会教育に関する情報は、新たに立ち上げるホームページで発信を続けます。教育委員会が作成する「教会教育プログラムカレンダー」に基づく教案の情報を中心に、CSにつながるみなさまと共につくるホームページにします。ぜひみなさまのご意見・ご要望を、下記二次元コードの先にあるアンケートからお寄せください。ホームページの開設は2025年末の予定です。

 ホームページの年間購読料は、現在の『教師の友』の年間購読料よりも低くします。教会で購読をお申し込みいただければ、所属する教会員のどなたでもご覧いただけます。また、ご希望の教会には内容を印刷した小冊子をお届けします。詳細につきましては決まり次第、日本基督教団および出版局のホームページでご案内します。日本基督教団の教会・伝道所に10月末にお届けする、教育委員会の全国発送に同封するご案内でもご確認いただけます。もちろん、次号『季刊 教師の友』2026年1,2,3月号の誌面でも、刊行時点の情報をお知らせします。この件のお問い合わせは、出版局ホームページのお問い合わせフォームへお寄せください。これからも共にCSのはたらきを続けられますよう願いつつ。

PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan