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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5036号】『季刊 教師の友』休刊とホームページ開設のお知らせ(3面)

2025年8月23日

『季刊 教師の友』休刊とホームページ開設のお知らせ

日本キリスト教団出版局

 主の御名を賛美いたします。

 日本キリスト教団出版局は、『季刊 教師の友』を2025年11月11日発行の2026年1,2,3月号をもって休刊することにいたしました。これまでのご愛読に感謝しますとともに、休刊の運びとなりましたことを心よりおわびいたします。

 『教師の友』は月刊誌としてアジア・太平洋戦争中の1942年1月号からはじまり、2002年度からは季刊に移行し、CSスタッフに必要なさまざまな情報を提供してまいりました。しかし、少子化に伴う販売部数減および製作費の高騰を受け、近年は収益を上げられずにおりました。販売価格を上げての継続も考えたものの、根本的な解決にはならないと判断し、休刊を決定した次第です。

 教会教育に関する情報は、新たに立ち上げるホームページで発信を続けます。教育委員会が作成する「教会教育プログラムカレンダー」に基づく教案の情報を中心に、CSにつながるみなさまと共につくるホームページにします。ぜひみなさまのご意見・ご要望を、下記二次元コードの先にあるアンケートからお寄せください。ホームページの開設は2025年末の予定です。

 ホームページの年間購読料は、現在の『教師の友』の年間購読料よりも低くします。教会で購読をお申し込みいただければ、所属する教会員のどなたでもご覧いただけます。また、ご希望の教会には内容を印刷した小冊子をお届けします。詳細につきましては決まり次第、日本基督教団および出版局のホームページでご案内します。日本基督教団の教会・伝道所に10月末にお届けする、教育委員会の全国発送に同封するご案内でもご確認いただけます。もちろん、次号『季刊 教師の友』2026年1,2,3月号の誌面でも、刊行時点の情報をお知らせします。この件のお問い合わせは、出版局ホームページのお問い合わせフォームへお寄せください。これからも共にCSのはたらきを続けられますよう願いつつ。

「医療刑務所の現場にて」

 7月14・15日、軽井沢南教会において、日本基督教団教誨師会研修会・教区代表者会が参加者38名で開催された。

 一日目は、「医療刑務所の現場にて」という主題で、岸本光子教誨師(大阪暁明館病院伝道所牧師・西日本成人矯正医療センター教誨師)と浦上結慈教誨師(宝塚教会牧師、播磨社会復帰促進センター教誨師・元大阪医療刑務所)から講演を聞いた。医療刑務所(現在の名称は「成人矯正医療センター」)は、専門的な医療処置を要する被収容者を収容する矯正施設で、中でも教誨師として終末期医療を受けている被収容者との関わりが他の矯正施設とは異なる特徴といえる。岸本教誨師は、医療刑務所の説明をし、さらに具体的なケースを紹介しながら教誨師の働きの大きさを伝えてくれた。浦上教誨師は、大阪刑務所から医療刑務所が設立時、教誨師として委嘱された時の経験を話した。また、民放の特集として医療刑務所が取り上げられ浦上先生自身の働きの様子が映されている録画ビデオを見せてもらった。罪を背負った苦悩と、その人生の終わりを迎えている方との関わりの中で、教誨師が寄り添い、キリストが与えてくださった罪の赦しの福音を伝えようとしているお二人の貴い働きを共に心に留めることができた。さらに、一日目は、講演後、教区代表者会を行い、各教区での教誨師の働きを共有した。

 二日目は、加藤幹夫教誨師(阿漕教会牧師・三重刑務所教誨師)が教誨師としての歩みから奨励をし、その後、分団に分かれて、それぞれの働きと課題を共有した。

 この教誨師会は、日本基督教団伝道委員会と皆さまの献金によって活動が支えられています。教誨師の働きを祈りと献金を通して覚えていただけると幸いです。

(加藤幹夫報)

戒規諸規則運用に関して意見交換

 「新任教師オリエンテーション」が開催された6月23〜24日の期間中、第3回教師委員会があわせて開催された。

 始めに今回の新任教師オリエンテーションのプログラムおよび担当者、出席者の確認をすることから始めた。また2026年度の新任教師オリエンテーションの日程、会場も決定。2026年6月22〜24日、今年と同様ハートピア熱海を会場に行うこととした。

 8月25〜27日、関西セミナーハウスを会場に行われる「第6回教師継続教育研修会」についてはプログラム、担当者の確認、現在の申し込み状況などが確認された。現段階での申込数が少ないことを受け、教区を通して再度参加呼びかけをすることとした。

 また「戒規適用申請に関する件」を取り扱う。委員長より戒規諸規則運用に関して公明正大であることが必要という委員長の見解を踏まえ意見交換をする。戒規申請の内容は個別の事情を含むこともあることから、委員長の見解は参照しつつも個別に判断していくことが確認された。

 また前総会期より、ある教区から提出されている戒規申請についての取り扱いについて議論した。必要な書類が提出されていることなどを改めて確認。また当該教区の意志も再度確認し、これを受理することを決定した。加えて一件の戒規解除願いが出ていることを受け止め、必要な手続きを進めることとした。

 また無任所教師の現況について事務局からの報告をもって確認した。無任所教師は把握されている限りで660名を数える。教規128条⑤に基づく整理を行うことを確認し、別帳への移行について検討していくこととした。

 そのほか各神学校訪問予定の確認、また教師養成制度検討委員会との懇談のときを持つことなどが確認された。(清藤 淳報)

伝道推進室より応援した教会・伝道所

祈りに生きる 小さな希望の星

酒田暁星教会牧師 関戸 直子

 山形県酒田市という山形県の最北にある教会で、県内を流れる豊かな最上川が日本海に流れ込む河口に位置しています。酒田は江戸〜明治時代にかけて、庄内平野でとれる豊富な米を「北前船」で、江戸や大阪など日本全国に千石船にのせて運ぶことで栄えた都市でありました。NHKの朝ドラ「おしん」の舞台になったところです。

 戦後、塩沢正司牧師の家庭集会から宣教がはじまり、その後、現在の場所に教会が建ちました。昔の地区新聞を読みましたら、塩沢牧師はここを「子どもたちが集まる学校」にしたかったようです。ですから教会のつくりも、いわゆる教会らしい設計というよりも、子どもたちが入ってきやすい敷居の低さとなっており、学校教室に似た形状になっています。

 酒田暁星教会はホーリネスの群に属し、信徒2〜3名という小さな教会でありますが、長年地域に根付いた教会として、地元からの信用は厚く、ご近所の方々も理解と温かいまなざしをもって受け入れてくださっていることは、大変ありがたく感謝しています。現在は歴代7人目の教師として私が遣わされ、4年目になりました。

 活動としては、主日礼拝が日曜日午前10時半から。第3日曜日は、「歓迎礼拝」として、教会に来たことのない方にわかりやすく、親しみやすい聖書の話をしています。礼拝後はランチを囲み、みんなでゲームなどをして楽しい時間をもっています。第4日曜日は、聖書研究があり、その他、毎朝電話でデボーションをして牧師と信徒が互いに祈りあっています。

 宣教の業として、自治会の公園掃除や、自治会婦人との旅行、総会などに積極的に参加しています。できるだけ地域に溶け込み、社会貢献していくことも心がけています。町内自治会の主催する100歳体操と輪投げの会に参加しますと、たくさんのお年寄りと仲良くなり、親しみをもって接してくれます。

 また地元の小学生の放課後の居場所として「あそびの森」を開催。子どもたちが毎週5〜6人学校から帰って、走ってやってきてくれます。内容としては、みんなでゲームをして遊んだり、ギターで賛美したり、イエス様のお話をきいて、手作りおやつを食べて帰る、を繰り返しています。未信者の親御さんにも喜ばれています。

 他にも「カウンセリングセミナー」「子育てカフェ」「韓国語教室」など、人々のいろんなニーズにこたえるべく、活動しています。

 今後の展望としては、小さな子供たちがおもちゃや絵本などを貸出しできる「おもちゃ図書館」。地域の一人で暮らす方々が気楽に学べる「教養大学」などを企画中。いろんな集まりをとおして、イエス様の親しみやすさ、愛のぬくもりをみなさんの生活の中にお伝えできたらと願っています。

 6月23〜25日、教団新任教師オリエンテーションに参加した。今年度新たに遣わされた教師たちと共に、学びと交わりの時をもち、新任教師の皆さんが、それぞれの働きに真摯に取り組んでいる姿に励まされた。

 遣わされた教会や学校は違っており、その働きの場での苦労も違う。けれども、共通していることは、「ここから始まる」ということである。

 今回も、「教会員が少ない」、「青年がいない」、「説教の準備が大変だ」、「行事や集会の準備に追われている」など、様々な悩みを抱え、苦労している声を聴いた。しかし、教会や学校での福音伝道の働きは、今、出会っている一人ひとりとの関わりから始まっている。

 大勢の群衆を前に、「ここにはパン五つと魚二匹しかありません」と言った弟子たちに、主イエスは、「それをここに持って来なさい」と言われた(マタイ14・17〜18)。「これしかない」のではなく、「これがある」のだ。

 秋田出身で、秋田に遣わされている者として、常々、「最強の秋田弁」であると思っている言葉は、「へば(これが現実であり、現状である)、なんとす(それではどうするのか)?」である。福音伝道の働きは、今与えられている場と人との関わりに懸命に取り組むことから始まる。

 新任教師の皆さんの働きを覚えて祈っている。

(教団総会議長 雲然俊美)

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