6月23〜25日、教団新任教師オリエンテーションに参加した。今年度新たに遣わされた教師たちと共に、学びと交わりの時をもち、新任教師の皆さんが、それぞれの働きに真摯に取り組んでいる姿に励まされた。
遣わされた教会や学校は違っており、その働きの場での苦労も違う。けれども、共通していることは、「ここから始まる」ということである。
今回も、「教会員が少ない」、「青年がいない」、「説教の準備が大変だ」、「行事や集会の準備に追われている」など、様々な悩みを抱え、苦労している声を聴いた。しかし、教会や学校での福音伝道の働きは、今、出会っている一人ひとりとの関わりから始まっている。
大勢の群衆を前に、「ここにはパン五つと魚二匹しかありません」と言った弟子たちに、主イエスは、「それをここに持って来なさい」と言われた(マタイ14・17〜18)。「これしかない」のではなく、「これがある」のだ。
秋田出身で、秋田に遣わされている者として、常々、「最強の秋田弁」であると思っている言葉は、「へば(これが現実であり、現状である)、なんとす(それではどうするのか)?」である。福音伝道の働きは、今与えられている場と人との関わりに懸命に取り組むことから始まる。
新任教師の皆さんの働きを覚えて祈っている。
(教団総会議長 雲然俊美)






