「医療刑務所の現場にて」
7月14・15日、軽井沢南教会において、日本基督教団教誨師会研修会・教区代表者会が参加者38名で開催された。
一日目は、「医療刑務所の現場にて」という主題で、岸本光子教誨師(大阪暁明館病院伝道所牧師・西日本成人矯正医療センター教誨師)と浦上結慈教誨師(宝塚教会牧師、播磨社会復帰促進センター教誨師・元大阪医療刑務所)から講演を聞いた。医療刑務所(現在の名称は「成人矯正医療センター」)は、専門的な医療処置を要する被収容者を収容する矯正施設で、中でも教誨師として終末期医療を受けている被収容者との関わりが他の矯正施設とは異なる特徴といえる。岸本教誨師は、医療刑務所の説明をし、さらに具体的なケースを紹介しながら教誨師の働きの大きさを伝えてくれた。浦上教誨師は、大阪刑務所から医療刑務所が設立時、教誨師として委嘱された時の経験を話した。また、民放の特集として医療刑務所が取り上げられ浦上先生自身の働きの様子が映されている録画ビデオを見せてもらった。罪を背負った苦悩と、その人生の終わりを迎えている方との関わりの中で、教誨師が寄り添い、キリストが与えてくださった罪の赦しの福音を伝えようとしているお二人の貴い働きを共に心に留めることができた。さらに、一日目は、講演後、教区代表者会を行い、各教区での教誨師の働きを共有した。
二日目は、加藤幹夫教誨師(阿漕教会牧師・三重刑務所教誨師)が教誨師としての歩みから奨励をし、その後、分団に分かれて、それぞれの働きと課題を共有した。
この教誨師会は、日本基督教団伝道委員会と皆さまの献金によって活動が支えられています。教誨師の働きを祈りと献金を通して覚えていただけると幸いです。
(加藤幹夫報)






