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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5036号】ミャンマー地震報告 複合的被害への支援、その継続を(2面)

2025年8月23日

ミャンマー地震報告 複合的被害への支援、その継続を

 ミャンマー中部で起こった大地震に際し、日本基督教団諸教会からも、アトゥトゥミャンマー(アトゥトゥとは「共に」という意味を持つビルマ語です)への多額の献金が寄せられていますことに、心から感謝しています。
 ミャンマーの現状では、地震被害からの「復興」には軍事暴力の廃絶が必須です。空爆の停止、民主化に向けた大きな変更がなければ、市民が生活困窮から免れることは実現しません。
 2025年3月28日正午ごろにミャンマー中部、ザカイン市内を震源とする最大震度7の大地震が発生しました。2021年2月の軍事クーデター後、軍による壮絶な空爆と焼き討ち、マイノリティへの迫害、民主化運動に参加する人々への弾圧が続いています。15人に一人が移住、失職する状況下です。複合的に困窮する人々が、地震の「被災者になる」ために、「反軍」ではないこと、移住者ではないこと、「純粋な」地震被災者である証明を要求されます。恒常化する軍の攻撃と自然災害は絡み合って人々の生活を襲っています。
 地震では、3,700人以上が死亡、負傷者5,000人以上というのが、クーデター軍による発表です。しかし、支援活動をしている人たちは、この数字は信じられないと言っています。クーデター軍は古い住民票に基づき被害を調査、発表しているため、実質被害者数は数倍に及ぶと言われています。まだ収容されていないご遺体があるそうです。
 アトゥトゥミャンマーは2021年2月1日、ミャンマー軍事クーデター直後から続けられている「ミャンマーを覚える祈り会」を礎に形成されたキリスト者中心のミャンマー支援に特化したグループです。
 発災当日、パートナー団体や現地教育機関からすぐに連絡がありました。軍事クーデター後4年以上が経ち、毎月、日本の諸教会から託された献金を、最も困窮している人々への支援をと話し合いながら進めてきたその信頼とノウハウが生き、阿吽の呼吸での災害支援が当日からスタートしました。
 発災直後の緊急支援として、①物資配給への資金提供、②活動メンバーの移動費と活動にかかる費用、③倒壊した教会建物で再建を余儀なくされているところへの献金、④地震及びクーデター後の空爆など複合的な被害に遭っている人々の生活支援、⑤地震被害のために支援が止まっている北部地域のIDP(国内避難者)のための仮設住宅の建設費用を行うこととなりました。
 4月〜7月までのアトゥトゥミャンマーへの献金は合計7,392,344円、そのうち600万円はすでにミャンマーに届き、今後も送金が続きます。是非、継続支援にご参加ください。

《ミャンマーを覚える祈り会》
◎毎週金曜日 午後9時(Zoom)
◎ミーティング ID: 835 4339 0368
◎パスコード: 540189
(活動の報告、現状報告もこちらで行っています)。
(渡邊さゆり報/アトゥトゥミャンマー共同代表・日本バプテスト同盟駒込平和教会牧師)

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