一泊二日の教区総会が終わった。やれやれである。今回は、議長と準備担当分区の一員であったので、総会の責任と裏方の配慮が重なって、総会前から総会中を経て総会後まで気が抜けなかった。加えて、開会礼拝と按手礼・准允式の説教もあり、終始大忙しであった。
議長席に座っていると、自由に議席を離れてトイレに行く人を見かけて羨ましくさえなる。こちらは会議中には議長席を離れることができないのだから。
ところが、不思議なことに、空白の一時間が生まれた。会議中であるにも拘らず、コーヒーを飲みながら、談笑を楽しむことができたのだ。昼食時や休憩時間のことではなく…。
東海教区の総会は、「読会方式」(「総会議事規則」参照)で行われる。第一読会で議案が上程され、第二読会で審議し、第三読会で議決する方式である。そして、第二読会は二つの分科会に分かれ、それぞれに付託された議案を審議するのであるが、わ……
服部愛子氏(隠退教師)
18年3月5日逝去、86歳。東京都生まれ。54年東京聖書学校卒業。55年より倉吉東部、深谷、岡山聖心教会を牧会し、13年隠退。
東北教区・いずみ愛泉教会牧師 布田 秀治
震災直後5月の東北教区総会で、「東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故対応に関する件」が可決されました。それを受けて「放射能汚染問題を考える小委員会」が救援復興委員会のもと設置され、発展的に2013年東北教区総会で「東北教区放射能問題支援対策室いずみ」の設置が可決されました。その年10月から運営が始められました。今年の教区総会で2024年3月までいずみの活動を継続することが認められました。
2011年10月に北海道で開かれた北日本三教区(北海・奥羽・東北)宣教会議において、親子保養プログラム実施が承認され、以後、いずみの活動の一つとして企画実施してきました(今夏第12回目を北海道で予定)。
また、教区に設置された被災者支援センターエマオに教団派遣専従として佐藤真史教師が赴任されました。佐藤教師はいずみ愛泉教会副牧師として……
台湾基督長老会(PCT)総会が4月17~20日、台南の長榮女子高級中學で開かれ、世界宣教担当の加藤誠幹事とともに参加した。ちなみに会場となった高校は台湾で最初の女子教育機関であり、戦前日本の統治下では植村環牧師や番匠鉄雄牧師が校長を務めた学校で、日本とも関係が深く、総会では開会礼拝に続き多くの海外ゲストよりアメリカ改革教会と日本基督教団からの表敬の挨拶が求められた。
総会参加者は各中会からの代議員他総勢で600人ほど、議長、副議長、書記などの選挙が行われたほか、会期が長いせいか、間に一般社会の法と教会の法との違いに関する講演があったり、召天された牧師や長く働いた方々への感謝の時が設けられたり、ぎすぎすした議論の場というよりは、穏やかな教会の会議の雰囲気で終始していた。
今総会では韓国福音教会(EKC)とブラジル台湾長老教会との宣教協約が結ばれ、丁寧に協約条項を確認した後、……
ソワーズのヴォーカルとして活躍する倉橋宇多子さんは、武蔵野音大声楽科を卒業。日本テレビ「今夜は最高!」にコーラス「ザ・最高ガールズ」としてレギュラー出演。都内ライブハウスに出演しCM等のレコーディングに参加した実績を持つ。ピアノを担当する宗田光悦さんは、国立音大作曲科を卒業。六本木にてジャズピアニストトリオで活動を開始。テレビ、ラジオの音楽製作も手がける。現在、高校の音楽科で音楽理論や作曲の講師を務める。
宇多子さんは、幼少より歌うことが大好きだった。母・佐江子さんの歌好きは、娘の名前に反映した。クリスチャンの母と教会に通い、中3の時、広島の教会で洗礼を受けた。卒業後は歌手として音楽事務所に所属し、子ども向けコンサートで全国を巡った。その時のスタッフの一人だった光悦さんと出逢う。光悦さんは会津若松出身。姉の影響でオルガンを始め、小学生の時から電子オルガン奏者として活動し、作曲家を……
広島の姪から電話で「母が死んだ」とのこと。私の姉が召された。すぐ広島の呉に飛んだ。
呉の天応は私の故郷だ。特に天応での小学校4年生から6年生は楽しくて仕方がなかった。父の会社が倒産し両親は職を求めて東京に行ったが、私は、11歳年上の姉と二人、天応で暮らした。
姉は勉強が大好きで、広島女学院から勉強がしたくて公立の大学に進学した。医学部に行きたかったけれど、家が貧しく、大嫌いな国文科に入った。大嫌いだから却って勉強ができると思ったとのこと。大学を卒業すると給与が一番よいとバスガイドになり私を育ててくれた。
姉は私を厳しく育ててくれたが、仕事柄、早朝出かけて深夜帰宅、泊りのときもあった。お陰で「海の子、山の子、自然の子」と遊びまくる最高に楽しい小学生時代だった。
私は姉を尊敬し、姉を誇りに思っていた。姉と共に呉山手教会に通った。姉は同教会で受洗し、同教会で結婚……
教区機構改正否決、再検討へ
西中国教区
5月15日、16日、エソール広島で第67回西中国教区総会が開催された。開会時出席議員は128名中105名。開会礼拝、組織会後、直ちに准允1名、按手3名を承認、執行、補・正教師を立てた。
小畑太作議長は議長総括で、66総会から常置委員会への付託事項(広報委員会原稿書き直しについて、性差別的表現についての取組み)は、いずれもが審議継続中と報告した。教区機構改正、中長期的財政計画を今総会で審議するとした。
「中長期的財政計画検討」として栗原通了財務委員長が経過報告した。66総会には教区財政推移と今後の経過予想を示したが、今回は新たに17教区の会員数推移、年齢構成、献金割合、負担金割合のデータを提示して教団全体での西中国教区の位置を提示した。会員数減少に応じた教区財政規模の縮小、教区予算規模(17年度、2954万円)に対して37%になる……
ほどよい距離感、転入会した新会員が歓迎会で話してくれた言葉である。はじめての礼拝出席からしばらくして入会を申し出た。この間の教会員たちとの交わりの距離感をこう表現した。一方で、はじめて教会に来て何ヶ月も誰からも声をかけてもらわなかった、と受洗後しばらくして笑い話のように語った教会員もいた。▼積極的に声をかけてすっと避けられてしまうこともある。遠慮と言うか、配慮と言うか、声をかけないでいて寂しい思いをしていることもある。ほどよい距離感はなかなか難しい。伝道においても、牧会においても。▼少し時間が経ったが、オリンピックで活躍したカーリングを、その一投は自分が投げた後に意味がわかると解説していた。投げてみなければ何も起らない。投げたものはわたしたちの手を離れて肯定だろうと、否定だろうと反応を起こす。▼投げた種は実を結ぶこともあれば、そうではないこともある。わたしたちはどの種が実を結び、どれが結……
互助自主献金、目標額を大幅に上回る
中部教区
5月22~23日、第68回中部教区総会が金沢教会にて開催された。開会時の出席議員数は195名中166名であった。開会礼拝の中で聖餐式を執行し、組織会を経て常置委員会報告から議事を開始した。
初日前半では、昨年度から開始した「中部教区互助制度を支える自主献金」の今後への展望に議論が集中した。中部教区は手厚い互助制度を特色としているが、これまでの体制では教師の生活を支えきれないところまで財政が悪化したことを鑑みて、前総会で教会・教師に加えて信徒による献金運動の開始を可決、昨年度中に100万円を目標として実施した。横山良樹議長は常置委員会報告の「評価と展望」の中で、この目標額を大幅に上回る約320万円が献げられ、謝儀援助と伝道費援助を大きく増額して今年度互助案が可能になったと告げた。そのうえで、今年度の250万円の献金目標額を提示し、献金……
神奈川教区の働き
神奈川教区には、現在107の教会・伝道所があり、現住陪餐会員数は、2016年度の統計では、8133名です。
一教会を除いて、負担金は全額納めていただいており、教区の財政、運営は、全教会によって支えられている、という状況にあります。
しかし、懸案の北村慈郎教師の処分の問題については、まだ解決には至っていない、と考えています。教区の中にさまざまの立場、意見があることは確かですが、教区としては、教団の決定に異議を唱える立場を確認しています。
そのような中ですが、教区としては、特に困難な状況にある教会・伝道所を教区内互助制度によって支えると共に、委員会活動を通して、さまざまな課題と取り組んでいます。2017年度には、宣教部委員会が中心となって、2017年11月23日(木・祝日)に「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」、いわゆる「戦責告……