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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5007・08号】記事一覧

2023年10月28日

【5007・08号】2023年秋季教師検定試験(1面)
【5007・08号】公告、お知らせ(1面)
【5007・08号】社会福祉施設援助金への推薦のお願い(1面)
【5007・08号】在日韓国朝鮮人連帯特設委員会、世界宣教委員会(2面)
【5007・08号】全国財務委員長会議・予算決算委員会(2面)
【5007・08号】第63回「キリスト教教育主事」認定試験公告(2面)
【5007・08号】I Love Taiwan Missionに参加して(3面)
【5007・08号】教区議長コラム(3面)
【5007・08号】宣教委員会、教師委員会(3面)
【5007・08号】免職、戒規適用にいたる経過(3面)
【5007・08号】年金特集(4面)
【5007・08号】年金特集 2022年度日本基督教団年金局決算報告(4面)
【5007・08号】年金特集 2022年度決算概況、財産目録(5面)
【5007・08号】年金特集 「隠退教師を支える運動」ご協力への感謝(7面)
【5007・08号】年金特集 隠退教師を支える運動2022年度決算書・貸借対照表(7面)
【5007・08号】年金特集 隠退教師を支える運動 2022年度決算概要(7面)
【5007・08号】信仰職制委員会、台湾エキュメニカル・フォーラム運営委員会(8面)
【5007・08号】事務局報(8面)
【5007・08号】人ひととき(8面)
【5007・08号】初恋教会(8面)

 9月中旬、韓国基督長老会(PROK)と大韓イエス教長老教会(PCK)の総会に出席した。
 PROKの総会の会場は、ソウルから木浦に向かい、そこからバスで橋を渡った先の島にあるホテルであったが、バスに乗っている時に、隣りにおられた在日大韓基督教会総幹事(当時)の金柄鎬牧師が突然笑い出した。どうしたのかと尋ねると、「今、バスが通り過ぎた道路沿いにある教会の名前が『初恋教会』だったんですよ」と言われた。そこで私が、「それは『初めの愛』(黙示録2章4節)ということですね?」と言うと、金牧師は、「そうなんだけど、韓国語では『初めの愛』も『初恋』も同じ言葉なんですよ」と言われた。私は、キリストの愛とそれに応える信仰者たちの初めのころの愛を名称にしている教会ということで印象に残った。
 その翌日、PCKの総会においてもたれた礼拝の中で、二人の外国人の方への感謝状が手渡された。金牧師にお聞きすると、何とそのお二人は、韓国でキリスト教信仰を宣べ伝えた最初期の宣教師の子孫(4代目と5代目)の方たちとのことであった。宣教師の方たちの初めのころの愛を忘れない韓国の教会の信仰の姿勢を見る思いがした。
 十字架の贖いによって、私たちを罪から解放してくださったキリストの愛に応える初めのころの愛を、しっかりと受け継いで行きたい。

(教団総会議長 雲然俊美)

剣を鋤に、槍を鎌に

福島教会員、二本松営農ソーラー株式会社代表取締役
近藤 恵(けい)さん

 無教会に属する両親のもとで育った近藤恵さんは、幼い頃から、子ども向けの集会に通っていた。高校で全寮制の基督教独立学園に入り、命をかけて信仰教育に当たる教職員の証しに接したことや、自然豊かな山奥で自給自足的な生活を送ったことを通して、大きな影響を受ける。
 筑波大学で森林について学び、有機農家で研修をした後、福島の二本松で独立、3ヘクタールの農地で有機栽培を営んだ。東日本大震災により廃業、避難生活を余儀なくされ悔しい思いもしたが、1年後、二本松で頑張る有機農業者たちと共に暮らして行くべきと考えて福島に戻った。
 福島に戻り、単に農業を元通りの形に復旧するのではなく、農家がエネルギーを自分たちの手で造る新しい形の復興を目指すべきだと考えた近藤さん。農協で総合事務職を担った後、市民が出資する営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業を立ち上げた。農地の上部空間に作物に必要な日照を確保する形でパネルを設置することで、農地をつぶさずに発電事業をすることが可能になる。
 大企業が資本を投じ、農業者は土地を貸すだけという従来の形から、農業者が横のタッグを組み、農業を営みつつ、自分たちが中心となって発電する形を作ることが大切だという。農業と再生可能エネルギーの両方に携われる現在の職を自らの「測り縄」だと思っている。
 目指すものを実現するには、地道な努力を要する上、時間がかかる。かつてと同じ道に戻ろうとする動きもあり、困難を覚えることもあるという。「彼らは剣を打ち直して鋤とし/槍を打ち直して鎌とする」(イザヤ書2章4節)を実現するために、「ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう」との御言葉に励まされて歩んでいる。

鴘田將雄(隠退教師)
 23年4月17日逝去、95歳。兵庫県生まれ。50年神戸神学院卒業。同年より神戸再度筋、御所、神戸神愛教会を牧会し、99年隠退。遺族は娘・大橋牧子さん。

平沢 功(無任所教師)
 23年4月22日逝去、75歳。福島県生まれ。99年日本聖書神学校卒業。同年より修善寺、埼大通り、北千住教会を牧会。遺族は妻・平沢芳子さん。

石原保彦(隠退教師)
 23年8月22日逝去、92歳。神奈川県生まれ。57年東京神学大学大学院修了。60年より天下茶屋教会を牧会し、17年隠退。遺族は息・石原冬彦さん。

寺﨑 暹(隠退教師)
 23年9月22日逝去、94歳。広島県生まれ。54年同志社大学大学院修了。同年より岡本、高梁教会、有漢伝道所、小樽公園通、同志社、梅花、城陽教会を牧会し、91年隠退。遺族は息・寺﨑純さん。

脇田眞一(東大阪教会主任担任教師)
 23年8月8日逝去、87歳。徳島県生まれ。93年受允、96年受按、93年より四條畷、大阪住吉、東大阪教会を牧会。遺族は妻・脇田智重子さん。

金 顕球(布施教会主任担任教師)
 23年8月31日逝去、87歳。韓国忠清北道沃川生まれ。70年韓国神学大学卒業、91年転入、94年より布施教会を牧会。遺族は妻・申英子さん。

川上憲雄(上田新参町教会担任教師)
 23年9月6日逝去、71歳。兵庫県生まれ。88年東京神学大学大学院修了。90年より大阪、長居、羽咋、新栄、岩沼、上田新参町教会を牧会。遺族は妻・川上麻里さん。

按手礼、洗礼式式文について、研究報告を聞く
▼信仰職制委員会▲

 9月13日、オンラインにて第3回信仰職制委員会が委員全員の出席で開催された。
 はじめに、今総会期に刊行を予定している『答申集Ⅱ』の原稿(過去の答申をすべて網羅したもの)の精査担当者からの報告を受け、協議の上、事務局に発刊準備を進めるように依頼した。
 次に、前回協議した「按手礼」の研究を深めるため、小泉健委員より「按手礼の意味」と題した各種の資料が提示され、解説がなされた。この事柄は、プロテスタント教会における「教職とは何か」という本質に関わる重要なことであるという問題意識を共有した。
 続いて、今期の第三の重要課題である「洗礼式」式文について小泉委員より研究報告がなされた。教団の三種の式文と他教派式文の構成要素の分析、各要素の文言の比較検討、特に祈祷と誓約部分を注視した上で、「式文使用の手引き」の提言がなされ、それを基に協議した。今回の調査・研究により、『式文(試用版)』の中に特に検討を要する点があることが判明した。2016年に行われた信仰職制委員会によるアンケートでは、200教会中60教会、およそ3分の1の教会がすでに試用版を使用している現実があることを踏まえ、できるだけ早い時期での式文改定が必要であることが話し合われた。
 また前述の按手礼式についても、教団が教師を立てる極めて重要な業であるので、全教団的に整えていく必要があることも共有した。これについては、現在「教規にもとづく教師論」に取り組んでいる教師養成制度検討委員会との対話も必要であることが確認された。

(衛藤満彦報)


久しぶりに対面で開催
♦︎台湾エキュメニカル・フォーラム運営委員会♦

 9月7〜8日に、台湾・台北のハワード公務員国際会館にて、台湾エキュメニカル・フォーラム(TEF)運営委員会が開催された。TEFは、台湾の諸教会、特に台湾基督長老教会(PCT)の正義と平和に焦点を当てた宣教におけるエキュメニカルな連帯を求めることを目指している。
 運営委員会には、日本基督教団をはじめ、世界宣教会(CWM)、世界改革派教会共同体(WCRC)、ベルリンミッション、ミッション21、韓国基督長老会(PROK)、大韓イエス教長老教会(PCK)、フィリピン合同教会(UCCP)等、PCTとパートナー関係にある諸教会、諸団体が加わっている。今回の会議には25名ほどが対面参加、また海外からオンラインで参加した者もいた。これまでコロナ禍で3年以上対面では集まれない中、TEFは何度かウェビナーを開催、また運営委員会もズーム開催で行われてきたが、今回、久しぶりの対面会議となった。
 中国との関係についてもかつてない危機感を覚える中、本委員会では、神学、女性、若者、アジア太平洋地域の状況について幅広い議論が行われた。また、「正義と平和のための台湾エキュメニカル・フォーラムの神学的考察ワーキング・グループの課題」と題したコンセプト・ペーパーの草案が承認され、エキュメニカルな各教会や団体に本草案を紹介し、台湾情勢に注意を払うよう呼び掛けることとなった。また今回の会議の結論を、世界教会協議会(WCC)実行委員会にも伝えることとした。
 今後は、TEF内に新たに設置されることとなった「神学」、「パートナーシップ」、「アドボカシー&コミュニケーション」の3つのワーキング・グループ毎の会議も重ね、正義と平和のために更に取り組んで行くこととなった。運営委員も各自、自分の選んだグループに所属している。

(西之園路子報)

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