インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5007・08号】I Love Taiwan Missionに参加して(3面)

2023年10月28日

I Love Taiwan
7月5〜19日

 大学入学後、聖書を学術的な視点から見つめキリスト教という「宗教」を学ぶ機会が十分に与えられてきたものの、相反して環境の変化や忙しさの中で毎日曜日の教会生活を中心に置くことを忘れ、主に対する信仰心が薄れていることに常に不安や後ろめたさを感じていた。そのような現状の変化を願い、台湾青年との信仰の交流と教会への奉仕であるこのプログラムへの参加を望んだ。
 学んだこととして、台湾と日本の教会の社会的な立ち位置がかなり違うことに気づかされた。台湾におけるキリスト教人口は約3%、1%未満である日本と似た状況であるため、台湾と日本の教会の在り方も同じようなものではないかと思っていた。しかし台湾の教会は日本と比べて、より社会に積極的に貢献しようとしているという印象を受けた。
 例えば私が派遣された教会には子供たちが遊べる広いスペースが用意され、地域の子供であれば教会員かどうか関係なく集って遊べるような、いわば「保育園」のような役割を果たしていた。また、日曜以外にも教会員が集う場をほぼ毎日設けてあり、常に誰かが教会にいる状態を作っておくことで地域の人々が困ったときに頼れるようにしている。というように、地域に対して積極的に開かれ、教会の方から関わっている様子だった。だからこそ「教会」とその地域や自治体との関係が非常に良好で、教会に対するイメージもよりよいものになっていくのだと感じた。
 台湾の教会の在り方を学び、日本の教会の在り方や可能性を再考しつつ、一クリスチャンとして私がどのように社会に貢献していけばよいかを考える機会となった。また私は、台湾での出会いと体験の中で、言い表せないほどの安心感と人々のぬくもり、そして信仰の深さ豊かさを体感し、最終日の礼拝の中で、私は主への賛美を唱えながら台湾での10日間を振り返り思わず涙した。この約2週間の台湾での滞在で、私は計り知れないほどの恵みと台湾で出会った人々からの大きな愛に包まれてたくさんの学びを得た。
 私を台湾という地に導いてくださった神に心からの感謝をささげたい。

(木戸みゆき報/浜寺教会員)

教団新報
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan