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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5007・08号】人ひととき(8面)

2023年10月28日

剣を鋤に、槍を鎌に

福島教会員、二本松営農ソーラー株式会社代表取締役
近藤 恵(けい)さん

 無教会に属する両親のもとで育った近藤恵さんは、幼い頃から、子ども向けの集会に通っていた。高校で全寮制の基督教独立学園に入り、命をかけて信仰教育に当たる教職員の証しに接したことや、自然豊かな山奥で自給自足的な生活を送ったことを通して、大きな影響を受ける。
 筑波大学で森林について学び、有機農家で研修をした後、福島の二本松で独立、3ヘクタールの農地で有機栽培を営んだ。東日本大震災により廃業、避難生活を余儀なくされ悔しい思いもしたが、1年後、二本松で頑張る有機農業者たちと共に暮らして行くべきと考えて福島に戻った。
 福島に戻り、単に農業を元通りの形に復旧するのではなく、農家がエネルギーを自分たちの手で造る新しい形の復興を目指すべきだと考えた近藤さん。農協で総合事務職を担った後、市民が出資する営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業を立ち上げた。農地の上部空間に作物に必要な日照を確保する形でパネルを設置することで、農地をつぶさずに発電事業をすることが可能になる。
 大企業が資本を投じ、農業者は土地を貸すだけという従来の形から、農業者が横のタッグを組み、農業を営みつつ、自分たちが中心となって発電する形を作ることが大切だという。農業と再生可能エネルギーの両方に携われる現在の職を自らの「測り縄」だと思っている。
 目指すものを実現するには、地道な努力を要する上、時間がかかる。かつてと同じ道に戻ろうとする動きもあり、困難を覚えることもあるという。「彼らは剣を打ち直して鋤とし/槍を打ち直して鎌とする」(イザヤ書2章4節)を実現するために、「ヤコブの家よ、主の光の中を歩もう」との御言葉に励まされて歩んでいる。

教団新報
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