【5025号】第43回日本基督教団総会 キリストの体なる教会の形成(1面)
【5025号】続き 第43回日本基督教団総会 キリストの体なる教会の形成(2、3面)
︎【5025号】社会委員会 ウクライナ、ガザ、台湾地震、募金延長決定(4面)
︎【5025号】伝道資金小委員会 10年が経ち、制度の課題と向き合う(4面)
「カナンの園」の各事業所を見学
10月7〜8日、第4回委員会を開催。様々な施設・学校・職場を分散させ、地域と深い繋がりを持ちながら、知的障がい者を受け入れている社会福祉法人「カナンの園」(岩手県)の各事業所を、専門委員佐藤真名氏の案内で見学した。
一日目は、盛岡市。青果作業・袋詰め作業等をしている「ヒソプ工房」と菓子・ケーキ等を製造・販売している「となんカナン」を見学。併設されているカフェで休憩し、二戸郡へ移動。滞在先のホテルにて協議の時を持った。
2日目は、「カナンの園」の障がい児入居施設「奥中山学園」に集合。1946年に入植した奥中山開拓団の団長、副団長、事務局長の3人がキリスト者であったことから始まる「カナンの園」の歴史を佐藤氏から聞き、5棟の一戸建て小舎と自活訓練棟を見学した。
その後、発泡スチロール・PETボトルの再商品化事業を行う「ウィズ」へ寄り、知的障がいを持つ生徒の特別支援学校「三愛学舎」へ移動。「キリスト教精神に基づき、社会の中で自立的に生活できることを目指し、本科3年、専攻科2年の青年教育が行われている」との説明を受けた。地域に点在している「カナンの園」のグループホームの前を通り、全国のキリスト教主義学校から「みことばせんべい」の注文が殺到している「シャローム」、1000斤の食パンを毎朝スーパーに届けている「カナン牧場」、羊の飼育、羊毛加工製品の製造をしている「小さき群れの里」、羊の毛をフェルトにした製品を作成・販売している「アドナイ・エレ」を見学し、奥中山教会へ到着。長尾邦弘牧師より、現住倍餐会員65名の内、「カナンの園」利用者が24名、「カナンの園」の職員・元職員が25名であると伺った。教会だけでなく、各施設でも礼拝がささげられている。礼拝で語られる神の言葉に支えられ、障がい者1人1人の成長と発達に寄り添う「カナンの園」は、今もなお、関わる人々の心を柔らかく耕す開拓団であり続けている。
(徳田宣義報)
旧統一協会被害の実態について学ぶ
2024年度カルト問題全国連絡会が、10月3〜4日にかけて、東梅田教会を会場に開催された。
まず、岸憲秀代表世話人(宣教委員長)による挨拶ののち、講演Ⅰ「統一協会被害の実態について−信仰選択の自由の侵害」と題し、勝俣彰仁弁護士と川井康雄弁護士による講演があった。旧統一協会の行動がなぜ問題なのかについて、弁護士として成し得ることのできる務めについて、実例を取り上げながら丁寧に講演がなされた。
講演後の質疑応答も活発なものとなった。特に旧統一協会に対する宗教法人解散命令請求がなされている現状と展望についての質問があり、この問題を法的な側面から回答されることで、理解を深める機会となった。
講演Ⅰに続く講演Ⅱ「あなたのマインドコントロール」は、村田敏教師(周防教会)が担当した。カルト対策に全く経験のなかった村田氏がカルト宗教信者に接していくなかで、カルト当事者のマインドコントロールを解くというよりは、実は援助者である自分自身のなかにあるマインドコントロールに気付かされるところにこそ、カルト対策の肝があるということを、自身の体験を交えながら講演した。
今回、大阪で全国連絡会が開催されたのは、特に西日本でカルト問題に携わる人、これからカルト対策に携わろうとしている人たちが、カルト対策に対するより深い理解と交流を得ることを願ってのことであった。実際に西日本地域からの参加者が多くあり、カルト対策における連携と協力体制を図る機会となった。
また、このような協力体制は、西日本に限らず全国に共通して求められることである。二日目は、参加教区が各ブロックに分かれて、近隣教区同士がどのようにカルト問題について、相談業務のための協力体制が構築できるかについての、具体的な協議がおこなわれた。
(齋藤 篤報)
伝道推進室より応援した教会・伝道所
賛美と感謝が溢れる教会
高田教会牧師、新井教会牧師(代務者) 横内 純
2023年度4月より関東教区新潟地区高田教会の主任担任教師、新井教会の主任担任教師代務者を務めている伝道師の横内純です。
日頃、日本基督教団諸教会の祈りの中に加えられていることを神に感謝しています。新井教会は2024年度4月をもって創立116年目となりました。新井教会では1908年7月6日を創立記念日と定めており、これまで日本基督教団の多くの方々の支えがありながら主と共に歩んでくることができた幸いを心より神に感謝します。新井教会の創立記念日である1908年以前に新井の地で伝道がされています。1893年に旧日本メソジスト教会長野教会の橋本睦之先生による上越の出張伝道が為された際に福音の種が蒔かれることとなりました。長野県の旧メソジストの流れが現上越市、現妙高市まで来たと言えます。1894年の教会の平均礼拝出席者は15名、子どもは8名であることが記録されています。創立記念の年である1908時は新井教会を新井講義所の名称で開かれ、初代管理者には川上昇兄弟が選ばれています。1909年には高田教会定住伝道師でおられた長谷川金平先生が説教をしておられます。以降1927年北村傳次先生、1945年真野栄先生、1950年半田道夫先生と多くの先生方の牧会と教会員一人一人が主に励まされて新井教会に集うことができています。
2023年度、特に新井教会であった大きな出来事としては、現住陪餐会員だった姉妹が12月24日の降誕記念礼拝終了後、病院付属の施設にて天に召されていかれたことです。外部式場で姉妹の前夜式、葬儀・告別式を執行し、御許に行かれた姉妹の平安と残されたご遺族や近しい方々の上に主の慰めがあることを祈ることができました。
現在は礼拝を毎週日曜日の午後14時30分より執行し、御言葉による養いと祈り、賛美をもって神に献げることができています。新井教会の現在の礼拝は現住陪餐会員2名と客員1名が共にささげている礼拝です。礼拝出席者の平均は、男性1名女性2名となっており、2024年度の歩みを始めることができたことを主に感謝しています。2024年4月17日には12月24日に召された姉妹の納骨式、5月12日には2024年度宗教法人日本基督教団新井教会定期教会総会を開催、年間標題を「祈りの生活をしつつ賛美と感謝の礼拝を守る教会」とし皆で話し合って決めることができました。主日礼拝を神への賛美と感謝が溢れる教会として主にささげると同時に一人一人が教師も含めて隣人や教団・教区・地区諸教会のためにも祈りを合わせてゆく生活で在りたいとの願いからこのような年間標題となりました。年数回、高田教会との合同礼拝を予定すると共に、これからも礼拝が毎週日曜日の午後に、様々な方の祈りと支えによって、執行されていくことを主に感謝して伝道報告とします。
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