夏の雪のように、また刈り入れ時の雨のように/愚かな者に誉れはふさわしくない。渡り行く鳥のように、飛び行くつばめのように/呪いが理由もなく襲い来ることはない。馬には鞭、ろばにはくつわ/愚かな者の背には杖。愚かな者にはその無知に合わせて受け答えをするな/あなたがその人に似た者とならないために。愚かな者にはその無知に合わせて受け答えせよ。/その人が自分を知恵ある者と思い込まないために。愚かな者に言葉を託す者は/自分の足を切り、暴虐を吞み込む者。愚かな者が口にする箴言は/歩けない人の弱々しい足。愚かな者に誉れを与えるのは/石投げひもに石を縛りつけるようなもの。愚かな者が口にする箴言は/酔いどれが手に振るあざみ。愚かな者を雇い、通りすがりの人を雇う者は/敵味方の見境なく射抜く射手のよう。犬が自分の吐いたものに戻るように/愚かな者は自分の無知な行いを繰り返す。自分に知恵があると思い込む者を見たか/そ……
時宜にかなって語られる言葉は/銀細工に付けられた金のりんご。聞き分ける耳に与えられる賢い懲らしめは/金の輪、純金の飾り。忠実な使者は遣わす人にとって/刈り入れの日の冷たい雪。主人の魂を生き返らせる。雨雲が垂れこめ風が吹くのに雨が降らない。与えもしない贈り物について吹聴する人。忍耐強く対すれば隊長も誘いに応じる。穏やかに語る舌は骨をも砕く。蜂蜜を見つけたら欲しいだけ食べるがよい。しかし食べ過ぎて吐き出すことにならぬように。友人の家に足を運ぶのはまれにせよ/飽きられ、嫌われることのないように。こん棒、剣、鋭い矢/友人に対して偽証を立てる者。悪い歯、よろめく足/苦難の襲うとき、欺く者を頼りにすること。寒い日に衣を脱がせる者/ソーダの上に酢を注ぐ者/苦しむ心に向かって歌をうたう者。あなたを憎む者が飢えているならパンを与えよ。渇いているなら水を飲ませよ。こうしてあなたは炭火を彼の頭に積む。そして……
悪事を働く者に怒りを覚えたり/主に逆らう者のことに心を燃やすことはない。悪者には未来はない。主に逆らう者の灯は消える。わが子よ、主を、そして王を、畏れよ。変化を求める者らと関係を持つな。突然、彼らの不幸は始まる。この両者が下す災難を誰が知りえよう。これらもまた、賢人の言葉である。裁判でえこひいきをするのは良くない。罪ある者を正しいと宣言するなら/すべての民に呪われ、すべての国にののしられる。罪ある者を懲らしめる人は喜ばれる。恵みと祝福がその上にある。正しい答えをする人は、くちづけをする人。外ではあなたの仕事を準備し、畑を整え/それから、家を築くがよい。いいかげんに友人の証人となってはならない。自分の唇で惑わされたいのか。「人がわたしにするように/わたしもその人に対してしよう。それぞれの行いに応じて報いよう」とは/あなたの言うべきことではない。怠け者の畑の傍らを/意志の弱い者のぶどう畑の……
わが子よ、あなたの心が知恵を得れば/わたしの心は喜び祝う。あなたの唇が公正に語れば/わたしのはらわたは喜び躍る。罪人らのことに心を燃やすことはない/日ごと、主を畏れることに心を燃やすがよい。確かに未来はある/あなたの希望が断たれることはない。わが子よ、聞き従って知恵を得よ。あなたの心が道をまっすぐに進むようにせよ。大酒を飲むな、身を持ち崩すな。大酒を飲み、身を持ち崩す者は貧乏になり/惰眠をむさぼる者はぼろをまとう。父に聞き従え、生みの親である父に。母が年老いても侮ってはならない。
真理を得よ、知恵も諭しも分別も手放すな。神に従う人の父は大いに喜び躍り/知恵ある人の親は、その子によって楽しみを得る。父が楽しみを得/あなたを生んだ母が喜び躍るようにせよ。
……
名誉は多くの富よりも望ましく/品位は金銀にまさる。金持ちと貧乏な人が出会う。主はそのどちらも造られた。思慮深い人は災難が来ると見れば身を隠す。浅はかな者は通り抜けようとして痛い目に遭う。主を畏れて身を低くすれば/富も名誉も命も従って来る。曲がった道には茨と罠。そこから遠ざかる人は自分の魂を守る。若者を歩むべき道の初めに教育せよ。年老いてもそこからそれることがないであろう。金持ちが貧乏な者を支配する。借りる者は貸す者の奴隷となる。悪を蒔く者は災いを刈り入れる。鞭は傲慢を断つ。寛大な人は祝福を受ける/自分のパンをさいて弱い人に与えるから。不遜な者を追い出せば、いさかいも去る。争いも嘲笑もやむ。清い心を愛する人は唇に品位があり/王がその友となる。主の目は知識を守り、欺きの言葉を滅ぼす。
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兄弟たち、わたしたちは、わたしたちの主イエス・キリストの名によって命じます。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた教えに従わないでいるすべての兄弟を避けなさい。あなたがた自身、わたしたちにどのように倣えばよいか、よく知っています。わたしたちは、そちらにいたとき、怠惰な生活をしませんでした。また、だれからもパンをただでもらって食べたりはしませんでした。むしろ、だれにも負担をかけまいと、夜昼大変苦労して、働き続けたのです。援助を受ける権利がわたしたちになかったからではなく、あなたがたがわたしたちに倣うように、身をもって模範を示すためでした。実際、あなたがたのもとにいたとき、わたしたちは、「働きたくない者は、食べてはならない」と命じていました。ところが、聞くところによると、あなたがたの中には怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしている者がいるということです。そのような者たちに、わたした……
仕事に手抜きする者は/それを破壊する者の兄弟だ。主の御名は力の塔。神に従う人はそこに走り寄り、高く上げられる。財産は金持ちの砦、自分の彫像のそびえる城壁。破滅に先立つのは心の驕り。名誉に先立つのは謙遜。聞き従う前に口答えをする者/無知と恥は彼のため。人の霊は病にも耐える力があるが/沈みこんだ霊を誰が支えることができよう。聡明な心は知識を獲得する。知恵ある耳は知識を追求する。贈り物をすれば人の前途は開け/えらい人の前に彼を導く。訴えごとを最初に出す人は正しく見えるが/相手方が登場すれば問いただされるであろう。くじはいさかいを鎮め/手ごわい者どうしも引き分ける。一度背かれれば、兄弟は砦のように/いさかいをすれば、城のかんぬきのようになる。人は口の結ぶ実によって腹を満たし/唇のもたらすものによって飽き足りる。死も生も舌の力に支配される。舌を愛する者はその実りを食らう。妻を得るものは恵みを得る……
知恵を得ることは金にまさり/分別を得ることは銀よりも望ましい。正しい人の道は悪を避けて通っている。魂を守る者はその道を守る。痛手に先立つのは驕り。つまずきに先立つのは高慢な霊。貧しい人と共に心を低くしている方が/傲慢な者と分捕り物を分け合うよりよい。何事にも目覚めている人は恵みを得る。主に依り頼むことが彼の幸い。心に知恵ある人は聡明な人と呼ばれる。優しく語る唇は説得力を増す。見識ある人にはその見識が命の泉となる。無知な者には無知が諭しとなる。知恵ある心は口の言葉を成功させ/その唇に説得力を加える。親切な言葉は蜜の滴り。魂に甘く、骨を癒す。人間の前途がまっすぐなようでも/果ては死への道となることがある。労苦する者を労苦させるのは欲望だ。口が彼を駆り立てる。ならず者は災いの炉、その唇には燃えさかる火。暴言をはく者はいさかいを起こさせる。陰口は友情を裂く。不法を行う者はその友を惑わして/良く……
財宝を多く持って恐怖のうちにあるよりは/乏しくても主を畏れる方がよい。肥えた牛を食べて憎み合うよりは/青菜の食事で愛し合う方がよい。激しやすい人はいさかいを引き起こし/忍耐深い人は争いを鎮める。怠け者の道は茨にふさがれる。正しい人の道は開かれている。知恵ある子は父を喜ばせ/愚か者は母を侮る。意志の弱い者には無知が喜びとなる。英知ある人は歩みを正す。相談しなければどんな計画も挫折する。参議が多ければ実現する。正しく答える人には喜びがある。時宜にかなった言葉はいかに良いものか。目覚めている人には上への道があり/下の陰府を避けさせる。主は傲慢な者の家を根こそぎにし/やもめの地境を固めてくださる。悪意を主はいとい、親切な言葉を清いとされる。奪い取る者の家には煩いが多い。賄賂を憎む者は命を得る。神に従う心は思いめぐらして応答し/神に逆らう口は災いを吐く。主は逆らう者に遠くいますが/従う者の祈りを……
柔らかな応答は憤りを静め/傷つける言葉は怒りをあおる。知恵ある人の舌は知識を明らかに示し/愚か者の口は無知を注ぎ出す。どこにも主の目は注がれ/善人をも悪人をも見ておられる。癒しをもたらす舌は命の木。よこしまな舌は気力を砕く。無知な者は父の諭しをないがしろにする。懲らしめを守る人は賢明さを増す。神に従う人の家には多くの蓄えがある。神に逆らう者は収穫のときにも煩いがある。知恵ある人の唇は知識をふりまく。愚か者の心は定まらない。主は逆らう者のいけにえをいとい/正しい人の祈りを喜び迎えられる。主は逆らう者の道をいとい/従うことを求める人を愛される。道を捨てる者は諭しを不快に思う。懲らしめを憎む者は死に至る。陰府も滅びの国も主の御前にある。人の子らの心はなおのこと。不遜な者は懲らしめられることを嫌い/知恵ある人のもとに行こうとしない。心に喜びを抱けば顔は明るくなり/心に痛みがあれば霊は沈みこむ。……