主を畏れることは命の源/死の罠を避けさせる。国が強大であれば王は栄光を得る。民が絶えれば君主は滅びる。忍耐によって英知は加わる。短気な者はますます無知になる。穏やかな心は肉体を生かし/激情は骨を腐らせる。弱者を虐げる者は造り主を嘲る。造り主を尊ぶ人は乏しい人を憐れむ。神に逆らう者は災いのときに退けられる。神に従う人は死のときにも避けどころを得る。聡明な心では知恵は憩っているが/愚か者の中では自らを示す。慈善は国を高め、罪は民の恥となる。成功をもたらす僕は王に喜び迎えられ/恥をもたらす僕はその怒りを買う。
知恵ある女は家庭を築く。無知な女は自分の手でそれをこわす。主を畏れる人はまっすぐ歩む。主を侮る者は道を曲げる。無知な者の口には傲慢の杖。知恵ある人の唇は自分を守る。牛がいなければ飼い葉桶は清潔だが/豊作をもたらすのは牛の力。忠実な証人は欺かない。欺きの発言をするのはうそつきの証人。不遜であれば知恵を求めても得られない。聡明であれば知識は容易に得られる。愚か者の前から立ち去るがよい。彼に知識ある唇を認めることはできない。思慮深い人は自分の知恵によって道を見分ける。愚か者の無知は欺く。無知な者は不遜で互いをなじる。正しい人は互いに受け入れる。魂の苦しみを知るのは自分の心。その喜びにも他人はあずからない。神に逆らう者の家は断絶する。正しい人の天幕は繁栄する。人間の前途がまっすぐなようでも/果ては死への道となることがある。
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あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。キリストがわたしたちを愛して、御自分を香りのよい供え物、つまり、いけにえとしてわたしたちのために神に献げてくださったように、あなたがたも愛によって歩みなさい。あなたがたの間では、聖なる者にふさわしく、みだらなことやいろいろの汚れたこと、あるいは貪欲なことを口にしてはなりません。卑わいな言葉や愚かな話、下品な冗談もふさわしいものではありません。それよりも、感謝を表しなさい。すべてみだらな者、汚れた者、また貪欲な者、つまり、偶像礼拝者は、キリストと神との国を受け継ぐことはできません。このことをよくわきまえなさい。
富んでいると見せて、無一物の者がいる。貧乏と見せて、大きな財産を持つ者がある。財産が自分の身代金になる者もある。貧しい人は叱責を聞くことはない。神に従う人の光は喜ばしく輝き/神に逆らう者の灯は消される。高慢にふるまえば争いになるばかりだ。勧めを受け入れる人は知恵を得る。財産は吐く息よりも速く減って行くが/手をもって集めれば増やすことができる。待ち続けるだけでは心が病む。かなえられた望みは命の木。言葉を侮る者は滅ぼされ/戒めを敬う者は報われる。賢人の教えは命の源。死の罠を避けさせる。見識は優雅さを伴う。欺く者の道は手ごわい。思慮深い人は皆知識に基づいてふるまう。愚か者は無知をさらけ出す。神に逆らう使者は災いに遭い/忠実な使いは癒す。諭しをなおざりにする者は貧乏と軽蔑に遭う。懲らしめを守れば名誉を得る。欲望がかなえられれば魂は快い。愚か者は悪を避けることをいとう。知恵ある者と共に歩けば知恵……
軽蔑されていても僕を持っている方が/尊敬されていてパンを欠くよりよい。神に従う人は家畜の求めるものすら知っている。神に逆らう者は同情すら残酷だ。自分の土地を耕す人はパンに飽き足りる。意志の弱い者は空を追う。神に逆らう貪欲は、悪人らを捕える網となる。神に従う人の根は実りを与える。悪人は唇の罪の罠にかかる。神に従う人は苦難から逃れ出る。口の言葉が結ぶ実によって/人は良いものに飽き足りる。人は手の働きに応じて報いられる。無知な者は自分の道を正しいと見なす。知恵ある人は勧めに聞き従う。無知な者は怒ってたちまち知れ渡る。思慮深い人は、軽蔑されても隠している。忠実に発言する人は正しいことを述べ/うそをつく証人は裏切る。軽率なひと言が剣のように刺すこともある。知恵ある人の舌は癒す。真実を語る唇はいつまでも確かなもの。うそをつく舌は一瞬。悪を耕す者の心には裏切りがある。平和を勧める人の心には喜びがある……
偽りの天秤を主はいとい/十全なおもり石を喜ばれる。高慢には軽蔑が伴い/謙遜には知恵が伴う。正しい人は自分の無垢に導かれ/裏切り者は自分の暴力に滅ぼされる。怒りの日には、富は頼りにならない。慈善は死から救う。無垢な人の慈善は、彼の道をまっすぐにする。神に逆らう者は、逆らいの罪によって倒される。正しい人は慈善によって自分を救い/裏切り者は自分の欲望の罠にかかる。神に逆らう者は力に望みをかけ、期待しても/死ねばそれも失われる。神に従う人は苦難に陥っても助け出され/神に逆らう者が代わってそこに落とされる。神を無視する者は口先で友人を破滅に落とす。神に従う人は知識によって助け出される。神に従う人が幸いを得れば町は喜び/神に逆らう者が滅びれば歓声をあげる。正しい人の祝福によって町は興り/神に逆らう者の口によって町は滅びる。心ない者は友人を侮る。英知ある人は沈黙を守る。
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ソロモンの格言集。知恵ある子は父の喜び、愚かな子は母の嘆き。不正による富は頼りにならない。慈善は死から救う。主は従う人を飢えさせられることはない。逆らう者の欲望は退けられる。手のひらに欺きがあれば貧乏になる。勤勉な人の手は富をもたらす。夏のうちに集めるのは成功をもたらす子。刈り入れ時に眠るのは恥をもたらす子。
神に従う人は頭に祝福を受ける。神に逆らう者は口に不法を隠す。神に従う人の名は祝福され/神に逆らう者の名は朽ちる。知恵ある心は戒めを受け入れ/無知な唇は滅びに落とされる。完全な道を歩む人は安らかに歩む。道を曲げれば知られずには済まない。嘲りのまなざしは人を苦しめる。無知な唇は滅びに落とされる。神に従う人の口は命の源/神に逆らう者の口は不法を隠す。憎しみはいさかいを引き起こす。愛はすべての罪を覆う。聡明な唇には知恵がある。意志の弱い者の背には杖。
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知恵は家を建て、七本の柱を刻んで立てた。獣を屠り、酒を調合し、食卓を整えはしためを町の高い所に遣わして/呼びかけさせた。「浅はかな者はだれでも立ち寄るがよい。」意志の弱い者にはこう言った。「わたしのパンを食べ/わたしが調合した酒を飲むがよい浅はかさを捨て、命を得るために/分別の道を進むために。」不遜な者を諭しても侮られるだけだ。神に逆らう者を戒めても自分が傷を負うだけだ。不遜な者を叱るな、彼はあなたを憎むであろう。知恵ある人を叱れ、彼はあなたを愛するであろう。知恵ある人に与えれば、彼は知恵を増す。神に従う人に知恵を与えれば、彼は説得力を増す。主を畏れることは知恵の初め/聖なる方を知ることは分別の初め。
主は、その道の初めにわたしを造られた。いにしえの御業になお、先立って。永遠の昔、わたしは祝別されていた。太初、大地に先立って。わたしは生み出されていた/深淵も水のみなぎる源も、まだ存在しないとき。山々の基も据えられてはおらず、丘もなかったが/わたしは生み出されていた。大地も野も、地上の最初の塵も/まだ造られていなかった。わたしはそこにいた/主が天をその位置に備え/深淵の面に輪を描いて境界とされたとき主が上から雲に力をもたせ/深淵の源に勢いを与えられたときこの原始の海に境界を定め/水が岸を越えないようにし/大地の基を定められたとき。御もとにあって、わたしは巧みな者となり/日々、主を楽しませる者となって/絶えず主の御前で楽を奏し主の造られたこの地上の人々と共に楽を奏し/人の子らと共に楽しむ。さて、子らよ、わたしに聞き従え。わたしの道を守る者は、いかに幸いなことか。諭しに聞き従って知恵を得よ……
知恵が呼びかけ/英知が声をあげているではないか。高い所に登り、道のほとり、四つ角に立ち城門の傍ら、町の入り口/城門の通路で呼ばわっている。「人よ/あなたたちに向かってわたしは呼びかける。人の子らに向かってわたしは声をあげる。浅はかな者は熟慮することを覚え/愚か者は反省することを覚えよ。聞け、わたしは指導者として語る。わたしは唇を開き、公平について述べわたしの口はまことを唱える。わたしの唇は背信を忌むべきこととしわたしの口の言葉はすべて正しく/よこしまなことも曲がったことも含んでいない。理解力のある人には/それがすべて正しいと分かる。知識に到達した人には/それがすべてまっすぐであると分かる。銀よりもむしろ、わたしの諭しを受け入れ/精選された金よりも、知識を受け入れよ。知恵は真珠にまさり/どのような財宝も比べることはできない。わたしは知恵。熟慮と共に住まい/知識と慎重さを備えている。主を畏……