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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5039号】記事一覧(4面)

2025年11月22日

【5039号】第43総会期 第5回常議員会(1面)
【5039号】全国財務委員長会議・予算決算委員会・監査委員会(2面)
【5039号】伝道委員会・在日韓国朝鮮人連帯特設委員会(2面)
【5039号】「障がい」を考える小委員会・宣教委員会(2・3面)
【5039号】世界宣教委員会・部落解放全国会議(3面)
【5039号】事務局報(3面)
【5039号】日本キリスト教団出版局事業整理・縮小のお知らせ(4面)
【5039号】〔議長談話〕第43回教団総会議場での発言について(4面)
【5039号】《第45回カナダ合同教会総会》(4面)
【5039号】人ひととき(4面)
【5039号】変わらない課題にある確信(4面)

 

 大韓イエス教長老会[統合](PCK)、韓国基督教長老会(PROK)総会に招かれ出席した。PCKではアフリカ・ドイツ・韓国という枠組みで宣教協力が行われていることが報告された。PROKではドイツEMS(福音連帯宣教会)のアジア担当幹事の交代にあたり、次幹事がPROKから与えられるため契約に立ち会うことになった。ただ見守るつもりで会場に行くと、NCC総幹事時代にもお世話になったPROKのパク世界宣教幹事が「二人の間に彰子が入ったらいいんじゃないか」と提案され、EMS総幹事とPROKの候補者との間に立って写真を撮った。教団単体では出来ない様々な宣教協力が出来ることを喜び、神さまに感謝した。
 朝・昼・夕の食事時は会話が尽きない。教団総幹事として初の海外出張だったが久々にNCC時代の交流を思い出した。
 どの国も礼拝出席の減少や高齢化、次世代への伝道が課題となっている。求めるものが何か、それに応えるにはどうすればよいか、と問われることがあるがいのちの始まりが神さまの創造にあるゆえに、そこに立ち帰ることに変わりはない。発信方法は増えた。あとはその内容だ。
 失われない神の愛、永遠に伴う救い主。信仰によって救われるとはこんなにも盤石な安心が与えられるのだとこれからも気負わず自然体で証ししていきたい。

(教団総幹事 網中彰子)

希望は見えずとも、展望がある

伊東教会員
堀江明子さん

 堀江姉の信仰生活の期間は、国内に限れば比較的浅い。海外赴任の夫に合わせ、台湾日語教会を振り出しに、香港に移ってからは現地日本語教会(JCF)以外に中国語礼拝や英語礼拝を訪れた。培った関係は、今も続いている。現在も日本留学を希望する学生たちとの関わりがある他、香港時代の日本人の教会仲間との連絡も取っている。
 ごく最近も台湾の日語教会を訪れた。香港や台湾社会の今後に注視している。「天を本国とする」キリスト者として、世情に振り回されすぎてはならない。香港のキリスト者が、希望が見えないのに希望の讃美歌を歌っていた様子を思い出す。「自由と希望が見えづらい閉塞状況でも絶望しない姿が印象的だという。
 5年前の夫の逝去後に生地である伊東に戻り、息子・娘と生活する中、最近になって病気が判明。これを一つのきっかけにしてキリスト者の看板を掲げる決意をした。残った人生を主に捧げたいという思いを持つ。地元に根付く家の出身でもあり、躊躇もあった。伊東は地元志向が強く、教会もまたその影響を受けているように感じているという。
 最近、教会における葬儀説教集の出版に教会役員として携わった。「120周年記念事業の一環として記念誌が必要」と提言したのは堀江姉だとのこと。「葬儀説教を通して読むと、教会の歴史、そして展望が見えてくる」という視点は、地元出身の信仰者ならではとも言えそうだ。本国が天にあるからこそ、目の前の問題に振り回されることがない。そして地元を愛するからこそ、目の前の問題を蔑ろにしない。
 教会が希望を失わないことによって、地域もまた明るくなるのではないか−。そのように語る堀江姉の凛とした表情は、明るい。

公正と多様性を大切にする豊かで安全な議論の場
カナダ合同教会総会に参加

 8月7〜11日、カナダ・アルバータ州カルガリーで開催された第45回カナダ合同教会(UCC)総会に海外団体からの招待者17名のうちの一人として参加した。UCCは70以上の海外団体と交流がある。招待参加者が議論を深め意志決定のプロセスを豊かにすると考えている。
 今総会のテーマは「ビジョンと夢」、アメリカ合同教会カレン・トンプソン議長が主題講演を行った。議長選出選挙では5名の候補者が事前に動画で自己紹介をし、人となりや働きが周知された。キンバリー・ヒース牧師が次期議長に選出された。会議では、紙を一切使わず、専用ウェブサイトで資料確認や投票が可能だった。パソコン貸出があり、使用方法が不明な参加者への事前説明会および当日のサポート体制が整えられていた。
 対面会議に先立ちオンラインでいくつかの議事を進行、ハラスメント防止事前研修への出席が必須であり、現場では専門チームが毎日かかさず安全な場づくりを呼びかけた。数百人が飛行機で集まったことによる二酸化炭素排出を考慮し、環境問題への配慮から、最初の夕食には肉を含まないビーガン料理が提供された。
 10代の若者約90人が参加するユースフォーラムが並行開催され、その若者たちも総会議事に加わり活発に発言した。子連れの参加者のため、子どものプログラムも毎日準備されていた。議決権がある者は約200名だが、ない者も議論に加わっており、450名近くの参加者がいた。
 総会はライブ配信され、誰でも視聴可能だった。メイン総会の前には、各マイノリティグループ(人種差別を受ける者、先住民、障がい者、2SLGBTQ)のためのプレ集会が行われ当事者の交流を促した。
 教会が2SLGBTQへ謝罪する、歴史的に大変重要な礼拝がささげられた。あらゆる年代、人種、セクシュアリティ、出身、障がい者、先住民など、議決権の有無にかかわらず皆が10年後、100年後の未来を話し合う開かれた場であった。

(上野玲奈報)

 第43総会期第1回常議員会(2024年12月9〜10日)において、第43回教団総会(2024年10月29〜31日)での議案審議において、「そのままにしてしまったことを悔い改めなければならない発言」(第43総会期第1回常議員会議事録より)があったとの指摘がありました。
 しかし、その内容は、憶測であったり、議案審議の内容から外れていたり、伝聞であったりと、公けの会議の場での発言としては不適切なものであったと言わざるを得ません。そして、何よりも、教憲第1条「本教団はイエス・キリストを首(かしら)と仰ぐ公同教会であって、本教団の定める信仰告白を奉じ、教憲および教規の定めるところにしたがって、主の体たる公同教会の権能を行使し、その存立の使命を達成することをもって本旨とする。」に著しく反する発言であったと言えます。
 以上のことから、それぞれの発言者には、今一度、自らの発言を深く省みることを求めます。また、私自身も、教団総会の議長の務めを担っていた中でそれらの発言をゆるし、その場でその問題性を指摘できなかったことを深く反省しております。さらに、同教団総会の構成員として出席していた全議員にも反省を促したいと思います。
 この機会に、教憲第4条に、「本教団は教憲および教規の定めるところにしたがって、会議制によりその政治を行う。」と定められているのは、主イエス・キリストによって招集された者たちが、キリストの主権の下に審議・決議をし、活動をすることを意味していることを確認したいと思います。そして、教会総会において、また、「諸教会の会議」(『教憲教規の解釈に関する答申集〈増補版〉』8より)である教区総会においても、総会の構成員一人ひとりが、教団信仰告白を告白し、教憲・教規に則った教会会議の運営に関わることを強く願います。

 諸教会・伝道所の日々の歩みの上に、主の導きと祝福を祈ります。

 2025年10月28日

日本基督教団総会議長 雲然 俊美

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