▼「障がい」を考える小委員会▲
全国交流会の詳細を確認
10月29〜30日、第2回委員会が開催された。初日は教団会議室にて協議の時を持ち、2日目には東京都国立市矢川にある社会福祉法人「滝乃川学園」を訪問した。
初日の協議では、常議員会および宣教委員会からの報告を受けた後、「障がい」を考える全国交流会について、プログラムを含めた詳細が確認された。講師には、岩手県の社会福祉法人「カナンの園」事務局専門委員・佐藤真名氏を迎える予定で、主題は「教会から広がる福祉の輪〜地域と共に生きる」。開催日時は2026年10月5〜6日。会場は従来の戸山サンライズから教団会議室に変更。案内は2026年春頃、各教区事務所へ発送される予定である。
二日目は、東京都国立市矢川にある滝乃川学園を訪問。職員の案内のもと、まず国登録有形文化財であり、設立者の名を冠した「石井亮一・筆子記念館」を見学。館内には滝乃川学園の年表や写真などが展示されており、学園の歩みと理念を深く知ることができた。続いて、「生活介護棟」、「成人部清風棟」、「常夏寮」、「聖三一礼拝堂」などを見学した。
キリスト教精神に基づき設立された滝乃川学園の創立者・石井亮一は、1891年、立教女学校の教頭職を辞し、濃尾地震で親を失った少女たちの保護と教育を目的に「聖三一孤女学院」を創立した。入園者の中に知的障がいのある少女がいたことを契機に、1897年には知的障がい児への支援施設へと転換。その後、当時の所在地に因み「滝乃川学園」と改称。日本初の知的障がい児者のための福祉施設として、長年にわたり社会福祉の発展に貢献してきた。戦後は成人施設も併設され、児童から成人まで一貫した支援体制が整えられている。
なお、2025年7月の第1回委員会は、オンラインで開催。前委員会からの「申し送り事項」、「委員会活動」の共有が行われ、全国交流会のテーマや講師の候補、施設見学について意見交換がなされた。
(徳田宣義報)
▼宣教委員会▲
青年大会の日程決まる
第3回宣教委員会が10月9日にオンラインで開かれた。来年3月2〜3日に教団会議室で開く宣教方策会議について協議した。主題を「岩の上に立つ全体教会〜危機の中で見える希望」とすることは前回決まったが、プログラムなど具体的なことを検討した。そして、教勢低下にともなうさまざまな困難な課題を共有しつつも、教団としての一体性を確認しつつスリム化を目指す中で、危機の中で希望を見出せるものにしたいことを再確認した。
また青年大会の日程について、同実行委員会の提案通り26年9月23日(水・秋分の日)とすることを承認した。開催方法は前回2024年の時と同じく、各地の青年が集まりやすいように全国を複数のブロックに分けて会場を設け、オンラインでつなぐこととした。前回は、諸教会においては数の少ない青年が各地域の会場に集まった結果、互いにつながり励ましを受け孤立感が解消されたなど、良い結果が生まれた。今回はさらにその輪を広げたいとの願いがあり、全国の諸教会に情報を速やかに届けることに努めることを確認した。また費用のための献金の依頼も早めに進めることとした。
困難な状況の中で、機構改定などによるスリム化を進めざるをえない現実であるが、青年大会などについては、積極的に取り組んでいきたいとの考え方を共有した。
また、社会委員会からは能登半島地震の被災地を訪問した報告がなされた。震災による人口流出の加速など厳しい状況に置かれているが、被災教会を支援していく立場をあらためて確認した。
(小宮山剛報)






