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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5039号】〔議長談話〕第43回教団総会議場での発言について(4面)

2025年11月22日

 第43総会期第1回常議員会(2024年12月9〜10日)において、第43回教団総会(2024年10月29〜31日)での議案審議において、「そのままにしてしまったことを悔い改めなければならない発言」(第43総会期第1回常議員会議事録より)があったとの指摘がありました。
 しかし、その内容は、憶測であったり、議案審議の内容から外れていたり、伝聞であったりと、公けの会議の場での発言としては不適切なものであったと言わざるを得ません。そして、何よりも、教憲第1条「本教団はイエス・キリストを首(かしら)と仰ぐ公同教会であって、本教団の定める信仰告白を奉じ、教憲および教規の定めるところにしたがって、主の体たる公同教会の権能を行使し、その存立の使命を達成することをもって本旨とする。」に著しく反する発言であったと言えます。
 以上のことから、それぞれの発言者には、今一度、自らの発言を深く省みることを求めます。また、私自身も、教団総会の議長の務めを担っていた中でそれらの発言をゆるし、その場でその問題性を指摘できなかったことを深く反省しております。さらに、同教団総会の構成員として出席していた全議員にも反省を促したいと思います。
 この機会に、教憲第4条に、「本教団は教憲および教規の定めるところにしたがって、会議制によりその政治を行う。」と定められているのは、主イエス・キリストによって招集された者たちが、キリストの主権の下に審議・決議をし、活動をすることを意味していることを確認したいと思います。そして、教会総会において、また、「諸教会の会議」(『教憲教規の解釈に関する答申集〈増補版〉』8より)である教区総会においても、総会の構成員一人ひとりが、教団信仰告白を告白し、教憲・教規に則った教会会議の運営に関わることを強く願います。

 諸教会・伝道所の日々の歩みの上に、主の導きと祝福を祈ります。

 2025年10月28日

日本基督教団総会議長 雲然 俊美

 主のみ名を賛美いたします。
 日本キリスト教団出版局のために祈りお支えくださっていることを感謝いたします。
 日本基督教団の出版業務を行う出版局は、近年売り上げが徐々に減少しておりました。危機の中、働きの継続のため運転資金を借り入れながら力を注いでまいりましたが、2025年5月に債務超過となり、経営継続が困難な状態となりました。これまで経費削減を含め経営改善のための努力をしてまいりましたが、協議の結果、10月28日の日本基督教団常議員会において事業の整理・縮小を決議いたしました。具体的な改善策を実行することが出来ず、このような事態となりましたことを心よりお詫びいたします。
 日本キリスト教団出版局の名称は残し、今後は讃美歌の著作権管理業務、『日本基督教団年鑑』等の商品を日本基督教団事務局内において扱っていく予定です。またキリスト教学校において教科書としてご採用いただいている商品の4月からの使用が滞らぬように備えております。
 多くの方に支えられてきたからこそ、多くの方に多大なご迷惑をおかけすることになり大変申し訳ございません。今しばらくの働きを祈りお支えいただければありがたく存じます。

 主に在って
 2025 年11月10日

日本基督教団総会議長 雲然俊美
総幹事 網中彰子

*この件に関するお問い合わせ先

 E-mail:s_kyokucho@bp.uccj.or.jp Fax:03-3204-0457

※新報掲載のメールアドレスに誤りがありました、お詫びして訂正いたします。

宇喜多克典(無任所教師)
 25年9月21日、または22日逝去、89歳。京都府生まれ。76年東京神学大学大学院修了。77年より79年まで白河教会を牧会。遺族は、姪・長沼陽美さん。

大宮チヱ子(隠退教師)
 25年9月24日逝去、93歳。福岡県生まれ。58年東京神学大学大学院修了。同年より曙、阿佐ヶ谷、東中通、阿佐ヶ谷教会を牧会し、02年隠退。遺族は、夫・大宮溥さん。

髙橋玲二(深川愛隣伝道所主任担任教師)
 25年9月27日、逝去、94歳。東京都生まれ。59年青山学院大学卒業。60年より深川愛隣伝道所を牧会。遺族は、妻・髙橋キヱ子さん。

舩戸良隆(勝沼教会主任担任教師)
 25年10月24日、逝去、89歳。東京都生まれ。65年東京神学大学大学院修了。同年より聖和、千歳船橋教会を牧会し、タイのバンコクで在外教師を経てアジアキリスト教教育基金に勤め、大月新生、勝沼教会を牧会。遺族は、妻・舩戸むつ子さん。

辺見宗邦(隠退教師)
 25年9月29日逝去、91歳。宮城県生まれ。61年東京神学大学大学院修了。68年より仙台愛泉教会、泉シオン伝道所を牧会し、19年隠退。遺族は、妻・辺見トモ子さん。

武岡洋治(無任所教師)
 25年10月16日、逝去、88歳。三重県生まれ。02年同志社大学大学院修了。同年より名古屋東、安城教会を10年まで牧会。遺族は、子・武岡基さん。


教師異動

福生  辞(主)安田昌英
 〃  就(主)福本英明

浜坂  辞(主)藤本 真
 〃  就(代)小林 聖

神崎川 辞(主)橘高 聡

七飯  就(担)榮まり子

仙台広瀬河畔 辞(主)望月 修
 〃     就(主)安田昌英

横浜明星辞(代)岩﨑 隆
 〃  就(主)佐藤貴仁

青山学院大学 辞(教)吉岡康子

吉祥寺辞(兼担)吉岡康子
 〃 就(担)吉岡康子

中川ぶどうの木 辞(主)尹 成奎
 〃  就(代)八束 清

岩城  辞(代)広瀬満和
 〃  就(代)木谷 誠

神戸夢野町 辞(主)渡部 勇
 〃    就(代)白井 進


教師隠退

望月 修、岩﨑 隆、渡部 勇


教会所在地名変更

希望ヶ丘  〒590−0117 堺市南区高倉台2丁32−35


教会通信先変更

隠岐 〒690−0031 松江市山代町809−29

浜坂 〒658−0054 神戸市東灘区御影中町2−3−23 兵庫教区クリスチャン・センター内兵庫教区事務所気付

日野 〒683−0802 米子市東福原5−5−5 米子教会気付

幕張 〒262−0032 千葉市花見川区幕張町6−56−15

小見川 〒289−0314 香取市野田1631−5

小林 〒885−0032 都城市中原町14−20 都城妻ヶ丘教会気付


伝道所通信先変更

コイノニア 〒791−8016 松山市久万ノ台251−1松山信望愛の家

▼世界宣教委員会▲
働きを終えた宣教師の報告を聞く

 第2回世界宣教委員会が、10月16日オンライン併用で開催された。
 今年3月をもってドイツのケルン・ボン日本語キリスト教会での働きを終えた佐々木良子宣教師より宣教報告を受けた。礼拝出席者の減少や継続的に出席している会員の高齢化など、日本語礼拝を継続していくことの困難について、また、現地のルター派教会との連携や、別の都市にある日本語教会への支援などを、宣教師が一人で担ってきた状況についても共有された。委員会が、より緊密な連絡をとって支援していく必要が改めて確認された。
 最後に佐々木宣教師より、国内の「支える会」をはじめとして、諸教会からの支援に感謝の言葉が述べられ、祈りをもって報告を閉じた。
 また、エキュメニカル奨学金について、申請書類を精査の上、アジア学院で学ぶインドとスリランカ出身の2名への受給を承認した。
 海外教会との関係では、マッキントッシュ・デビッド職員よりアジア・キリスト教協議会主催「アジアにおける宗教の自由と宗教的少数者の権利に関する宗教間会議」について報告がなされた。
 廣石望委員長よりベルリン宣教会(BMW)、米国長老教会(PCUSA)、福音連帯宣教会(EMS)の来訪について、また、大韓イエス教長老会(PCK)と韓国基督長老会(PROK)のそれぞれの総会に網中彰子総幹事が出席したことが報告された。
 また、6月に南アフリカのヨハネスブルクで開催された世界教会協議会(WCC)の中央委員会について、西之園路子牧師によって報告がなされた。動画も交えながら、7日間の中央委員会の活気のある議論や世界各地の教会の特色ある礼拝風景などが紹介され、教団もその一つの肢として主の体である世界の諸教会との交わりの豊かさを教えられた。
 その他、11月に台中で行われる台湾基督長老教会(PCT)との宣教協議会について、また、来る2026年3月、6年ぶりに山梨県清里の清泉寮で開催予定である宣教師会議について協議がなされた。

(塚本吉興報)



部落解放全国会議

出会いの三日間

 

 10月7〜9日に第16回部落解放全国会議を開催した。奥羽教区3役と各地区から1名ずつ、東北と次回開催の九州の部落解放センター運営委員、その他関係者が実行委員を担い企画・準備した。
 “ゆがみに気づく第一歩〜部落差別解消という「沖」をめざして”をテーマに、秋田・岩手・青森県で行った事前フィールドワークでの学びを会議当日わかち合った。フィールドワーク参加者は7月の暑い中、和田献一講師の話に引き込まれた。その後も学び続け、故郷や友人を訪ねた人もいる。奥羽に部落はないと多くの者が思っていたが、かつて都市の城壁の外に形成された「巷(ちまた)」が存在した。そこに集う人々は大切な仕事を担い産業や芸能を継承したが、移動させられ、見えにくくなり、沈黙するしかなかったのだと知った。マイノリティ側に立って見ることの大切さを教えられた。
 沖縄から北海道、ドイツからの皆さんを加えると、参加者は100名を超えた。教団3役と総幹事の顔も見え、大変嬉しく思った。六ヶ所の核燃施設へ行った参加者、松丘保養園の歴史や自身の体験を語られた講師、園内の教会で話された信仰者。ドイツ・スィンティの差別の現実とジャズの生演奏。貴重な巡り合わせに感謝。狭山事件を初めて知った人もいる。第4次再審請求への支援も続けていきたい。
 聖書の学びでは、ゆがんだ読み方をしていたことに気づかされた。満たされた心で迎えた最終日の全体会で、プライバシーに関わる事項とともに個人名に言及する発言があった。個人情報の扱いについてはグラウンドルールで明確に提示し、会議中も触れたが、不適切発言が起きてしまった。信頼関係のないなかで本人への確認なく個人情報を話すことはゆるされない。センターは、差別され虐げられている人たちの痛み・怒りを真摯に受けとめ、差別をなくし、つながるための働きをこれからも続けていく。

(上原 惠報)

 

▼「障がい」を考える小委員会▲
全国交流会の詳細を確認

 10月29〜30日、第2回委員会が開催された。初日は教団会議室にて協議の時を持ち、2日目には東京都国立市矢川にある社会福祉法人「滝乃川学園」を訪問した。
 初日の協議では、常議員会および宣教委員会からの報告を受けた後、「障がい」を考える全国交流会について、プログラムを含めた詳細が確認された。講師には、岩手県の社会福祉法人「カナンの園」事務局専門委員・佐藤真名氏を迎える予定で、主題は「教会から広がる福祉の輪〜地域と共に生きる」。開催日時は2026年10月5〜6日。会場は従来の戸山サンライズから教団会議室に変更。案内は2026年春頃、各教区事務所へ発送される予定である。
 二日目は、東京都国立市矢川にある滝乃川学園を訪問。職員の案内のもと、まず国登録有形文化財であり、設立者の名を冠した「石井亮一・筆子記念館」を見学。館内には滝乃川学園の年表や写真などが展示されており、学園の歩みと理念を深く知ることができた。続いて、「生活介護棟」、「成人部清風棟」、「常夏寮」、「聖三一礼拝堂」などを見学した。
 キリスト教精神に基づき設立された滝乃川学園の創立者・石井亮一は、1891年、立教女学校の教頭職を辞し、濃尾地震で親を失った少女たちの保護と教育を目的に「聖三一孤女学院」を創立した。入園者の中に知的障がいのある少女がいたことを契機に、1897年には知的障がい児への支援施設へと転換。その後、当時の所在地に因み「滝乃川学園」と改称。日本初の知的障がい児者のための福祉施設として、長年にわたり社会福祉の発展に貢献してきた。戦後は成人施設も併設され、児童から成人まで一貫した支援体制が整えられている。
 なお、2025年7月の第1回委員会は、オンラインで開催。前委員会からの「申し送り事項」、「委員会活動」の共有が行われ、全国交流会のテーマや講師の候補、施設見学について意見交換がなされた。

(徳田宣義報)


▼宣教委員会▲
青年大会の日程決まる

 第3回宣教委員会が10月9日にオンラインで開かれた。来年3月2〜3日に教団会議室で開く宣教方策会議について協議した。主題を「岩の上に立つ全体教会〜危機の中で見える希望」とすることは前回決まったが、プログラムなど具体的なことを検討した。そして、教勢低下にともなうさまざまな困難な課題を共有しつつも、教団としての一体性を確認しつつスリム化を目指す中で、危機の中で希望を見出せるものにしたいことを再確認した。
 また青年大会の日程について、同実行委員会の提案通り26年9月23日(水・秋分の日)とすることを承認した。開催方法は前回2024年の時と同じく、各地の青年が集まりやすいように全国を複数のブロックに分けて会場を設け、オンラインでつなぐこととした。前回は、諸教会においては数の少ない青年が各地域の会場に集まった結果、互いにつながり励ましを受け孤立感が解消されたなど、良い結果が生まれた。今回はさらにその輪を広げたいとの願いがあり、全国の諸教会に情報を速やかに届けることに努めることを確認した。また費用のための献金の依頼も早めに進めることとした。
 困難な状況の中で、機構改定などによるスリム化を進めざるをえない現実であるが、青年大会などについては、積極的に取り組んでいきたいとの考え方を共有した。
 また、社会委員会からは能登半島地震の被災地を訪問した報告がなされた。震災による人口流出の加速など厳しい状況に置かれているが、被災教会を支援していく立場をあらためて確認した。

(小宮山剛報)

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