ユダの王ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に、モレシェトの人ミカに臨んだ主の言葉。それは、彼がサマリアとエルサレムについて幻に見たものである。
諸国の民よ、皆聞け。
大地とそれを満たすもの、耳を傾けよ。
主なる神はお前たちに対する証人となられる。
主は、その聖なる神殿から来られる。
見よ、主はその住まいを出て、降り
地の聖なる高台を踏まれる。
山々はその足もとに溶け、平地は裂ける
火の前の蝋のように
斜面を流れ下る水のように。
これらすべてのことは
ヤコブの罪のゆえに
スラエルの咎のゆえに起こる。
ヤコブの罪とは何か
サマリアではないか。
ユダの聖なる高台とは何か
エルサレムではないか。
わたしはサマリアを野原の瓦礫の山とし
ぶどうを植える所とする。
その石垣を谷へ投げ落とし
その土台をむき出しにする。
サマリアの彫像はすべて砕かれ
淫行の報酬はすべて火で焼かれる。
わたしはその偶像をすべて粉砕する。
それは遊女の報酬から集めたものだから
遊女の報酬に戻される。
このため、わたしは悲しみの声をあげ
泣き叫び、裸、はだしで歩き回り
山犬のように悲しみの声をあげ
駝鳥のように嘆く。
まことに、痛手はいやし難く
ユダにまで及び、わが民の門エルサレムに達する。
イエスは目を上げて、金持ちたちが賽銭箱に献金を入れるのを見ておられた。
そして、ある貧しいやもめがレプトン銅貨二枚を入れるのを見て、言われた。「確かに言っておくが、この貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れた。あの金持ちたちは皆、有り余る中から献金したが、この人は、乏しい中から持っている生活費を全部入れたからである。」
ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」
そこで、彼らはイエスに尋ねた。「先生、では、そのことはいつ起こるのですか。また、そのことが起こるときには、どんな徴があるのですか。」イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」
都会の大教会がイメージされることが多いが、東京教区東支区は特色ある支区だ。多くの教会はいわゆる下町の小さな教会で、伊豆諸島の四つの島には五つの教会・伝道所がある。都心と下町と島の教会で構成される独特な地域だ。
2018年に「三宅島伝道所支援委員会」を組織し、東京教区の諸教会を中心に5年間の支援献金の協力を呼びかけ、翌年には37年ぶりの牧師招聘が実現した。1987年の噴火で伝道所建物を焼失し、2000年の噴火では全島避難によって5年間も伝道が中断された。しかし、月に一度牧師を派遣して聖餐礼拝を守ってきた。毎回出席できる信徒は1名だったが、長らく信徒宅や公民館で、最後の2年ほどは民宿の喫茶店を借りて礼拝を守った。専従の牧師を迎えると、すぐに礼拝者が増え始め、信徒一人か二人の礼拝が、6、7名の礼拝が守られるようになっている。
5年の期間を定めて支援が始まったが、東支区での当初からの祈りと思いは、小教会への支援ではなく、「私たちの三宅島伝道・伊豆諸島伝道」を共に推進する働きだ。今年は、5年目を迎える2024年に向け、他の島も含めた伝道体制を整えることが課題だが、協力伝道の一つのモデルとされることも願い、全国それぞれの地域で特質が生かされた伝道協力がなされるよう祈っている。
(教団総会副議長 藤盛勇紀)
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