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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4990号】私たちの伝道(4面)

2023年1月28日

 都会の大教会がイメージされることが多いが、東京教区東支区は特色ある支区だ。多くの教会はいわゆる下町の小さな教会で、伊豆諸島の四つの島には五つの教会・伝道所がある。都心と下町と島の教会で構成される独特な地域だ。
 2018年に「三宅島伝道所支援委員会」を組織し、東京教区の諸教会を中心に5年間の支援献金の協力を呼びかけ、翌年には37年ぶりの牧師招聘が実現した。1987年の噴火で伝道所建物を焼失し、2000年の噴火では全島避難によって5年間も伝道が中断された。しかし、月に一度牧師を派遣して聖餐礼拝を守ってきた。毎回出席できる信徒は1名だったが、長らく信徒宅や公民館で、最後の2年ほどは民宿の喫茶店を借りて礼拝を守った。専従の牧師を迎えると、すぐに礼拝者が増え始め、信徒一人か二人の礼拝が、6、7名の礼拝が守られるようになっている。
 5年の期間を定めて支援が始まったが、東支区での当初からの祈りと思いは、小教会への支援ではなく、「私たちの三宅島伝道・伊豆諸島伝道」を共に推進する働きだ。今年は、5年目を迎える2024年に向け、他の島も含めた伝道体制を整えることが課題だが、協力伝道の一つのモデルとされることも願い、全国それぞれの地域で特質が生かされた伝道協力がなされるよう祈っている。

(教団総会副議長 藤盛勇紀)

恵みを数えつつ

三重県、津教会員
本弘 禮子さん

 本弘禮子さん、「神様に用いられて来た人生。恵みを数えて来た人生」。そういつも語られる。
 横浜出身。戦争中に疎開し、中学卒業まで過ごした軽井沢の教会幼稚園でキリスト教と出会った。周りには沢山のクリスチャンが居た。羽仁もと子から子ども用の聖書をもらい、W・M・ヴォーリズ夫妻とも交わりが与えられた。
 高校入学と共に家族と共に東京へ戻る。クリスチャンの友人の紹介で、西荒川教会の幼稚園で働き始め、20歳の時に受洗。その後、軽井沢時代から親交があった夫と1960年に結婚。夫の郷里である津に転居し、以来、津教会で礼拝を守っている。
 津教会での教会生活と共に、夫の両親が設立した児童養護施設「真盛学園」での仕事が始まる。副園長として保護者のいない児童、虐待を受けている児童を養護する働きに邁進して来た。
 嫁ぎ先の実家はお寺。真盛学園の母体もお寺だった。その中で同じ信仰を持つ夫と二人三脚で神を信じて歩んで来た。施設の運営に色々な問題が起こる中で、答えが無い中で祈り続けた。その中ですぐではないが、不思議と道が開かれて来たという。ゆだねることは祈ることだと教えられた。その背後には教会仲間の支えがあったことを忘れることは出来ない。
 施設の子どもたちには時に厳しくも接した。けれど共に生活をしながら、痛みを抱えるその心に寄り添い、子どもたちと共に祈ることを大切にした。卒園した児童から、「先生の祈りに励まされた」と言われた言葉が嬉しかった。
 2004年に46年務めた学園の仕事を終えた。
 しかし教会の奉仕は終わらない。「数えてみよ、主の恵み」。以前、友人から教わった賛美を口ずさみながら、奏楽者として、役員として教会の伝道のために用いられたいと願っている。

2022年10月20日
税理士法人アイパートナーズ 浜田 晴香


1. 差異発生の要因
 収支計算書において、2019年度の次期繰越収支差額と2020年度の前期繰越収支差額は会計上一致するのが原則です。にもかかわらず、これらに差異が生じた理由は、繰越収支差額の計算に関係する“会計科目の性質設定”の誤りを正したためです。
 貸借対照表には、“普通預金”や“未収金”など様々な科目がありますが、収支計算書と連動させるために、会計ソフトではそれぞれの科目につき「資金科目・非資金科目」といった性質設定も行われています。繰越収支差額は、貸借対照表に表示された科目のうち、性質が「資金科目」であるものの集計です。「資金科目」には、現金預金その他短期的に現金化されることが見込まれる未収金などの流動資産(プラスの資金科目)と短期的に支払が予定されている未払金などの流動負債(マイナスの資金科目)があります。
 2020年度において、裏付けのない科目を整理した際、備品購入引当金の“性質”が本来の「非資金科目」でなく「資金科目」として登録されていたことが判明しました。そこで、備品購入引当金の性質設定を「非資金科目」に訂正したことで、2020年度の前期繰越収支差額が再集計され、2019年度末の次期繰越収支差額と差異が生じることとなりました。
※引当金は、将来発生する特定の費用や損失に備えて見積金額をあらかじめ費用に計上しておくものであり、近々支出が約束されたものではないため「非資金科目」に分類される。

2. 繰越収支差額の変更が現金残高証明及び預金残高証明に及ぼす影響について
 先の説明のとおり、備品購入引当金の性質設定を「資金科目」から「非資金科目」に変更しただけで、全ての科目の名称も残高も何ら変わっていません。そのため、各科目の残高は、変わらず現金残高証明及び預金残高証明と一致しています。
 備品購入引当金の性質設定が「資金科目」とされていた2019年度までは、50万円が誤って繰越収支差額にマイナス集計されていましたが、2020年度以降は繰越収支差額が正しく集計されるようになりました。
 繰越収支差額の変更は、現金残高証明及び預金残高証明に影響を及ぼすものではありません。

3. 要因説明の欠落
 本来、科目の性質設定の変更を行った2020年度決算において、指摘事項として記載する必要がありましたが、その記載が欠落してしまいました。
 各科目の残高に影響を及ぼすものではないこと、前年度から引継いだ繰越収支差額が自動で性質属性に従い再集計されたことから、注意が届きにくい項目であったようです。

1.はじめに
 第42回総会において、2019年度経常会計決算承認他5件は内容の精査の必要な事項があったため、常議員会付託となりました。本来、総会で承認や可決を得るべき事項がこのような取り扱いとなったことについて、議事運営の責任を負った議長団として深くお詫びいたします。

2.精査が必要だった内容について
 精査が必要となったのは、教団総会に提出した20年度経常会計報告書で、19年度次期繰越金2608万7232円に対して、2020年度前期繰越金2658万7232円が、50万円多くなっていたことでした。
 このことについて、議長団は、議場に会計関係の議案を上程した後、この齟齬を認識しました。そのため、財務審査委員会で調査いただくこととしましたが、その場でも齟齬の理由が判明せず、財務審査委員会の提案を受けて、教団総会の議決により常議員会付託となりました。
 付託を受けた常議員会で確認したのは、会計実務を担当した会計事務所からの説明にある通り、20年度において、50万円の引当金(2005年に備品引当金として計上、その後用いられていなかった)を解除した(会計事務所の報告文の用語では「資金科目」から「非資金科目」への資金科目の移動)結果、20年度の前期繰越金が50万円多くなっていることが分かりました。このことについては、引当金として計上していたものを解除したという資金科目を変更したことによりますので、その他の会計諸表等は誤りがないこと、および、教団会計保有資金には変化がないことを確認しました。その上で、会計事務所と関係のない公認会計士に精査を願い、会計諸表等に誤りがなかったとの報告を受けています。
 資金上変化はないとは言え、会計報告書上50万円が多くなっている理由については、当然特記事項として会計報告書に記載される必要がありました。そのことに気付かず、結果として50万円が多くなっている理由についての説明がない会計報告書を、教団総会の場に提出してしまったことには、大きな問題があったと認識しています。

3.今後のこととして
 今回の事項は、会計処理上の取り扱いの事柄により発生したものですが、19年度次期繰越金と20年度前期繰越金に50万円の齟齬があったにもかかわらず、予算決算委員会や20年度監査、常議員会の審議においてその齟齬の指摘がないまま承認され、結果、教団総会提出の報告書となっておりました。この経過を深く反省し、今後このようなことが起こらないよう、予算決算委員会や常議員会の審議において、また、監査の場において、更に丁寧に会計報告書の内容の把握に努めていきたいと思います。

(雲然俊美報)

増尾善文(無任所教師)
 22年1月17日逝去、92歳。埼玉県生まれ。12年日本聖書神学校卒業。13年より15年まで浦安教会を牧会。遺族は妻・増尾邦子さん。

高橋三郎(隠退教師)
 22年12月2日逝去、83歳。福島県生まれ。64年東京神学大学大学院修了。同年より高井戸、大井金子、焼津、住道一粒教会を牧会し、16年隠退。遺族は妻・高橋滋子さん。

宮内 眞(隠退教師)
 22年12月6日逝去、91歳。佐賀県生まれ。57年東京神学大学大学院修了。同年より上山、喜多方、浄風、日野台教会を牧会し、03年隠退。遺族は妻・宮内恵子さん。

湯澤 裕(隠退教師)
 22年12月9日逝去、95歳。東京都生まれ。54年日本基督教神学専門学校卒業。同年より千厩、本荘教会を牧会し、97年隠退。遺族は娘・鍋島宣子さん。

関田寛雄(神奈川教区巡回教師)
 22年12月14日逝去、94歳。福岡県生まれ。57年青山学院大学大学院修了。同年より美竹教会、川崎桜本伝道所(65年より桜本教会)、川崎戸手教会を牧会し、神奈川教区巡回教師へ。遺族は妻・関田政枝さん。

清島須榮子(無任所教師)
 22年12月15日逝去、81歳。愛知県生まれ。69年東京神学大学大学院修了。70年より上田新参町、郡山細沼教会を81年まで牧会。遺族は夫・清島恒德さん。


正教師登録

田中直子、尾崎二郎(2022・11・27受按)
松浦子基、吉川庸介(2022・11・28受按)
敦森幹生、金 元基、嶋田百々子、三好祐輝、山本美保子(2022・12・1受按)
濱田美惠子、吉川 良(2022・12・2受按)
荒谷陽子(2022・12・4受按)
久山 嵐(2022・12・5受按)
星山京子、柳澤宗光(2022・12・11受按)

教師異動

東北教区 就(巡)松本のぞみ

神戸神愛辞(主)岩住 賢
 〃  就(代)服部 修

東奥義塾中学・高校 就(教)岩住 賢

明治学院高校 辞(教)上野峻一

東洋英和女学院中学・高等部  就(教)上野峻一

神奈川教区 就(巡)鄭 富京

白岡 就(代)佐藤さゆり

白金  辞(担)中村公一

野方町 辞(代)古屋治雄
 〃  就(主)中村公一


お詫び・訂正

 新報4988・89号2面「主な総会議事結果」最下段、廃案議案60〔管恒敏〕を〔菅恒敏〕に、お詫びして訂正いたします。

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