インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4990号】教区議長コラム(3面)

2023年1月28日

東京は都会だろうか

東京教区議長
渡邊義彦

 千代田、港、中央、渋谷。高層ビルが建ち並ぶ街の様子を思い起こすと東京は都会だな、と思うにちがいない。東京教区と言うと、そういったビル街に立つ大きな教会を思い浮かべるかもしれない。都会に建つ教会群がある一方で、住宅街に建つ教会、農村地域に建つ教会、島に一つだけ建つ教会群もまた、東京教区の教会だ。
 東支区が中心となって、伊豆諸島伝道を祈り続けることができるようにしてくれている。千葉支区は、教団の伝道資金を用いて、房総の教会に学ぶ会を今年も計画してくれている。これらの取り組みは、東京が都会の教会だけではなく、とても広く、そしてそれぞれの地域にユニークな教会が建てられていることを教えてくれている。
 地域性の違いだけでなく、教会数が多いだけに、それぞれの関心事においても幅が広い。ジェンダーや差別に強い関心を持つ教会もある。現代的な礼拝や、むしろ伝統的な礼拝式に関心を持つ教会もある。伝道が一番と祈り続けている教会もある。様々な関心事があるとしても、信仰告白、教憲教規、教会の規則を軽んじることはあり得ず、洗礼を受けて聖餐に与るという聖礼典の秩序を乱すことはあり得ない。この点に一致して、教会の様々な関心事は広く裾野が拡がっていてよい。この広がりの中で一人でも多くの人に福音が伝えられ救われることが一番だからだ。
 四つの冬に亘った感染症の拡大は、それぞれの教会に大きな影響を及ぼした。都会を囲む教会以上に、特に都心の大教会の教勢は、コロナ以前の母数が大きいだけに、大きく減少した。安定した感染と言われる時期を迎えて、東京が元気になることが日本伝道を進めるにとても大切だ、と改めて自覚している。

教団新報
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan