【5038号】2025年秋季教師検定試験(1面)
【5038号】公告(1面)
【5038号】社会福祉施設援助金への推薦のお願い(1面)
【5038号】教区青年担当者会・教育委員会(2面)
【5038号】機構改定検討委員会・教育委員会(2面)
【5038号】「東北地方地震被災教会支援募金」献金報告(2面)
【5038号】宣教研究所委員会・全国キリスト教学校人権教育セミナー(3面)
【5038号】事務局報・お詫び・訂正(3面)
【5038号】カルト問題相談会・世界平和統一家庭連合・韓鶴子総裁の逮捕にあたってのコメント(3面)
【5038号】伝道のともしび(4面)
【5038号】第65回「キリスト教教育主事」 認定試験公告(4面)
【5038号】人ひととき(4面)
【5038号】思いもしなかった出席者(4面)
月の最後の日曜日、礼拝の開始前に受付で出席者に挨拶をしていると、3名の中学生が入って来た。私は、キリスト教学校の生徒だろうと思い聞くと、「違います」と答えた。詳しく聞いてみると、少し距離のある公立中学校の生徒だと分った。
「礼拝は初めてでも出席できますか」と聞かれたので、「もちろん大丈夫」と答え、礼拝堂へ案内した。聖書や讃美歌を開く時戸惑っていたが、近くに座った人のサポートで、礼拝を一緒に献げることができた。
礼拝の後、少し話すことが出来た。なぜ教会の礼拝に出席しようと思ったのか聞くと、「映画で、教会の礼拝の姿を見たので、一度経験してみたいと思った」と答えた。私が「礼拝に出席してどう思った」と聞くと、明るい笑顔で「新鮮な経験でした。感動でした」と答えてくれた。吹奏楽部の彼女たちが、帰る前にパイプオルガンの前で写真を撮っている姿を見ながら、いろいろと考えさせられた。
彼女たちが直ぐに教会に繋がるということはないかもしれない。けれども、キリスト教と全く関わりがなかった彼女たちが、礼拝を経験した事実は、心に残り続けるのではないかと思わされた。彼女たちの姿を通して、現状に絶望せず、「時が良くても悪くても」福音の種を蒔き続ける、教会の使命を再確認させられる日曜日となった。
(教団総会書記 黒田若雄)
人の思いではなく
渋谷教会員
山﨑雅男さん
現在、明治学院の理事長を務めている。全く畑違いの働き場で歩んできた自分にとって、意外以外のなにものでもない。神の示す道は不思議である。
母方の祖父が若いころにアメリカでの生活経験があり、キリスト教に好意的であったため、孫はその環境で育って欲しいということで、東京山手教会の付属幼稚園に通った。その頃から自宅に一番近い渋谷教会の教会学校の礼拝に出席するようになり、以来、渋谷教会一筋である。高校3年生の時に、現在の藤村和義牧師の父である藤村勇牧師から受洗、親子2代の牧師の説教で養われてきたが、もう一人の師ともいえる牧師との出会いも大きかった。
大学卒業後一般企業に就職をするが、いわゆる企業戦士寸前の生活で、このままでは教会生活が成り立たなくなってしまうと思っていた頃、ちいろば先生として知られる榎本保郎牧師のアシュラムに出席し、母教会に仕えることの貴さを深く思わされることになる。幸い転勤が多い職場ではなかったこともあり、母教会から離れることなく今日に至っている。
教会では、長く教会学校教師をし、現在は校長であるが、礼拝後の分級の時間に、保護者の分級を担当している。その他、求道者向けの聖書基礎講座を担当し、それら与えられた奉仕によってより自分の信仰の学びとなっている。
仕事の方は、事情があり定年前に退職することになる。予想外の出来事ではあったし、想像していた道とは違っていたが、不思議なことに、管理職の経験が現在役に立っている。企業の利益を第一とする一般企業とは違い、キリスト教信仰を土台にしつつ、教育機関という公的使命を果たすことを第一にするという新たな視点で現在の務めに向き合っている。
第65回(2026年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。
◆受験願書提出期限 2026年1月6日(火)
(提出物1〜7を教区に提出)
◆論文提出期限 2026年2月13日(金)
(試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出)
◆試験日時 2026年3月13日(金)午前11時〜午後2時
◆試験会場 大阪クリスチャンセンター会議室
〒540−0004大阪市中央区玉造2−26−47
TEL06−6761−8562
◆試験科目
イ.筆記試験 日本基督教団教憲、教規および諸規則(60分)
*試験時間に日本基督教団「教憲教規および諸規則」を貸し出します。
ロ.面接
ハ.論文 6000〜8000字(400字詰め原稿用紙15〜20枚)「日本におけるキリスト教教育の歴史と展望」
◆提出物
◎以下の書類を整え必ず期限までに教区事務所に提出してください。
1.受験願書・所属教会主任教師の推薦書…1通
2.履歴書・信仰歴…1通
3.教区の推薦書…1通
(以上は教育委員会所定のもの)
4.出身学校校長の推薦書…1通
5.出身学校成績証明書…1通
6.「私はなぜキリスト教教育主事をめざすのか、召命との関連で」記述書 800字(400字詰め原稿用紙2枚)程度
7.受験料 5、000円
*教育委員会所定の用紙については、日本基督教団教育委員会に直接お問合せください。
◆問合せ先
日本基督教団教育委員会
〒169−0051 東京都新宿区西早稲田2−3−18−31
TEL03−3202−0544
FAX03−3207−3918
e-mail〈kyouiku-c☆uccj.org〉 ※☆を@にかえてください
2025年10月
日本基督教団教育委員会委員長 横山ゆずり
伝道報告 伝道推進室より応援した教会・伝道所
消えかけた灯心を消すことなく
有田教会・伊万里教会牧師(兼務)
工藤 俊一
戦後1946年、県立伊万里高校生徒坂井智淑氏らを中心に聖書サークルが結成されたことで教会設立の歩みが動き始めました(このため創立記念日を1946年5月17日としています)。
47年、唐津教会齋藤信篤牧師が伊万里に出張伝道を開始され、翌48年に田代栄二兄の伊万里高校赴任により同校聖書サークルと齋藤牧師の集会が合流しました。49年12月、教会設立が承認されました。当初、集会場所は定まらず、保健所の2階、個人の家、伊万里駅構内でも礼拝を守りました。54年に現教会所在地に民家を購入、会堂としました。
56年には宗教法人の認可を受け、11月に初めての定住牧師岩岡道行牧師を招聘しました。岩岡牧師を中心に日曜日9時〜CS、10時(10時30分)〜朝拝、19時30分(20時)〜夕拝、水曜日19時〜聖書研究祈祷会、土曜日19時〜讃美歌指導、と伝道に励みました。
58年会堂建築。牧師不在時には信徒が会堂に住み込みました。67年7月末、伊万里川氾濫により床上浸水被害も蒙りました。牧師の着任により受洗者が与えられ礼拝出席は上向き、牧師転任により教会員の入替り、礼拝出席者減少が繰り返されました。
83年、池上信也牧師が就任、中村信嗣牧師と共に伊万里・有田・波佐見3教会「共同牧会」に取り組みました(その後、更に3教師5教会体制へ)。しかし、「滅び行く所にこそ福音を」という3教会の連帯は十分な実りが上がらず、数年後解消されました。
87年、教会設立40周年を機に40周年記念誌が刊行されました。それから約40年、その後も牧師の転任・異動は続きました。周りの教会に助けられながらも、「牧師にふりまわされて」きた79年の歩みでした(16人の教師、主任在任32年、兼務代務45年)。しかし、教会設立申請書に名前を連ねた山下巌兄、篠原信義兄、旧会堂に住み込まれた小島久實枝姉が長く教会を支え、礼拝を守ることで、これまで伊万里伝道の灯を掲げ続けることができました。天に召された篠原信義兄の信仰を、今は3人のお子さんである有尾栄子姉、門愛子姉、篠原恵子姉が受け継ぎ、教会を支えてくださっています。
「日本一のボロ教会」(40年記念誌 賀川豊彦 言)、しかし、そこにこそ「ある時は一人か二人で礼拝を守った時もあった。教会が続くかなと思ったことさえあった。神様は働いてくださった。いや、今も働いてくださるのだ」(40周年記念誌)という小島久實枝姉の言葉が響きます。
地方の小さな教会、伊万里の地で「のたうち廻った79年」にこそ、消えかけた灯心を消すことのない十字架の主イエスさまの憐れみ、誰一人見棄てることのない父なる神さまの栄光が輝いています。これからもこの伝道の歩みが感謝の内に守られますように、祈りつつ。
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