「共に生きてみる」コミュニティに踏み出して
アジア学院は、「共に生きるために」をモットーに、アジア、アフリカ、中南米等の「農村コミュニティリーダー」を学生として招き、リーダーシップ研修を行っている学校です。文化や宗教の異なる多様な人々が共に土の上で働き、共に食べる共同生活を中心に据え、公正で平和な社会実現のために実践的な学びを提供しています。
このコミュニティに日本人も参加できることをご存じでしょうか。3ヶ月〜1年の住み込みボランティア、ご自分のペースでサポートする通いボランティア、1週間から学院の生活を体験できるワーキングビジター、そして4月から12月の間、世界の農村コミュニティリーダーと肩を並べて学ぶ日本人学生。実は色々な関わり方があるのです。
今回は特に住み込みボランティアの生活をご紹介します。住み込みボランティアは、学院の寮で暮らし、世界各地からの学生や職員と寝食を共にしながら学院の働きをサポートします。朝は6時半のラジオ体操に始まり、「フードライフワーク」(野菜作物やニワトリ、ブタ、ヤギの世話、炊事といった、自給自足のための作業)に励み、作業が終われば自分たちで育てた食物で作られた朝食を皆で囲みます。毎日チャペルで行われる「朝の集い」では、一人ひとりの学院メンバーが自分の歩みや信仰を語ることを通して、互いを理解し、霊的に成長していきます。日中は様々なセクションで職員と共に働きます。農場はもちろんのこと、キッチンでの昼食準備、広報や訪問者対応、学生募集等の事務仕事といった様々な活躍の場があり、各々の希望と学院のニーズに基づいて決めたセクションでサポートをしていただきます。夕方もフードライフワークを行い、夕食を囲み、一日を終えます。
アジア学院の住み込みボランティアは、単に農場やNPOの仕事を手伝うこととは一線を画します。ここでボランティアをすることは、多様な人々の命に触れ、食べものとして私たちの命を支える自然の命に向き合い、「共に生きる」ことを追い求めながら実際に「共に生きてみる」コミュニティに加わることです。普通に生活していたら出会えないような人々と人格的に出会い、共に土の上で汗を流す経験は、何を大切にして生きるのか、平和とは何かといった問いにじっくりと向き合わせてくれることでしょう。
ボランティアになるために実務経験は必要ありません。また、学院の公用語は英語ですが、多くのコミュニティメンバーにとって英語は母語ではなく、世界の様々なアクセントの英語がキャンパス内にあふれています。流暢に話せることよりも、積極的にコミュニケーションをとる意欲と、互いに理解しようとする姿勢が大切です。
毎日の仕事や学業から離れて生き方を考えてみたい方。第二の人生、培ってきたスキルで人の役に立ちたい方。出会ったことのない何かに出会いたい方。アジア学院のコミュニティに、一歩踏み出してみませんか?
(江村悠子報/アジア学院総務補佐・支援者サポート、桐生東部教会員)
【ボランティアの声】
大藪さつき
《名古屋中央教会員》
私がアジア学院でボランティアをしたいと思った理由は、英語での円滑なコミュニケーションができるようになりたかったからです。それも英会話教室などではなく、生活を通して言語以外のことも学びたいという思いからアジア学院での滞在を決めました。
アジア学院では、20か国以上の国や地域出身の人々が共に暮らしています。アジア学院は英語を公用語としていますが、アジア学院で暮らすメンバーには英語が第一言語ではない人も多く、イントネーションや言い回しも様々でした。流暢かどうかに関係なく、一人ひとりが積極的に会話をしていました。そんなアジア学院で生活をしているうちに、私は英語への苦手意識も気にすることなく自然に会話をするようになっていました。「正しい英語」に囚われていた自分や、大切なことは「伝えたい」「理解したい」という情熱だと気づかされました。
言語以外にも、書き尽くすことができないほどたくさんのことを学びました。学んだというよりも、多くのものをいただいたなと振り返っています。毎日食事を共にし、畑で汗を流し、歌をうたい、語り合いました。毎朝の礼拝では、アジア学院のメンバーのうち1人の話をみんなで聞く時間があります。ある時は、30代にして5回の紛争で大切な家族を失った人の話を聞きました。アジア学院で生活をしている最中にも故郷が紛争状態にある人もいました。遠く離れた国の出来事が、共に過ごすメンバーを通して自分に迫ってくる感覚がありました。アジア学院のメンバーとして、多くの命や人生に触れた期間でした。
ボランティア期間が終わった後も、ビジターとして何度もアジア学院を訪れては大切な価値観に立ち返らされています。混沌とした世の中にあって、アジア学院で実践されている生活は私たち人類が目指すべき姿だと強く思います。
どうか、少しの勇気をもってアジア学院の門をたたいてみてください。
アジア学院 ボランティア募集
◎対象年齢 20歳以上
◎期間 3ヶ月〜1年(9ヶ月以上の方を優先します)
◎開始時期 随時
◎応募〆切 ボランティア開始希望日の1ヶ月前
*注意 ボランティア応募前にワーキングビジターとして体験することをお願いしています。
◎詳細・応募方法 リンクをご覧ください(https://ari.ac.jp/volunteer?ari=info)
第44回教団総会議員を確定
第10回臨時常議員会が7月30日夜、オンラインにて開催された。開会時の出席者は28名だった。
議事の前に、7月28日に発生した「令和8年熊本地震」について情報を共有した。陪席の日下部遣志九州教区議長は「各地区長をとおして各教会の被害状況をとりまとめ、教区のウェブサイトに掲載している。教区として救援本部を設置し、必要に応じ見舞金や物資を届けることを決めた」と報告した。また「八代教会は10年前の地震の後に、全国からの募金を用いて耐震補強を行ったため倒壊を免れた可能性がある」と述べた。教団の対応として網中彰子総幹事は、発災翌日に総幹事のもとに対策委員会を設置した旨を報告した。
本常議員会の議事は、第44回教団総会議員の確定である。本来7月開催の常議員会で取り扱うのが通例だが、今回は神奈川教区総会が台風により延期となったため7月25日の開催を待ち、かつ教団総会議員の任期が始まる8月1日を前に臨時常議員会を開いたもの。
総会準備委員会の提案に基づき教区選出議員、推薦議員、准議員が承認され確定した。ただし推薦議員の選出をめぐって意見が出たため、雲然俊美議長は「9月の常議員会で差し替えの可能性もある」とした。(新報編集部報)
42年前に奥羽教区の教会に赴任した時、ある先輩牧師が若い牧師たちに、「捨て石になれ」と語られた。牧師は遣わされた地と人を愛し、その地の伝道のために捨て石になるように。決して「風来坊」であってはならないと。
牧師は、自分の働きの成果を求めるのではなく、また、自分の伝道のビジョンを実現しようとするのではなく、遣わされた教会に集う一人ひとりの信仰と祈りを受けとめ、共に神の伝道のビジョンの実現のために励むようにということである。
その言葉を胸に今も、教会における働きはもちろんのこと、地区や教区、そして教団における働きにおいても、自分が担った働きの成果を求めるのではなく、次の世代の働きの土台を堅固なものにする捨て石になることを第一のこととしている。
ペトロは聖霊に満たされて、次のように語った。「この方(イエス・キリスト)こそ、『あなたがた家を建てる者に捨てられたが、隅の親石となった石』です」(使徒4・11)。十字架で死なれ、死から復活されたイエス・キリストを証しする捨て石にならせてくださいとの祈りをもって、遣わされた地にへばりつくようにして伝道に励んでいる。
「捨て石になれ!」と言われた牧師は、シベリア抑留を経験した後、初任地であった青森の地で再び伝道に励み、伝道者としての生涯を全うした。
(教団総会議長 雲然俊美)
教師逝去
溝口賢次(隠退教師)
26年7月20日逝去、86歳。熊本県生まれ。67年東京神学大学大学院修了、同年より西尾、枇杷島、千葉教会、千葉海浜伝道所、久留米東町、豊橋、坂城栄光教会を牧会し12年隠退。遺族は妻・溝口敏江さん。
伊藤地塩(隠退教師)
26年7月25日逝去、99歳。静岡県生まれ。48年日本基督教女子神学専門学校、同年より豊分(現広尾)、横浜港南(現横浜本牧)、豊分教会を牧会し98年隠退。遺族は甥・西尾一実さん。
正教師登録
加太典子(2026・7・25受按)
教師異動
北見望ヶ丘 辞(担)李 相勁
琴似中央通 就(主)李 相勁
芦別 辞(代)韓 守賢
〃 就(代)石田 歩
栗山 辞(代)韓 守賢
〃 就(代)石田 歩
仙台松陵辞(主)藤野美樹
〃 就(代)多田裕志
仙台五橋辞(代)山田 謙
〃 就(主)村島義也
使徒 辞(主)種房正勝
〃 就(代)阿部洋治
京都教区就(巡)李 元重
大阪台湾辞(主)張 文明
〃 就(代)東島勇人
蒲生 辞(主)戸根裕士
〃 辞(担)戸根真理恵
〃 就(代)李 元重
広島女学院大学 辞(教)前田美和子
福岡女学院中学高校 就(教)前田美和子
長崎 辞(主)福田英樹
〃 就(代)川島直道
前原 辞(代)浅香拓也
〃 就(主)福田英樹
富山二番町 辞(代)渡部和使
〃 就(主)橋本いずみ
倉敷 就(代)林 明奎
総社 辞(代)中井大介
〃 就(代)林 明奎
用瀬 辞(代)赤川祥夫
〃 就(代)塚本 望
土浦 就(担)髙橋海帆子
東京カルバリ 就(代)国府田祐人
紀伊長島 辞(代)嶋田百々子
〃 就(代)尹 成奎
天満 就(代)春名康範
小林 辞(代)内山 強
〃 就(代)山口英希
平戸 辞(代)阿部駿一郎
〃 就(代)深澤 奨
教師隠退
佐藤浩之、平田一吉
隠退より復帰
阿部洋治、春名康範
伝道所所在地名変更
喜音
〒665−0061 宝塚市仁川北2−12−70 リアライズ仁川ビル302
二日目 准允・按手礼における誓約文の制定を教団総会に提案
二日目は教団財務のほか、各センターや各局等の事業ならびに財務関連を中心に審議した。
各種センターの25年度決算について、宇田真予算決算委員長は「いずれも厳しい状況」と述べた。
部落解放センターについては鈴木祈運営委員長より狭山事件の再審請求をはじめ全国会議の開催やフィールドワーク等の活動が報告された。財務に関しては活動費が献金によって賄われており海外からも多く寄せられていること、26年度の活動献金収入目標を実状にあわせて引き下げたこと等が説明された。
出版局財務について髙橋潤理事長より25年度の純利益が約5844万円の差損だった旨の報告があった。
年金局については中川義幸理事長より、25年度決算の収支差額が5900万円となり、全額を退職年金積み立てに繰り入れたことが報告された。またこれまで受給者の情報を常議員会や教団総会の資料に掲載してきたが、個人情報保護の観点から今後は行わないとした。
「隠退教師を支える運動」推進委員会に関して鈴木秀信推進委員長より、6160万円あまりの献金が寄せられたこと、年金局への協力金として約4785万円を引きあてたこと等が報告された。
「伝道資金の運用に関する件」では9月開催の常議員会で交付額を決定することや、土地取得のための貸付資金については原資が不十分につき27年度の実施を見送ること等を含む伝道資金小委員会の提案を承認した。
「出版局に関する件」では事業整理推進会議で協議されたこととして既刊本や教科書、讃美歌の在庫の扱いについて協議し讃美歌は当面教団が発行するが将来的には新会社への移管を検討すること、教団が担う出版局の債務が9000万円を超えていること等が説明された。議場から教団の文書伝道の取り組みを問われて雲然俊美議長は、「常議員会の責任で方針を示すべきと過去に述べたが、前例がない。まず常議員会で話し合うことを検討したい」と述べた。
「教師の准允式・按手礼における誓約に関する件」は一日目の信仰職制委員会報告に基づき、三役の判断で議案化されたもの。各教区で行われる教師の准允式、按手礼式において同じ誓約によって教師を立てるべく、誓約の文言を定める議案を第44回教団総会に提出することが提案された。提案理由は「全体教会としての一体性を目に見える形でさらに確立するため。すべての教区で同じ誓約がなされることで、教団の教師として立てられることが明確になる」と説明された。
「式文に拘束性を持たせないプロテスタントの伝統と整合性がとれるのか」との質問に対し、田邊由紀夫信仰職制委員長は「式文の自由度は信仰告白、教憲・教規に基づく限りにおいてのもの」と応じた。さらに「何を誓うかが重要。教区によって異なるべきではない」、「教団が教師を立てるのだからどの教区でも同じ誓約がなされるのは当然」等の賛同意見が多数出た一方、「教団総会で議決する効果はあるのか」、「もっと文言を精査するべきではないか」等の慎重な声も挙がった。(新報編集部報)
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