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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5020号】厳しい教会の現状の中からの希望(4面)

2024年7月12日

 今年度、教団問安使として4教区の総会に出席させていただいた。問安使挨拶への質疑(協議会での発題者としての質疑を含む)を通して様々な意見をお聞きし、改めて教団の役割を考えさせられる時となった。また、教区総会での協議を通して、各個教会の声をお聞きすることができたことにも、感謝している。

 いずれの教区総会でも語られていたのは、会員数の減少や教会会計のひっ迫など各個教会の直面している厳しい現状であった。しかし、大変心に残ったのは、単に厳しい現状だけではなく、その中でどのように伝道を進めていくのか、そのことについての声も多かったことである。特に、教会間の連携や若年層に対する教会としての関わりなど、それぞれの教会の歩みの中から示された課題や展望が率直に語られたことが印象的であった。そのような各教会の取り組みの中にこそ、教団の未来が開かれていくよう思わされた。

 30年程前、初任地に赴任した私に、長く四国教区形成に携わった牧師が言われた。「教団は早稲田(事務局がある場所)ではなく、あなたが赴任した教会の足元にある」と。それぞれの地での教会の伝道の歩みにこそ教団の伝道の姿があると、お伝えになられたと思う。既に召されたその牧師の言葉を、問安使の働きを通して、もう一度受け止めさせられたように思う。

(教団総会書記 黒田若雄)

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