2023年春季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱の申し込み
受験要綱と教団指定の願書用紙は160円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。
なお、正教師受験志願者は「教師検定規則第12条②」によるものに限ります。
二、受験願書の提出
受験願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 2022年11 月14日(月)
(教区により締切が早まる場合がありますので、教区事務所に確認してください)
②教団締切 2022年12 月14日(水)
(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です)
*受験料は正教師1万3千円、補教師1万円
三、補教師について
①「説教」「釈義」の課題テキスト
旧約 エレミヤ書7章1〜15節
新約 ガラテヤの信徒への手紙3章1〜14節
②コースによって「説教」「釈義」の提出内容が異なりますので、必ず受験要綱でご確認ください。
③補教師(CⅢコース)の牧会学の課題
『牧会とは何か』について論述してください。
④Aコースについては、教師検定規則第4条第3号にもとづく試験が実施されます。
同対象者は、神学校を通して説明をうけ、それにもとづく手続をおこなってください。
四、正教師について
受験志願者は、直接教師検定委員会までお問い合わせください。
五、提出物(説教、釈義、牧会学等)締切について
当委員会への提出締切日は、 2022年12月16日(金)午前中 必着です。
六、学科試験と面接試験について
学科試験は2023年2月21日(火)、面接試験は2月22日(水)、23日(木)に日本キリスト教会館において実施します。
なお、新型コロナウイルス感染状況によっては、レポート試験、オンライン面接に変更することもあります。詳細は受験志願者に通知いたします。
2022年10月1日
日本基督教団教師検定委員会
〒169−0051
東京都新宿区西早稲田2−3−18−31
電話 03−3202−0546
「信仰の決断」
聖書個所:「主の契約の箱を担いだ祭司たちがヨルダン川の真ん中の干上がった川床に立ち止まっているうちに、全イスラエルは干上がった川床を渡り、民はすべてヨルダン川を渡り終わった。」
ヨシュア記3章17節
※動画はこちらから
ケルン・ボン日本語キリスト教会
牧師 佐々木良子
私はドイツの西部に位置するケルン・ボン日本語キリスト教会の牧師の佐々木良子と申します。2016年から遣わされ、現在6年目を迎えております。海外の教会にお仕えしている、というと語学が堪能であるとか、留学の経験がある、と思われるかもしれませんが、全くどちらもあてはまりません。唯、神様の御声に従ってケルンにやって参りました。
しかし、言語も文化も違うドイツの国に遣わされるのですから、大きな決断が必要でした。そのポイントとなったことは、これまでの私の信仰生活を通して、神様が全てを導いてくださり、その道は必ず祝福してくださるという確信からくるものでした。更に、ケルンでの新しい道を神様がどのように導いてくださるのか、という期待をもってやって参りました。
本日は、「決断」というテーマで聖書からお聴きして参りたいと思います。私たちの人生は、日常の小さな決断から、人生を大きく分ける重要な決断、様々な場面での決断がいつも迫られているのではないでしょうか。
決断に至る大切なポイントは、未知の世界を自分の力や知識で切り拓いてゆくのではなく、神様が既に用意してくださっている道を神様と共に歩むということです。所謂、「信仰の決断」といえます。そこで信仰の決断とは、具体的にどのようなことか、旧約聖書のヨシュア記から見て参ります。
ヨルダン川を渡れ
ヨシュア記1、3章には、神様がイスラエルの指導者であるヨシュアという人物に、イスラエルの全ての民と共にヨルダン川を渡りなさい、という命令が記されています。ヨルダン川を渡ると、乳と密の流れる豊かな土地であるカナンに到着するために、神様は命じられました。
けれども目の前にあるヨルダン川の状況について、このように記されています。「春の刈り入れの時期で、ヨルダン川の水は堤を越えんばかりに満ちていたが・・・」(3章15節)。この時期は雪解け水と雨季の増水の為に、川幅が1600メートルにもなると言われています。所謂、厳しい状況です。とても渡れるような状態ではありません。しかし、神様はヨルダン川を渡りなさい、というとてつもない命令でした。
しかし、注目すべきことが続いて記されています。「春の刈り入れの時期で、ヨルダン川の水は堤を越えんばかりに満ちていたが、箱を担ぐ祭司たちの足が水際に浸ると、 川上から流れてくる水は、はるか遠くのツァレタンの隣町アダムで壁のように立った。そのため、アラバの海すなわち塩の海に流れ込む水は全く断たれ、民はエリコに向かって渡ることができた。 主の契約の箱を担いだ祭司たちがヨルダン川の真ん中の干上がった川床に立ち止まっているうちに、全イスラエルは干上がった川床を渡り、民はすべてヨルダン川を渡り終わった。」(3章17節)
ヨルダン川の水は一見すると、ヨシュアとイスラエルの民にとっては、行く手を阻む大きな試練でした。にも拘らず、神の箱を担ぐ祭司達がその水の中に入った時、祭司たちの足元から水が壁のように立った、と記されています。
試練の中への一歩
ここから私たちは学びたいと思います。試練を眺めているだけでは、恐ろしいものでしかありません。目を向けたいことは、祭司が水に足をつけている間、川の水が壁のように立って、民全体が約束の地へ安全に渡ったと記されています。
ヨルダン川は私たちにとって、目の前に置かれている大きなハードルだと言えます。しかし、信仰の決断をした時、水の中に入った時、その一歩を踏み出した時、神様が働いてくださり、渡れるように助けてくださっているのです。
このように流れがせき止められている時、ある意味で神様が私たちに与えてくださった執行猶予の時間でもあるといえます。この時間は一番ゆっくりしている人でも、子どもでも、お年寄りでも、弱い人でも全員渡ることができたと記されています。強い人たちだけが渡れるのではありません。子どもから弱さを抱えている人から、全ての人が渡れるように神様はそこで守り導いてくださっているのです。
私たちはこのヨルダン川のような試練の水は、できれば避けたいと思うものです。しかし人生には色々な問題、試練、苦しみ、悩み等が襲ってきます。それを眺めているだけでは恐ろしく、前に進むことができません。
しかし、ここに記されているヨシュアのように、祭司たちのように、試練の中に一歩足を踏み入れた時、神様の御業が行われ、私たちは見て経験することができます。私たちに与えられているヨルダン川は何でしょうか。信仰をもって神様と共に一歩前に進んでゆく者でありたいです。神様に向かっての決断を私たちが為してゆくことができたら、このような幸いはありません。そのような信仰の決断が与えられますようにと、祈って参りたいと思います。

日本基督教団は10月の第1日曜日を「世界聖餐日・世界宣教の日」に定めています。前者は1930年代にアメリカの長老派教会で始まり、1940年にアメリカ全体に広まったエキュメニカルな運動であり、現在はカトリックとプロテスタント諸教派が相互の違いや多様性を認め合い、分断や対立から一致へと向かう超教派運動として世界中で行われています。後者は戦後に教団が世界聖餐日を採用するに当たり、世界の教会の一致の証として世界宣教のために協力し合うことを目的として定められ、現在は海外で働く宣教師やアジア圏から教団関係学校に留学している学生を覚える日になっています。教団は聖餐理解や宣教理解をめぐって対立や分断が続いていますが、その本来の精神に立ち返り、合同教会として相互の違いや多様性を認め合う世界聖餐日・世界宣教の日が実現するように願っています。(小林昭博/酪農学園大学教授・宗教主任、デザイン宗利淳一)
正教師39名、補教師12名、転入1名が受験
神学的に考え、筋道を理解することが課題
試験が行われた。8月30日よりレポート提出による学科試験、9月14、15日の日程で面接試験を実施した。秋の教師検定試験は正教師受験者が中心となる。正教師受験者は39名、補教師受験者はCコース継続者含め12名、転入審査1名の受験者が与えられた。
当初は対面で教師検定試験を予定していた。しかし7月の委員会の段階で新型コロナウイルス罹患者の急増に鑑み、受験者の安全を考慮し、レポートとオンラインでの実施に切り替えることとなった。これで5期続けてのレポートとオンラインの試験となった。
9月14日、オンラインでの面接試験に先立ち、町田さとみ委員による礼拝が捧げられた。「神の賜物と招きとは取り消されない」とみ言葉に励まされ受験者は個人面接に臨むこととなった。オンラインでの面接でも誠実に試験に臨んできたことがうかがえた。神の召しとして教師として立っていきたいとそれぞれの受験者の言葉として聞けたのも感謝である。
一方で試験そのものの結果は、多くの課題を見ることとなった。
提出試験の「説教・釈義」ではコロナ禍にある現況に触れるものも少なくなかったが、そのことが与えられたみ言葉と必ずしも結びつかないものが多かった。自分の思いを込める説教もあるが、会衆に伝えようとする姿勢に欠けた説教も散見された。コロナ禍で鬱々としてきた受験者の状況もうかがえた。「組織神学論文」では、組織神学的論述のできない論文が多かった。組織神学的思考は、そのまま教会形成につながるものであることをわきまえてほしい。
学科試験では「教憲・教規、宗教法人法」で多くの受験者が及第点に達しなかった。特に教憲・教規を巡って、これが教会の法であることが理解できていないことが見受けられた。教憲・教規の解釈を巡って神学的筋道で理解することを意識していただきたい。「旧約聖書神学」「新約聖書神学」でも聖書の表面的なところをなぞる答案、あるいは偏った聖書箇所をあげる傾向があった。「教会史」はキリスト論論争史を踏まえた聖餐理解を問うたが、歴史的なつながりで思考する弱さが見られた。どの試験も伝道・牧会に従事しながら、時間の制約のあるなかでのレポート作成であったことと思う。しかし参考文献に当たることができたことを踏まえ、もう少し丁寧で詳細な論述が期待された。
個人面接では特に信仰告白、および公同教会の理解を尋ねたが、合同教会との区別のつかないなどその理解は相当不足していることがうかがえる。日本基督教団および個々の教会に仕えていく基盤として公同教会および信仰告白の理解は不可欠である。終末信仰同様、公同教会理解の欠如は伝道献身者としての立ち位置を曖昧にしかねない。主の日ごとの務めが、公同教会の信仰に立った業であることを常に思い起こしてほしい。
教師検定試験終了後、Cコース認定面接、第19回教師検定委員会を開催し、春季試験に備えた。
(清藤 淳報)
2022年秋季(レポート試験)・ 正教師検定試験問題
教憲教規および諸規則・宗教法人法
1.教憲教規における、教会総会と教会役員会の関係について、1000字程度で述べてください。
2.次の2題について、それぞれ500字程度で答えてください。
⑴宗教法人である教会が「公告」を行わなければならない事例について述べてください。
⑵宗教法人である教会が行う「公益事業」について述べてください。
旧約聖書神学
次の2題を、旧約聖書の聖書箇所をいくつか挙げつつ、それぞれ1000字程度で神学的に論じてください。
1.神の名について
2.旧約の苦難の意味について
新約聖書神学
以下の2つの問いについて、必要な聖書箇所を挙げながら論述してください(各問1500字程度)。
1.マルコ福音書における「神の子」について
2.パウロ書簡における「神の子」について
教会史
次の問に答えてください(3000字程度)。
◎古代教会におけるキリスト論論争史を論述し、宗教改革者(ルター、ツヴィングリ、カルヴァン)がそれらのキリスト論をどのように受けとめ、聖餐論において展開したかを述べてください。
講 評
今季の教師検定試験は当初、2年半ぶりに対面で行う計画を立てていた。しかし、7月に再び新型コロナウイルス感染症が拡大し、学科試験はレポート、面接試験はオンラインで行われることとなった。このような形の試験は今回で5回目となった。レポートは神学書を参照することができたので、よくまとめられていた。しかし、神学的に考察する思考力に不足が見られた。面接では、なぜ教団の教師となるのかその召命を問うたが、公同教会、教団信仰告白を踏まえて自らの召命を述べる点に不足が見られた。レポート試験、オンライン面接で、どこまで召命、課題点を問うことができたのか、試験を行う側にも課題がある。
受験生の多くがコロナ禍の中で、教会、伝道所、キリスト教学校へ遣わされ、教会、地区の交わりが十分できない閉塞状況で、伝道、牧会をして来た。誠実に試験に臨む姿に触れ、伝道者として召し、遣わされた主の御業を見、畏れと感謝を覚えた。
第41総会期 教師検定委員長
井ノ川 勝
イエスは、また、たとえを用いて語られた。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。そこでまた、次のように言って、別の家来たちを使いに出した。『招いておいた人々にこう言いなさい。「食事の用意が整いました。牛や肥えた家畜を屠って、すっかり用意ができています。さあ、婚宴においでください。」』しかし、人々はそれを無視し、一人は畑に、一人は商売に出かけ、また、他の人々は王の家来たちを捕まえて乱暴し、殺してしまった。そこで、王は怒り、軍隊を送って、この人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払った。そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、ふさわしくなかった。だから、町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。』そこで、家来たちは通りに出て行き、見かけた人は善人も悪人も皆集めて来たので、婚宴は客でいっぱいになった。王が客を見ようと入って来ると、婚礼の礼服を着ていない者が一人いた。王は、『友よ、どうして礼服を着ないでここに入って来たのか』と言った。この者が黙っていると、王は側近の者たちに言った。『この男の手足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』招かれる人は多いが、選ばれる人は少ない。」
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