献金の使途を確認
日本基督教団とカナダ合同教会(The United Church of Canada/UCC)は、JNAC(日・北米宣教協力会)およびCoC(宣教協力協議会)を通じた協力関係にあり、2005年のJNAC解散後も正式な宣教協約は締結していないが、日加ユースミッションなどの交流・宣教師の派遣および受け入れなど協力関係は継続されてきた。また、カナダ合同教会はマイノリティーの諸課題に取り組んでおり、教団の部落解放センターや北海教区アイヌ民族情報センターへ継続的に支援がなされて来た。
このたびカナダ合同教会は日本にある不動産等の資産の全てを数年以内に売却することを決議し、その売却益については日本基督教団に全額ささげるとの決定がなされた。総額は7600万円で、カナダ合同教会の宣教課題でもあるマイノリティーの諸課題への取り組みと平和の実現に向けた宣教活動、および農村伝道のために用いることが条件となっている。また、そのうちの2800万円を教団独自のプロジェクトのために用いることが、カナダ合同教会との話し合いで決定していた。しかし、コロナ禍のために多くのプロジェクトが実施できなくなっていることから、今年6月、改めて、カナダ合同教会の担当幹事と教団の総幹事・幹事、世界宣教委員長とで、オンラインによる話し合いをもった結果、マイノリティーの諸課題に2000万円、平和実現への活動に1400万円、農村伝道のために1400万円、そして、教団独自のプロジェクトに2800万円を用いることで大枠を確認した。
今後は、この資金をどのように運用し配分して行くかが課題である。現在、教規の規定に従って総幹事の取り扱い事項として、最終的な協議を行っている。予定では、8月の予算決算委員会に提案し承認を得た後、三役の承認も得て、関係委員会や関連教区とも協議しながら、有意義な用いられ方がなされるように、取り組んで行きたい。
(道家紀一報)