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「コロナ世代」と共に歩む日曜学校
上尾合同教会 《上尾市》
新型コロナウイルスの出現は、それまで当たり前だった私たちの日常生活だけでなく、教会生活をも、激変させました。
上尾合同教会は、幼稚園がある教会ですので、在園児や卒園児とその保護者で、毎週たくさんのご家族が集って日曜学校の礼拝を捧げていました。けれども、コロナウイルスが猛威を振るう中、開校していれば必ず来てくださるご家族のことを考え、苦渋の決断でしたが、「子どもたちの命が一番大切」と、3回発令された緊急事態宣言時に3度休校としました。宣言解除の合間に開校しても、賛美しない礼拝もありました。今も分級はせず、握手をしての「平和の挨拶」は、2年以上できていません。前任の秋山徹牧師が始められた歴史あるイースターページェントも夏期学校も、武田真治牧師のもとで2019年に始めたばかりだったファミリーコンサートもバザーも全て中止。この間、幼稚園保護者には『日曜学校だより』の配布、それ以外の主だった保護者24名とは羽倉信彦校長がラインで繋がって様々な情報を共有してくださいました。
「人が独りでいるのはよくない。彼に合う助ける者を造ろう」(創世記2・18)とエバを造られた神様が、なぜ人と人との距離を置かねばならないコロナウイルスをも造られたのか…と疑問に思う日々でした。けれど、子どもたちはいつも前向きです。教会に集えたことを心から素直に喜び、コロナ禍だからできることを見つけて精一杯楽しんでいます。
「『コロナ世代』という言葉が、いつか自分たちの『勲章』となりますように」と祈る文章が、昨年5月に朝日新聞に掲載されました。投稿者は、私の勤務校の当時5年生だった児童です。「勲章」とできるかは、「コロナ世代」と共に歩む私たちの肩にもかかっていると思います。神様の愛をたっぷり感じ、教会で育ったことを誇りに思えるような日曜学校にしていく必要があると感じています。暗中模索ですが、祈りつつ奉仕していきたいと思います。(相浦 智報)