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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4963号】東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)
2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会 (4面)

2021年12月11日

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東北教区・関東教区 10被災教会の声 (オンライン訪問)

2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会

郡山細沼教会

 今回は10月13日に郡山細沼教会にオンラインインタビューを行った。郡山細沼教会は現在、郡山教会の小峰擁牧師が代務を担っている。文化財に指定された古い会堂は地震による被害が大きく、解体され、現在は一部集会所だけが残され、郡山教会との合併手続きが両教会の総会で決議されている。そうした中でのインタビューである。インタビューには小峰牧師、役員の伊藤やま子さん、吉越美絵さんが参加。

 郡山細沼教会は郡山教会から徒歩で10分たらずのところにある。2月13日は土曜日で、翌日は郡山教会との合同礼拝であった。郡山教会での合同礼拝の前に、伊藤さんが教会を確認しに行ったところ、玄関の鍵がかかっているはずなのに半分ほど開いており、覗いてみると壁が落ち、机がひっくり返って、とても入れる状態ではなかったという。ひとまず郡山教会での礼拝を守って、再び詳細確認のために郡山細沼教会へ戻ってきた。パイプオルガンも部品が散乱し、壁、煙突にも亀裂が入り危険なため、ロープを張って入れないように規制し、できるだけ片付けをした。危険なので、しばらくは時間を区切って様子を見に行き、必ず複数で会堂に入り片付けを続けた。吉越さんが地震当日の被害状況を撮影したものを見せてくれたが、外側も内側も物が散乱し、土壁だった黒い部分が全て剥がれ落ちているのがよくわかった。

 危険な建物となってしまった会堂は、9月13日に解体が開始され、同月29日に終了した。残した集会所は20名が精一杯の場所。月に2回行われる、郡山教会での合同礼拝以外には、金曜日集会を開いているが、今はまだ会堂にあったものなどが置かれ倉庫のような状態。会堂は一般の方々が見学できるように開放していたが、そこから求道者が2名起こされ、今も繋がっており、教会の集会、奉仕、合同礼拝へも出席し始めている。

 郡山細沼教会と郡山教会は震災前から関係が深く、郡山細沼教会を受け入れてくれている。しかし、築90年の歴史的な会堂を失った痛手は大きく、教会員の寂しさが募るばかりでもある。この教会に関係したひとりひとりを思いながら解体を決意したのは苦渋の決断であったが、またこれも神の御心なのかと受け止めている。解体後、集会所としてだけでなく、地域に開かれた場として用いられるようにして行きたいという希望に新たな光も射してくるだろう。

 保科隆東北教区議長によれば、郡山細沼教会は沼地のようなところなので、揺れが非常に大きく、教会周辺も被害が大きかったとのこと。被害の大小は立地条件、地盤が大きく影響している。

 東日本大震災では古い牧師館を解体して整備し、今回は会堂解体、合併という大きな決断をすることになった。パイプオルガンは郡山教会に移築し、解体した会堂内の備品の幾つかが、地区の教会で用いられているという。主の御心によって会堂という形はなくなったとしても、そこに刻まれたひとりひとりの信仰の歴史は、再び地区の中で生かされ、更に合併という大きな変化も、主が次の道を開いてくださっていることを確信する。東日本大震災、原発事故、台風19号など、苦難に堪える福島の教会を教団として支援しなければならない。(星山京子報)


 岩沼教会に尋ねて

 今回は仙台市の南に位置し、仙台空港を有する岩沼市にある岩沼教会の方々にインタビューする機会を得た。10月14日午後、岩沼教会からは平賀真理子牧師と長老の鬼沢洋美さん、浅野潤子さんが出席して下さり、支援委員会より、篠浦千史委員長、黒沼宏一委員、河田直子委員、オブザーバーとして保科隆東北教区議長が参加した。

 平賀牧師は4月に赴任し、被害を受けた教会の後片付けに当たられ、被災当日の状況は二人の長老からお聞きした。この教会は築91年の石積みの建物で、その外観は塔を有した、“これぞ教会”といった建物である。10年前の東日本大震災では塔が大きく損傷し、大掛かりな修復を行ったので塔の被害は無かったが、今回は会堂の被害があり、2月の地震では2階の母子室の天井と漆喰の壁が落ち、3月の地震では石積みの外壁の被害が大きかった。地震直後、教会に駆けつけた鬼沢さんが目にしたのは、窓の鍵が全て外れ、窓が開いた教会の姿だった。壁の漆喰は落ちていたものの幸いガラスが散乱するようなことはなく、翌日の礼拝に支障はなかった。

 7月初旬から工事を始め、8月末に修復を終え、今後に向けて石積みの建物が大きく損壊することがないように構造の支えを新たに作ることができた。東日本大震災時と同じ工事業者であったため、教会のことをいろいろと気遣ってくれ、礼拝に支障がないよう工事日程を工夫してくれたので、7月には平賀牧師の就任式も会堂で滞りなく行うことができた。総工費550万円をかけた修復を無事終え、10月24日に創立136年の記念礼拝を、永眠者記念礼拝も兼ねて行うことになっている。

 岩沼教会は今回の地震で再び大きな被害を受け、自分たちの力ではどうしようもなかったが、教団をはじめ多くの方々からの祈りと支援を受け、無事に工事を終えることができたことを、心から感謝しているとおっしゃっていた。

 岩沼市は仙台市のベッドタウンで、微増ながら人口も増加しているとうかがった。人通りの多い道に面したこの教会には、その建物の美しさに惹かれて、時折、足を踏み入れてくれる人もいる。最近では仙台から引っ越してきた方が、建物に惹かれて礼拝に参加され、今も続いているとのこと。新型コロナが流行する前は、定期的にオルガンコンサートを行うなど、多くの方が教会を訪れる取り組みがなされていた。コロナ禍が収束し、一日も早く皆が安心して教会に集える日が再び来ることを願ってやまない。(篠浦千史報)


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