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《「障がい」を考える全国交流会》
第7回「『障がい』を考える全国交流会」が10月4日にズームを用いて開催された。講師は津田望氏(社会福祉法人のゆり会理事長、臨床言語士、日本ナザレン教団五井教会信徒)、講演のテーマは「大人の発達障がいの理解と対応-教会内における寄り添い方」で61名の参加があった。
講演Ⅰ「発達障がいとは」では、発達障がいの3つの重なり「ASD(自閉スペクトラム症)」、「LD(限局性学習困難)」、「ADHD(注意欠如・多動症)」のそれぞれの特性について解説がなされた。これらの基本を踏まえ「テレビ・映画の中のASD」、「歴史上の人物」、「発達障がいが起こる仕組み」、「近年の原因論…『第4の発達障がい』」、「診断方法と治療」について、イラスト入りの資料を用いながら説明がなされた。
講演Ⅱ「教会における大人の発達障がいとその対応法」では、対応のパターンがあるのではなく、個人個人で異なること(障がいの有無に関わりなく)を前提とした上で「キリスト教環境の良さ」、「教会内での『困り感』と対応法⑴〜⑸」について実践に裏打ちされた仕方で、そして一人の教会に生きるキリスト者として手引きがなされた。 講演後、ズームのチャットに届いた質問、口頭での問い合わせに対して講師からの丁寧な応答があり、最後に全員で「主の祈り」を祈り、閉会した。
当日の講演資料は「障がい」を考える小委員会のホームページに掲載。※こちらからもダウンロード出来ます。
《「障がい」を考える小委員会》
講演会後、第6回「障がい」を考える小委員会がズームを用いて開催され、主に「『障がい』を考える全国交流会」についての反省がなされた。今後は対面とズームを併用して開催する道が開けたことを確認した。
当初は対面での交流会を予定していたが、2年の準備を経て、ズームでの開催となった。講師の津田望先生には深く感謝している。 (徳田宣義報)