知恵が呼びかけ
英知が声をあげているではないか。
高い所に登り、道のほとり、四つ角に立ち
城門の傍ら、町の入り口
城門の通路で呼ばわっている。
「人よ
あなたたちに向かってわたしは呼びかける。
人の子らに向かってわたしは声をあげる。
浅はかな者は熟慮することを覚え
愚か者は反省することを覚えよ。
聞け、わたしは指導者として語る。
わたしは唇を開き、公平について述べ
わたしの口はまことを唱える。
わたしの唇は背信を忌むべきこととし
わたしの口の言葉はすべて正しく
よこしまなことも曲がったことも含んでいない。
理解力のある人には
それがすべて正しいと分かる。
知識に到達した人には
それがすべてまっすぐであると分かる。
銀よりもむしろ、わたしの諭しを受け入れ
精選された金よりも、知識を受け入れよ。
知恵は真珠にまさり
どのような……
要塞の町スサに一人のユダヤ人がいた。名をモルデカイといい、キシュ、シムイ、ヤイルと続くベニヤミン族の家系に属していた。 この人は、バビロン王ネブカドネツァルによって、ユダ王エコンヤと共にエルサレムから連れて来られた捕囚民の中にいた。 モルデカイは、ハダサに両親がいないので、その後見人となっていた。彼女がエステルで、モルデカイにはいとこに当たる。娘は姿も顔立ちも美しかった。両親を亡くしたので、モルデカイは彼女を自分の娘として引き取っていた。
さて、王の命令と定めが発布され、大勢の娘が要塞の町スサのヘガイのもとに集められた。エステルも王宮に連れて来られ、後宮の監督ヘガイに託された。 彼はエステルに好意を抱き、目をかけた。早速化粧品と食べ物を与え、王宮からえり抜きの女官七人を彼女にあてがい、彼女を女官たちと共に後宮で特別扱いした。 エステルは、モルデカイに命じられていたので、自分が属する民……
わたしが家の窓から
格子を通して外を眺めていると
浅はかな者らが見えたが、中に一人
意志の弱そうな若者がいるのに気づいた。
通りを過ぎ、女の家の角に来ると
そちらに向かって歩いて行った。
日暮れ時の薄闇の中を、夜半の闇に向かって。
見よ、女が彼を迎える。
遊女になりきった、本心を見せない女。
騒々しく、わがままで
自分の家に足の落ち着くことがない。
街に出たり、広場に行ったり
あちこちの角で待ち構えている。
彼女は若者をつかまえると接吻し
厚かましくも、こう言った。
「和解の献げ物をする義務があったのですが
今日は満願の供え物も済ませました。
それで、お迎えに出たのです。
あなたのお顔を捜し求めて、やっと会えました。
寝床には敷物を敷きました
エジプトの色糸で織った布を。
床にはミルラの香りをまきました
アロエやシナモンも。……
怠け者よ、蟻のところに行って見よ。
その道を見て、知恵を得よ。
蟻には首領もなく、指揮官も支配者もないが
夏の間にパンを備え、刈り入れ時に食糧を集める。
怠け者よ、いつまで横になっているのか。
いつ、眠りから起き上がるのか。
しばらく眠り、しばらくまどろみ
しばらく手をこまぬいて、また横になる。
貧乏は盗賊のように
欠乏は盾を持つ者のように襲う。
ならず者、悪を行う者、曲がったことを言い歩く者
目くばせし、足で合図し、指さす者
心に暴言を隠し、悪を耕し
絶えずいさかいを起こさせる者
このような者には、突然、災いが襲いかかり
たちまち痛手を負うが、彼を癒す者はない。
主の憎まれるものが六つある。
心からいとわれるものが七つある。
驕り高ぶる目、うそをつく舌
罪もない人の血を流す手
悪だくみを耕す心、悪事へと急いで走る足
欺……
子らよ、父の諭しを聞け
分別をわきまえるために、耳を傾けよ。
わたしは幸いを説いているのだ。
わたしの教えを捨ててはならない。
わたしも父にとっては息子であり
母のもとでは、いとけない独り子であった。
父はわたしに教えて言った。
「わたしの言葉をお前の心に保ち
わたしの戒めを守って、命を得よ。
わたしの口が言いきかせることを
忘れるな、離れ去るな。
知恵を獲得せよ、分別を獲得せよ。
知恵を捨てるな
彼女はあなたを見守ってくれる。
分別を愛せよ
彼女はあなたを守ってくれる。
知恵の初めとして
知恵を獲得せよ。
これまでに得たものすべてに代えても
分別を獲得せよ。
知恵をふところに抱け
彼女はあなたを高めてくれる。
分別を抱きしめよ
彼女はあなたに名誉を与えてくれる。
あなたの頭に優雅な冠を戴かせ
栄冠となってあなたを飾る。」……
わが子よ、主の諭しを拒むな。
主の懲らしめを避けるな。
かわいい息子を懲らしめる父のように
主は愛する者を懲らしめられる。
いかに幸いなことか
知恵に到達した人、英知を獲得した人は。
知恵によって得るものは
銀によって得るものにまさり
彼女によって収穫するものは金にまさる。
真珠よりも貴く
どのような財宝も比べることはできない。
右の手には長寿を
左の手には富と名誉を持っている。
彼女の道は喜ばしく
平和のうちにたどって行くことができる。
彼女をとらえる人には、命の木となり
保つ人は幸いを得る。
主の知恵によって地の基は据えられ
主の英知によって天は設けられた。
主の知識によって深淵は分かたれ
雲は滴って露を置く。
知恵は巷に呼ばわり
広場に声をあげる。
雑踏の街角で呼びかけ
城門の脇の通路で語りかける。
「いつまで
浅はかな者は浅はかであることに愛着をもち
不遜な者は不遜であることを好み
愚か者は知ることをいとうのか。
立ち帰って、わたしの懲らしめを受け入れるなら
見よ、わたしの霊をあなたたちに注ぎ
わたしの言葉を示そう。
しかし、わたしが呼びかけても拒み
手を伸べても意に介せず
わたしの勧めをことごとくなおざりにし
懲らしめを受け入れないなら
あなたたちが災いに遭うとき、わたしは笑い
恐怖に襲われるとき、嘲笑うであろう。
恐怖が嵐のように襲い
災いがつむじ風のように起こり
苦難と苦悩があなたたちを襲うとき。」
そのときになって
彼らがわたしを呼んでもわたしは答えず
捜し求めても
わたしを見いだすことはできない。
彼らは知ること……
しかし、このわたしには、わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、誇るものが決してあってはなりません。この十字架によって、世はわたしに対し、わたしは世に対してはりつけにされているのです。 割礼の有無は問題ではなく、大切なのは、新しく創造されることです。 このような原理に従って生きていく人の上に、つまり、神のイスラエルの上に平和と憐れみがあるように。
これからは、だれもわたしを煩わさないでほしい。わたしは、イエスの焼き印を身に受けているのです。
兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊と共にあるように、アーメン。
万軍の主の言葉がわたしに臨んだ。 「万軍の主はこう言われる。四月の断食、五月の断食、七月の断食、十月の断食はユダの家が喜び祝う楽しい祝祭の時となる。あなたたちは真実と平和を愛さねばならない。
万軍の主はこう言われる。
更に多くの民、多くの町の住民が到着する。
一つの町の住民は他の町に行って言う。
『さあ、共に行って、主の恵みを求め
万軍の主を尋ね求めよう。』
『わたしも喜んで行きます。』
多くの民、強い国々の民も来て
エルサレムにいます万軍の主を尋ね求め
主の恵みを求める。
万軍の主はこう言われる。その日、あらゆる言葉の国々の中から、十人の男が一人のユダの人の裾をつかんで言う。『あなたたちと共に行かせてほしい。我々は、神があなたたちと共におられると聞いたからだ。』」
万軍の主はこう言われる。
勇気を出せ。
あなたたちは、近ごろこれらの言葉を
預言者の口から、度々聞いているではないか。
万軍の主の家である神殿の基礎が置かれ
再建が始まった日から。
以前には、人間の働きに報いはなく
家畜も、働きの報いに何の食も得なかった。
出入りするにも
安全に敵から守られてはいなかった。
わたしがすべての人を
互いに思うがままにさせておいたからだ。
しかし今、わたしはこの民の残りの者に対して
以前のようではない、と万軍の主は言われる。
平和の種が蒔かれ、ぶどうの木は実を結び
大地は収穫をもたらし、天は露をくだす。
わたしは、この民の残りの者に
これらすべてのものを受け継がせる。
ユダの家よ、イスラエルの家よ
あなたたちは、かつて諸国の間で呪いとなったが
今やわたしが救い出すので
あなたたちは祝福となる。
恐れてはなら……