6:16夕方になったので、弟子たちは湖畔へ下りて行った。
6:17そして、舟に乗り、湖の向こう岸のカファルナウムに行こうとした。既に暗くなっていたが、イエスはまだ彼らのところには来ておられなかった。
6:18強い風が吹いて、湖は荒れ始めた。
6:19二十五ないし三十スタディオンばかり漕ぎ出したころ、イエスが湖の上を歩いて舟に近づいて来られるのを見て、彼らは恐れた。
6:20イエスは言われた。「わたしだ。恐れることはない。」
6:21そこで、彼らはイエスを舟に迎え入れようとした。すると間もなく、舟は目指す地に着いた。
6:22その翌日、湖の向こう岸に残っていた群衆は、そこには小舟が一そうしかなかったこと、また、イエスは弟子たちと一緒に舟に乗り込まれず、弟子たちだけが出かけたことに気づいた。
6:23ところが、ほかの小舟が数そうティベリアスから、主が感……
6:1その後、イエスはガリラヤ湖、すなわちティベリアス湖の向こう岸に渡られた。
6:2大勢の群衆が後を追った。イエスが病人たちになさったしるしを見たからである。
6:3イエスは山に登り、弟子たちと一緒にそこにお座りになった。
6:4ユダヤ人の祭りである過越祭が近づいていた。
6:5イエスは目を上げ、大勢の群衆が御自分の方へ来るのを見て、フィリポに、「この人たちに食べさせるには、どこでパンを買えばよいだろうか」と言われたが、
6:6こう言ったのはフィリポを試みるためであって、御自分では何をしようとしているか知っておられたのである。
6:7フィリポは、「めいめいが少しずつ食べるためにも、二百デナリオン分のパンでは足りないでしょう」と答えた。
6:8弟子の一人で、シモン・ペトロの兄弟アンデレが、イエスに言った。
6:9「ここに大麦のパン五つと魚二匹……
18:1主はマムレの樫の木の所でアブラハムに現れた。暑い真昼に、アブラハムは天幕の入り口に座っていた。
18:2目を上げて見ると、三人の人が彼に向かって立っていた。アブラハムはすぐに天幕の入り口から走り出て迎え、地にひれ伏して、
18:3言った。「お客様、よろしければ、どうか、僕のもとを通り過ぎないでください。
18:4水を少々持って来させますから、足を洗って、木陰でどうぞひと休みなさってください。
18:5何か召し上がるものを調えますので、疲れをいやしてから、お出かけください。せっかく、僕の所の近くをお通りになったのですから。」その人たちは言った。「では、お言葉どおりにしましょう。」
18:6アブラハムは急いで天幕に戻り、サラのところに来て言った。「早く、上等の小麦粉を三セアほどこねて、パン菓子をこしらえなさい。」
18:7アブラハムは牛の群れのところ……
5:19そこで、イエスは彼らに言われた。「はっきり言っておく。子は、父のなさることを見なければ、自分からは何事もできない。父がなさることはなんでも、子もそのとおりにする。
5:20父は子を愛して、御自分のなさることをすべて子に示されるからである。また、これらのことよりも大きな業を子にお示しになって、あなたたちが驚くことになる。
5:21すなわち、父が死者を復活させて命をお与えになるように、子も、与えたいと思う者に命を与える。
5:22また、父はだれをも裁かず、裁きは一切子に任せておられる。
5:23すべての人が、父を敬うように、子をも敬うようになるためである。子を敬わない者は、子をお遣わしになった父をも敬わない。
5:24はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移ってい……
5:1その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。
5:2エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。
5:3この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。
5:3b‐4<底本に節が欠けている個所の異本による訳文>
彼らは、水が動くのを待っていた。それは、主の使いがときどき池に降りて来て、水が動くことがあり、水が動いたとき、真っ先に水に入る者は、どんな病気にかかっていても、いやされたからである。†
5:5さて、そこに三十八年も病気で苦しんでいる人がいた。
5:6イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、「良くなりたいか」と言われた。
5:7病人は答えた。「主よ、水……
4:43二日後、イエスはそこを出発して、ガリラヤへ行かれた。
4:44イエスは自ら、「預言者は自分の故郷では敬われないものだ」とはっきり言われたことがある。
4:45ガリラヤにお着きになると、ガリラヤの人たちはイエスを歓迎した。彼らも祭りに行ったので、そのときエルサレムでイエスがなさったことをすべて、見ていたからである。
4:46イエスは、再びガリラヤのカナに行かれた。そこは、前にイエスが水をぶどう酒に変えられた所である。さて、カファルナウムに王の役人がいて、その息子が病気であった。
4:47この人は、イエスがユダヤからガリラヤに来られたと聞き、イエスのもとに行き、カファルナウムまで下って来て息子をいやしてくださるように頼んだ。息子が死にかかっていたからである。
4:48イエスは役人に、「あなたがたは、しるしや不思議な業を見なければ、決して信じない」と言われた……
4:27ちょうどそのとき、弟子たちが帰って来て、イエスが女の人と話をしておられるのに驚いた。しかし、「何か御用ですか」とか、「何をこの人と話しておられるのですか」と言う者はいなかった。
4:28女は、水がめをそこに置いたまま町に行き、人々に言った。
4:29「さあ、見に来てください。わたしが行ったことをすべて、言い当てた人がいます。もしかしたら、この方がメシアかもしれません。」
4:30人々は町を出て、イエスのもとへやって来た。
4:31その間に、弟子たちが「ラビ、食事をどうぞ」と勧めると、
4:32イエスは、「わたしにはあなたがたの知らない食べ物がある」と言われた。
4:33弟子たちは、「だれかが食べ物を持って来たのだろうか」と互いに言った。
4:34イエスは言われた。「わたしの食べ物とは、わたしをお遣わしになった方の御心を行い、その業を成し遂げ……
4:1さて、イエスがヨハネよりも多くの弟子をつくり、洗礼を授けておられるということが、ファリサイ派の人々の耳に入った。イエスはそれを知ると、
4:2――洗礼を授けていたのは、イエス御自身ではなく、弟子たちである――
4:3ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。
4:4しかし、サマリアを通らねばならなかった。
4:5それで、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにある、シカルというサマリアの町に来られた。
4:6そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそばに座っておられた。正午ごろのことである。
4:7サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言われた。
4:8弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。
4:9すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、どうして水を飲ませ……
3:22その後、イエスは弟子たちとユダヤ地方に行って、そこに一緒に滞在し、洗礼を授けておられた。
3:23他方、ヨハネは、サリムの近くのアイノンで洗礼を授けていた。そこは水が豊かであったからである。人々は来て、洗礼を受けていた。
3:24ヨハネはまだ投獄されていなかったのである。
3:25ところがヨハネの弟子たちと、あるユダヤ人との間で、清めのことで論争が起こった。
3:26彼らはヨハネのもとに来て言った。「ラビ、ヨルダン川の向こう側であなたと一緒にいた人、あなたが証しされたあの人が、洗礼を授けています。みんながあの人の方へ行っています。」
3:27ヨハネは答えて言った。「天から与えられなければ、人は何も受けることができない。
3:28わたしは、『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち……
9:8神はノアと彼の息子たちに言われた。
9:9「わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。
9:10あなたたちと共にいるすべての生き物、またあなたたちと共にいる鳥や家畜や地のすべての獣など、箱舟から出たすべてのもののみならず、地のすべての獣と契約を立てる。
9:11わたしがあなたたちと契約を立てたならば、二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはなく、洪水が起こって地を滅ぼすことも決してない。」
9:12更に神は言われた。「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。
9:13すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。
9:14わたしが地の上に雲を湧き起こらせ、雲の中に虹が現れると、
9:15わたし……