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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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ヨブ記13・1〜26

2018年9月17日

13:1そんなことはみな、わたしもこの目で見/この耳で聞いて、よく分かっている。

13:2あなたたちの知っていることぐらいは/わたしも知っている。あなたたちに劣ってはいない。

13:3わたしが話しかけたいのは全能者なのだ。わたしは神に向かって申し立てたい。

13:4あなたたちは皆、偽りの薬を塗る/役に立たない医者だ。

13:5どうか黙ってくれ/黙ることがあなたたちの知恵を示す。

13:6わたしの議論を聞き/この唇の訴えに耳を傾けてくれ。

13:7神に代わったつもりで、あなたたちは不正を語り/欺いて語るのか。

13:8神に代わったつもりで論争するのか。そんなことで神にへつらおうというのか。

13:9人を侮るように神を侮っているが/神に追及されてもよいのか。

13:10たとえひそかにでも、へつらうなら/神は告発されるであろう。

13:11その威厳は、あなたたちを脅かし/恐れがふりかかるであろう。

13:12あなたたちの主張は灰の格言/弁護は土くれの盾にすぎない。

13:13黙ってくれ、わたしに話させてくれ。どんなことがふりかかって来てもよい。

13:14たとえこの身を自分の歯にかけ/魂を自分の手に置くことになってもよい。

13:15そうだ、神はわたしを殺されるかもしれない。だが、ただ待ってはいられない。わたしの道を神の前に申し立てよう。

13:16このわたしをこそ/神は救ってくださるべきではないか。神を無視する者なら/御前に出るはずはないではないか

13:17よく聞いてくれ、わたしの言葉を。わたしの言い分に耳を傾けてくれ。

13:18見よ、わたしは訴えを述べる。わたしは知っている、わたしが正しいのだ。

13:19わたしのために争ってくれる者があれば/もはや、わたしは黙って死んでもよい。

13:20ただ、やめていただきたいことが二つあります/御前から逃げ隠れはいたしませんから。

13:21わたしの上から御手を遠ざけてください。御腕をもって脅かすのをやめてください。

13:22そして、呼んでください、お答えします。わたしに語らせてください、返事をしてください。

13:23罪と悪がどれほどわたしにあるのでしょうか。わたしの罪咎を示してください。

13:24なぜ、あなたは御顔を隠し/わたしを敵と見なされるのですか。

13:25風に舞う木の葉のようなわたしをなお震えさせ/乾いたもみ殻のようなわたしを追いまわされる。

13:26わたしに対して苦い定めを書き記し/若い日の罪をも今なお負わせられる。

2018年9月16日

9:23このように、天にあるものの写しは、これらのものによって清められねばならないのですが、天にあるもの自体は、これらよりもまさったいけにえによって、清められねばなりません。

9:24なぜならキリストは、まことのものの写しにすぎない、人間の手で造られた聖所にではなく、天そのものに入り、今やわたしたちのために神の御前に現れてくださったからです。

9:25また、キリストがそうなさったのは、大祭司が年ごとに自分のものでない血を携えて聖所に入るように、度々御自身をお献げになるためではありません。

9:26もしそうだとすれば、天地創造の時から度々苦しまねばならなかったはずです。ところが実際は、世の終わりにただ一度、御自身をいけにえとして献げて罪を取り去るために、現れてくださいました。

9:27また、人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっているように、

9:28キリストも、多くの人の罪を負うためにただ一度身を献げられた後、二度目には、罪を負うためではなく、御自分を待望している人たちに、救いをもたらすために現れてくださるのです。

2018年9月15日

北海・奥羽・東北三教区 保養プログラム

「あなたがたに味方がいます」と 伝えるために

 8月2~7日「心と体をリラックス第12回親子短期保養プログラムin 北海道」を札幌で行った。東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染の影響を逃れ、6家族21名(子ども12名)と引率者2名が北海道クリスチャンセンターに滞在、北海教区東日本大震災支援委員会が準備したプログラム等を楽しんだ。

 北日本三教区(北海・奥羽・東北)は定期的に「北日本宣教会議」を開催しているが、2011年秋の会議で「保養プログラム」が提案された。三教区で準備し翌年3月、第1回が札幌で行われた。第6回からは東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」が主催に加わり、実務の中心を担っている。滞在先として北海道の他、沖縄教区、九州教区の協力を得て沖縄、奄美でも行われてきた。

 本来「保養プログラム」とは、成長期の子どもたちが放射能の影響のない環境で数週間から数ヶ月を過ごすことで健康の確保をはかる事業のことだ。しかし、現在の日本では子どもたちが長期にわたって家族と離れて生活する場を設けることは難しく、1~2週間、また家族同伴が現実的だ。短期間では医学的な効果はさほど期待できないだろうが、当初考えられていた以上に「親子短期保養プログラム」は意義深いものとなっている。

 参加者のほとんどはキリスト者ではない。数日の滞在期間中、参加者が見知らぬ環境で少しでもリラックスできるよう現地の担当者は準備する。「ぜひ多くの人と出会ってください。そして北海道の私たちの課題も知ってください」と願って、現地の諸教会の面々が手作りの食事を用意し、教会の青年や子どもたちが一緒に遊び、観光地も案内する。なにより放射能の不安なく野外で草に触れ、土を踏み、水にさわり、風に吹かれる。

 毎回大切にしているのが、親たちの「分かちあい」の時間。放射能の不安を抱えての日常生活の苦しさ悩み悲しみを打ち明け語り合う。家族の葛藤、周囲との軋轢、経済的困難、行政への不信、そして子どもたちへのせつない負い目と不安…。少なからぬ親たちが「こんな心の内を語るのは初めて」と涙する。

 プログラムの終わりに、「不安なく食べ、飲んだ」、「草地で転がる子どもの姿がうれしい」、「畑で泥まみれになって感激」といった感想と共に、「赤の他人にどうしてこんなに親切にしてくれるのか」との感謝の言葉も。主のねぎらいを聞く瞬間だ。「保養プログラム」を通し「あなたがたには、見えないけれど味方がいます」と伝えたい。だが、教団や海外教会からの財政支援が終了し、今後もこのプログラムを継続できるか不透明だ。それでも何らかの形で実施できる道を探っていきたい。 (久世そらち報/北海教区東日本大震災支援委員会委員長)

 

東海教区ユースキャンプ

青年修養会に中高生を加えて 初めて開催

 8月10~11日、東海教区ユースキャンプ2018(中高生・青年の集い)が国際青少年センターYMCA東山荘において開催された。

 これまで東海教区では青年修養会を39回に亘って開催してきたが、中高生の集いは行われていなかった。2017年度に教団において行われたリフォユース500中高生大会・青年大会に教区の教会に所属する中高生や青年たちが参加したことを受けて、継続的な信仰の交わりが必要である、という話し合いを経ての開催であった。教区の青年専門委員会と教育部が責任を担った。

 今回は、教団からの伝道方策交付金を参加費補助に充て、若い世代が参加しやすいように配慮することができた。中高生8名、青年5名、引率者・教職22名、合計35名の参加であった。

 講師は堀地正弘牧師(静岡草深)。「であい~わたしが洗礼を受けたわけ」との主題に沿って、学生時代に聖書に触れ、社会人となり教会へ導かれて、礼拝の中でイエス・キリストと出合った経緯を話された。様々な出来事の中で「主は生きておられる」との確信を与えられて洗礼へと至った、という力強い救い主の証しであった。  講演を聴いた参加者は、クリスチャンホームで育つ中学生から有職の青年まで幅広い年代層であったが、10代から20代、それ以降の歩みの中で、最後は神にしっかりと捕えられるのだ、というメッセージをそれぞれが真摯に受け止めた様子であった。

 一日目の夕方や夜、二日目の朝には様々なレクリエーションを行い、親睦を深めた。ゲームや賛美、敷地内での聖書クイズラリーやグループ毎の即興劇披露など、皆が主体的にプログラムに参加し、密度の濃い時間を過ごした。講演を受けてのグループトークは年代別に分けられ、教会生活や洗礼・信仰告白の事柄など、各自の信仰について真剣に話し合う場面もあった。教職を交えた青年たちの懇談は深夜まで続いた。

 二日間と限られた時間ではあったが、開会礼拝から始まり、朝拝、閉会礼拝まで、若い魂が御言葉に多く触れる良い機会であった。日程や会場の問題、教区の全教会への理解の浸透など、課題は残されているが、各委員会では次に向けての話し合いが早速持たれようとしている。

 最後に、一人の参加者の感想を紹介する。「…私の主観では、メンバー同士の交わりが浅くならず、ちょうど良い規模だと感じました。開会礼拝からはじまり、今まで幾度となく考えてきた人間の生きる意味について改めて考えさせられました。これからの人生、神様は私ができることを与えてくださるだろうという期待が持てました」。 (大橋 新報/東海教区青年専門委員書記)

 この夏も伝道プログラムに、教会、地区、教区、またボランタリーな伝道グループで励まれたことと思う。本号もそのわずかでも伝えたいと願い、それぞれ執筆をお願いした。協力に感謝する。▼仕える教会でも台風の影響で出発直前まで宿舎への道路が封鎖されやきもきしたが、期間中は天候に恵まれて教会学校の子供たちとキャンプに行ってきた。その他にも幼稚科のデイキャンプ、中高生の夕涼み会、幼稚園のお楽しみ会と夏休みも特別プログラム目白押しだった。▼また今年は、はじめて夏期伝道実習生を迎えた。自分もいかに多くの祈りをもって実習に迎えてもらっていたのか実感した。派遣されてきた神学生から教会も伝道への多くの刺激をもらったことは、ことのほか新鮮だった。ふだん出席神学生のいない教会であればなおさらのことだろう。▼そのような中で何とか数日休暇を取った。外からの連絡を極力絶とうとしたけれども難しい。休暇は海外へ、教会に事が起れば一切を協力牧師に一任という休みの取り方も聞くが。▼主は、嵐に翻弄される舟の中でも枕して休んでおられた、と言う。すべてを神に委ねるところに本当の安息があることを教えられる。

 6月18日午前7時58分、高槻市を震源とするマグニチュード6・1、震度6弱の大阪北部地震が起こった。大きな地震が起こり得ることは頭では理解していたが、自分の住んでいる街を震源とする大きな地震の揺れを経験すると少し慌てた。1、2週間程度で地域全体としてのライフラインの回復が行われ、余震もどうにか収まり、2ヶ月を経て地域も落ち着きを取り戻してきた。

 大阪教区では地震当初から諸教会・伝道所の安否確認・被害状況の確認を行った。大阪北部の教会・伝道所を中心に食器が割れた、本が散乱、花瓶などの破損で水浸し等の被害が多数あった。

 高槻教会、茨木春日丘教会が大きな被害を受けた。高槻教会は礼拝堂の建物に大きなダメージを受け、大きな改修を余儀なくされている。また茨木春日丘教会は、礼拝堂の大きなガラスが壊れ、足場を組んでの修理がなされた。またのちに、壁が壊れて不安定になっている教会も判明し対応に当たっている。

 京都・大阪・兵庫の関西三教区で、地震の翌々日に、大阪北部地震の対応を話し合い、状況を把握した。とても心強い思いがした。また教団は加藤誠幹事を送り、台湾基督長老教会からの見舞金が届けられた。いろいろな教区から見舞金、支援の申し出をもらった。教団・諸教区の温かい交わりの中にあることに大きな励ましをもらった。心から感謝する。

 高槻から大阪、高槻から京都への電車に乗っていると今もブルーシートがかかっている家が見られる。今も悩みの中にある人々がいる。大阪北部地震のあと、西日本豪雨の災害が起こった。被災地での働きのうえに、神様の守りがあるようにと祈る。 (小笠原純報)

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