31:13わたしが奴隷たちの言い分を聞かず/はしための権利を拒んだことは、決してない。もしあるというなら
31:14神が裁きに立たれるとき/わたしが何をなしえよう。神が調べられるとき何と答えられよう。
31:15わたしを胎内に造ってくださった方が/彼らをもお造りになり/我々は同じ方によって/母の胎に置かれたのだから。
31:16わたしが貧しい人々を失望させ/やもめが目を泣きつぶしても顧みず
31:17食べ物を独り占めにし/みなしごを飢えさせたことは、決してない。
31:18いや、わたしは若いころから/父となって彼らを育て/母の胎を出たときから/やもめたちを導く者であった。
31:19着る物もなく弱り果てている人や/からだを覆う物もない貧しい人を/わたしが見過ごしにしたことは、決してない。
31:20彼らは常にわたしの羊の毛でからだを暖めて/感謝したのだ。
31:21わたしが裁きの座で味方の多いのをいいことにして/みなしごに手を振り上げたことは、決してない。もしあるというなら
31:22わたしの腕は肩から抜け落ちてもよい。肘が砕けてもよい。
31:23神の下される災いをわたしは恐れる。その怒りには堪えられない。
31:24わたしが黄金を頼みとし/純金があれば安心だと思い
31:25財宝の多いことを喜び/自分の力を強大だと思ったことは、決してない。
31:26太陽の輝き、満ち欠ける月を仰いで
31:27ひそかに心を迷わせ/口づけを投げたことは、決してない。もしあるというなら
31:28これもまた、裁かれるべき罪である。天にいます神を否んだことになるのだから。
31:29わたしを憎む者の不幸を喜び/彼が災いに遭うのを見て/わたしがはやしたてたことは、決してない。
31:30呪いをかけて人の命を求めることによって/自分の口が罪を犯すのを許したことは/決してない。
31:31わたしの天幕に住んでいた人々が/「彼が腹いっぱい肉をくれればよいのに」と言ったことは決してない。
31:32見知らぬ人さえ野宿させたことはない。わが家の扉はいつも旅人に開かれていた。
31:33わたしがアダムのように自分の罪を隠し/咎を胸の内に秘めていたことは、決してない。もしあるというなら
31:34群衆の前に震え、一族の侮りにおののき/黙して門の内にこもっていただろう。
31:35どうか、わたしの言うことを聞いてください。見よ、わたしはここに署名する。全能者よ、答えてください。わたしと争う者が書いた告訴状を
31:36わたしはしかと肩に担い/冠のようにして頭に結び付けよう。
31:37わたしの歩みの一歩一歩を彼に示し/君主のように彼と対決しよう。
28:12では、知恵はどこに見いだされるのか/分別はどこにあるのか。
28:13人間はそれが備えられた場を知らない。それは命あるものの地には見いだされない。
28:14深い淵は言う/「わたしの中にはない。」海も言う/「わたしのところにもない。」
28:15知恵は純金によっても買えず/銀幾らと価を定めることもできない。
28:16オフィルの金も美しい縞めのうも/サファイアも、これに並ぶことはできない。
28:17金も宝玉も知恵に比べられず/純金の器すらこれに値しない。
28:18さんごや水晶は言うに及ばず/真珠よりも知恵は得がたい。
28:19クシュのトパーズも比べられず/混じりない金もこれに並ぶことはできない。
28:20では、知恵はどこから来るのか/分別はどこにあるのか。
28:21すべて命あるものの目にそれは隠されている。空の鳥にすら、それは姿を隠している。
28:22滅びの国や死は言う/「それについて耳にしたことはある。」
28:23その道を知っているのは神。神こそ、その場所を知っておられる。
28:24神は地の果てまで見渡し/天の下、すべてのものを見ておられる。
28:25風を測って送り出し/水を量って与え
28:26雨にはその降る時を定め/稲妻にはその道を備えられる。
28:27神は知恵を見、それを計り/それを確かめ、吟味し
28:28そして、人間に言われた。「主を畏れ敬うこと、それが知恵/悪を遠ざけること、それが分別。」
28:1銀は銀山に産し/金は金山で精錬する。
28:2鉄は砂から採り出し/銅は岩を溶かして得る。
28:3人は暗黒の果てまでも行き/死の闇の奥底をも究めて鉱石を捜す。
28:4地上からはるか深く坑道を掘り/行き交う人に忘れられ/地下深く身をつり下げて揺れている。
28:5食物を産み出す大地も/下は火のように沸き返っている。
28:6鉱石にはサファイアも混じり/金の粒も含まれている。
28:7猛禽もその道を知らず/はげ鷹の目すら、それを見つけることはできない。
28:8獅子もそこを通らず/あの誇り高い獣もそこを踏んだことはない。
28:9だが人は、硬い岩にまで手を伸ばし/山を基から掘り返す。
28:10岩を切り裂いて進み/価値あるものを見落とすことはない
28:11川の源をせき止め/水に隠れていたものも光のもとに出す。
19:6それならば、知れ。神がわたしに非道なふるまいをし/わたしの周囲に砦を巡らしていることを。
19:7だから、不法だと叫んでも答えはなく/救いを求めても、裁いてもらえないのだ。
19:8神はわたしの道をふさいで通らせず/行く手に暗黒を置かれた。
19:9わたしの名誉を奪い/頭から冠を取り去られた。
19:10四方から攻められてわたしは消え去る。木であるかのように/希望は根こそぎにされてしまった。
19:11神はわたしに向かって怒りを燃やし/わたしを敵とされる。
19:12その軍勢は結集し/襲おうとして道を開き/わたしの天幕を囲んで陣を敷いた。
19:13神は兄弟をわたしから遠ざけ/知人を引き離した。
19:14親族もわたしを見捨て/友だちもわたしを忘れた。
19:15わたしの家に身を寄せている男や女すら/わたしをよそ者と見なし、敵視する。
19:16僕を呼んでも答えず/わたしが彼に憐れみを乞わなければならない。
19:17息は妻に嫌われ/子供にも憎まれる。
19:18幼子もわたしを拒み/わたしが立ち上がると背を向ける。
19:19親友のすべてに忌み嫌われ/愛していた人々にも背かれてしまった。
19:20骨は皮膚と肉とにすがりつき/皮膚と歯ばかりになって/わたしは生き延びている。
19:21憐れんでくれ、わたしを憐れんでくれ/神の手がわたしに触れたのだ。あなたたちはわたしの友ではないか。
19:22なぜ、あなたたちまで神と一緒になって/わたしを追い詰めるのか。肉を打つだけでは足りないのか。
19:23どうか/わたしの言葉が書き留められるように/碑文として刻まれるように。
19:24たがねで岩に刻まれ、鉛で黒々と記され/いつまでも残るように。
19:25わたしは知っている/わたしを贖う方は生きておられ/ついには塵の上に立たれるであろう。
19:26この皮膚が損なわれようとも/この身をもって/わたしは神を仰ぎ見るであろう。
19:27このわたしが仰ぎ見る/ほかならぬこの目で見る。腹の底から焦がれ、はらわたは絶え入る。
14:1人は女から生まれ、人生は短く/苦しみは絶えない。
14:2花のように咲き出ては、しおれ/影のように移ろい、永らえることはない。
14:3あなたが御目を開いて見ておられるのは/このような者なのです。このようなわたしをあなたに対して/裁きの座に引き出されるのですか
14:4汚れたものから清いものを/引き出すことができましょうか。だれひとりできないのです。
14:5人生はあなたが定められたとおり/月日の数もあなた次第。あなたの決定されたことを人は侵せない。
14:6御目をこのような人間からそらせてください。彼の命は絶え/傭兵のようにその日を喜ぶでしょう。
14:7木には希望がある、というように/木は切られても、また新芽を吹き/若枝の絶えることはない。
14:8地におろしたその根が老い/幹が朽ちて、塵に返ろうとも
14:9水気にあえば、また芽を吹き/苗木のように枝を張る。
14:10だが、人間は死んで横たわる。息絶えれば、人はどこに行ってしまうのか。
14:11海の水が涸れ/川の流れが尽きて干上がることもあろう。
14:12だが、倒れ伏した人間は/再び立ち上がることなく/天の続くかぎりは/その眠りから覚めることがない。
14:13どうか、わたしを陰府に隠してください。あなたの怒りがやむときまで/わたしを覆い隠してください。しかし、時を定めてください/わたしを思い起こす時を。
14:14人は死んでしまえば/もう生きなくてもよいのです。苦役のようなわたしの人生ですから/交替の時が来るのをわたしは待ち望んでいます。
14:15呼んでください、わたしはお答えします。御手の業であるわたしを尋ね求めてください。
14:16その時には、わたしの歩みを数えてください。わたしの過ちにもはや固執することなく
14:17わたしの罪を袋の中に封じ込め/わたしの悪を塗り隠してください。
14:18しかし、山が崩れ去り/岩がその場から移され
14:19水が石を打ち砕き/大地が塵となって押し流される時が来ても/人の望みはあなたに絶たれたままだ。
14:20あなたは人をいつまでも攻め、追いやられる。あなたは彼の顔かたちを変えて、追い払われる。
14:21その子らが名誉を得ても、彼は知ることなく/彼らが不幸になっても、もう悟らない。
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