インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
calendar

ルカによる福音書8・4〜15

2019年2月17日

8:4大勢の群衆が集まり、方々の町から人々がそばに来たので、イエスはたとえを用いてお話しになった。

8:5「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。

8:6ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。

8:7ほかの種は茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。

8:8また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエスはこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われた。

8:9弟子たちは、このたとえはどんな意味かと尋ねた。

8:10イエスは言われた。「あなたがたには神の国の秘密を悟ることが許されているが、他の人々にはたとえを用いて話すのだ。それは、/『彼らが見ても見えず、/聞いても理解できない』/ようになるためである。」

8:11「このたとえの意味はこうである。種は神の言葉である。

8:12道端のものとは、御言葉を聞くが、信じて救われることのないように、後から悪魔が来て、その心から御言葉を奪い去る人たちである。

8:13石地のものとは、御言葉を聞くと喜んで受け入れるが、根がないので、しばらくは信じても、試練に遭うと身を引いてしまう人たちのことである。

8:14そして、茨の中に落ちたのは、御言葉を聞くが、途中で人生の思い煩いや富や快楽に覆いふさがれて、実が熟するまでに至らない人たちである。

8:15良い土地に落ちたのは、立派な善い心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐して実を結ぶ人たちである。」

2019年2月16日

さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。 そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」 《マタイによる福音書 28章16~20節》

すべての民

 「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」と命じられたとき、弟子たちは戸惑い、むしろ反発すら覚えたことでしょう。

 「すべての民」とは「すべての民族」という意味です。復活の主イエス・キリストは、「ユダヤ人だけでなく、他民族つまり異邦人たちのところに行って、彼らをあなたがたと同じ仲間としなさい」と言われたのです。

 ここにいる弟子たちは皆、ユダヤ人です。モーセ以来の神との契約に基づいて自分たちこそは神の民であると自覚し、そのしるしとして律法を重んじてきたユダヤ人は、その裏返しとしてユダヤ人以外の諸民族つまり「異邦人」は神から遠いものとしてきました。そこには、長い歴史の中でユダヤ人が次々に他民族の侵略を受け支配され圧迫されてきたつらく苦い記憶も重なっています。異邦人を隔て退ける感情を、弟子たちもまた心に携えていたでしょう。

 それだけではありません。マタイ福音書は、主イエスが「ユダヤ人の王」として生まれたことから書き起こし(2・2)、異邦人に対する主イエスのネガティブな言葉を記しています(5・47、6・32、10・5など)。こうした言葉を、弟子たちはむしろ深くうなずいて受け入れていたことでしょう。

 しかし、よみがえった主イエス・キリストは「すべての民族をわたしの弟子に」と命じました。「すべての民族」には、これまでユダヤ人と敵対し、苦しめてきた人々も含まれなければなりません。エジプト人、カルデア人、エドム人、アンモン人、ギリシア人、ローマ人…。こうした人々が、自分たちと等しい弟子になるのだと言われ、ユダヤ人である弟子たちが戸惑わなかったはずはありません。

 「行って、すべての民を弟子に」との主の命令は、つまり「あなたたちは、これまで仲間だなどとは思ってもいなかったあの連中と、等しい立場の仲間となるのだ」ということにほかなりません。「伝道」とは、今まで仲間だと思っていなかった人々といっしょになることなのです。

 

弟子たち

 このときまた弟子たちは「あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」(20節)と命じられます。弟子たちは、主から言い渡されたすべてを、新しく仲間となる人々とも分かち合わなければなりません。

 モーセ以来の律法はユダヤ人だけに命じられた掟であり、それゆえにそれを守ることは他の民族とは立場の異なる「神の民」のしるしでした。けれどもこれからは、どの民族出身であってもキリストの弟子のしるしを等しく共有するのです。先に従ったユダヤ人だからといって特別な立場は与えられないのです。

 そもそも、このときの弟子たちにしても、そんなに確かな者たちではありませんでした。16節には彼らのことをわざわざ「十一人の弟子たち」と紹介しています。本来は「十二人の弟子たち」でした。しかし、そこに欠けが生じました。主イエスを裏切ったイスカリオテのユダです。暗く、恐ろしい、とりかえしのつかない欠けです。「十一人の弟子たち」とは、その欠けを露にする言い方です。

 ユダだけではありません。残った弟子たちは、よみがえった主イエス・キリストをひれ伏して拝み、神として礼拝しましたが、「疑う者もいた」(17節)のです。原文は、疑ったのは弟子の一部だけではなく、弟子たち皆が疑う者であった、と読むことができると言う人もいます。よみがえった主イエス・キリストに出会い、礼拝しているその中にさえ、なお疑いが含まれているのです。

 欠けと疑いを抱えた弟子たち、不完全で不確かな者たちが、それにもかかわらず伝道へと促されました。このような彼らを主は用い導いて、隔てられ、退け合い、敵対していた者たちがそれでもいっしょになっていく歩みへと導いたのです。

 

主のみわざ

 わたしたちは、今なお不完全で不確かな者たちにすぎません。それでも主は、わたしたちが隔てを乗り越えていっしょに歩み出すように命じています。いや、主はすでにわたしたちをそのように導いています。

 40年以上前から、北海教区は「宣教の総合化」を掲げてきました。これは北海教区の諸教会の厳しく困難な経験の中から生み出されてきた考え方で、精密な学問的定義がなされているわけではありません。わかりやすく言えば「さまざまな教会の営みを、それぞれがバラバラに行うのではなく、つなげていく」ということでしょうか。

 北海教区では、これまで「宣教の総合化」として、たとえば、わたしたちの生活のすべてを主の福音にかかわるものとして受け止めるとか、個々の教会の働きを教区の皆の課題として共に担うとか、「伝道」「社会問題」「礼拝」「牧会」などと分けてとらえられがちな具体的な宣教の課題をつながったものとして取り組むとか、いろいろな課題を携えた皆が一つ所に集まるとかいった、さまざまな実践が積み重ねられてきました。

 その前提には、「隔てられ、違っているように見える教会の営みも、主によってつながっている」、「それだけでは不完全で不充分な営みも、主はそれをつなげて用いてくださる」という、主の御業への信頼があります。わたしたちが携わることができるのは、部分的な営みにすぎません。しかし、主はそれらをいっしょにしてくださるのです。

 日本基督教団という弟子たちの群れもまた、そのような主の御手のうちに置かれていることを信じます。「すべての民を弟子に」と命じられた主キリストは、不完全で不確かなわたしたちをも用い導いて、隔てられていたものをいっしょにしていってくださいます。主は、そのような道をたどるわたしたちと、世の終わりまで共にいてくださるのです。 (教団総会副議長/ 札幌北部教会牧師)

《呉地区》冬を過ごすため
 18年7月の西日本豪雨災害により呉も大きな被害を受けた。5年前の広島の土砂災害で災害支援の働きをした広島宣教協力会広島災害対策室は、呉の諸教会と協力して超教派による「キリスト教会広島災害対策室呉ボランティアセンター」を立ち上げ、災害発生直後より災害支援のボランティア活動を行った。

 まず4週間に限り宿泊を伴うボランティア活動を行った。被災地の教会や牧師が支援活動で疲れ果て倒れることがないように予め期限を設けた。呉平安教会も宿泊場所の一つとなった。北海道から九州まで、更に海外からも教派を超えキリスト者・求道者が多数来てボランティアに参加した。被災した教会、教会員、教会員家族や知人、教会の建つ地域の順で要望に応えていくこととした。

 呉市内で被害が大きかった地域の一つ天応では、社会福祉協議会と協力しながら、ショベルカーやダンプカーなど重機も投入しての活動を行った。音戸、広両谷、川尻、安浦などでは、被災した教会員やその家族・知人、教会関係者からの要請に応え、泥出し・消毒などをし、呉平安教会員の家族も助けてもらった。毎朝こどもさんびか「どんなときでも」を歌い祈って出かけて行った。また被災した日本福音宣教団安芸津キリスト教会の再建プロジェクトも進めた。

 その後、関わりをもった案件については最後まで責任を持とうと、週2日のボランティアを継続、9月末まで泥出しや消毒などの活動を続けた。その後は生活支援や心のケアに関するボランティアへと移行している。仮設住宅の方からの要望を受け、毛布を贈った。そこから広がりができ、仮設住宅や被害が大きかった自治会の方々との関わりの中で、クリスマスにカードを添え、こたつセットや断熱シートを届けることができた。

 また、安芸津キリスト教会は工事を終え、12月24日に完成感謝会を行うことができ、主の御業を賛美した。 (小林克哉報)

 

《西平島地区》復興進捗の速さ
 広範囲に被害をもたらした「平成30年7月豪雨」。意外と知られていない被災地の一つが、「岡山県西平島地区」であるように思う。県内二番目の、浸水家屋2230棟の被害を受けた。

 被害発生直後から教団・世界宣教委員会を中心に各地の視察が繰り返され、より必要に合った具体的な働きが展開できる、西平島地区での活動が8月から始まった。  様々なボランティア活動に関わる中、そのたびに思わされるのは、結局最後は「人と人とのつながり」という点である。

 今回の西平島での働きも、7月6日から大雨が降り続き、砂川の堤防が決壊した直後、8日から現地入りし、一日も休むことなく活動を続けていた「NGOチームはるはる」の働きによる地域との信頼関係が構築されていたこと、そして、その働きにすでに和気教会の延藤好英牧師が繰り返し参加されていたことなしには、始まらなかった。

 経験豊富なボランティアたちの助けもあり、西平島地区は周辺被災地に比べ、復興進捗が速かったと言われている。泥出しや消毒、床下の乾燥などもすでに終えられ、8月には大工仕事が必要とされている段階にあった。そこに日本基督教団を通して、台湾長老基督教会の大工ボランティアが派遣された。

 8月27日~10月4日まで、39日間にわたり、5期延べ10名のボランティアと3名の視察により、大小の修繕合わせ、約20棟の家屋が直された。

 「泥がむき出しになった地面を毎日眺めていた時は何もやる気が起こらなかったけど、ようやく一歩が踏み出せそうです」、涙を浮かべ、台湾の大工さんと握手をする家族の姿が忘れられない。

 活動と同時期、台湾国内も自然災害が続き多くの被害があった。日本のために彼らを送り出してくれた、台湾の主にある家族に感謝したい。 (大澤 求報)

 

《真備地区》「まびくら」の活動を開始
 西日本に甚大な被害をもたらした豪雨から1週間後、岡山県内の福音派諸教会で構成されている「岡山県宣教の集い」の会議が行われた。私は東中国教区総会議長という立場で陪席を促され会議に出席した。県内のキリスト教会の豪雨被害への対応が協議され「岡山宣教の集い・岡山キリスト災害支援室」(略称・岡キ災)が設置された。その後、東中国教区も「岡キ災」と共に復興支援に関わっていくことを確認した。

 岡キ災の事務所は、日本聖約教団広江聖約キリスト教会に置かれた。ボランティアは、ここに午前7時30分に集合。礼拝後、被災地真備町へと向かった。小田川、高馬川の堤防決壊によって、2階まで水に浸かった住家には大量の水が入り込んでいた。岡キ災は、家の中に入り込んだ泥かき、家の清掃を行ってきた。ワークの合間には被災者の方々の声を聞く機会も与えられてきた。

 西日本豪雨は岡山市東区平島地区にも甚大な被害をもたらした。平島地区は、日本基督教団、台湾のボランティアチームが復興支援に携わってくれた。岡キ災、教団の作業は11月まで続けられ、新たな活動の局面を迎え、教区、教団、岡キ災、YMCAせとうちの協議により、活動拠点を真備に設置することが決議された。「まびにくらしのぬくもり」との祈りによって「まびくら」という活動拠点が与えられた。12月8日に開所式が行われ、2年間被災地で活動することを決定した。

 クリスマスには7月の後半からボランティアとして活動してくれていた仲間が受洗した。このことはわたしたちにとっても大きな喜びとなった。

 「まびくら」の活動は始まったばかりだ。被災者の声に耳を傾け、祈り、語り合いながら与えられる働きを担っていきたいと思う。働きを覚えて祈ってもらいたい。 (大塚 忍報)

 毎年2月11日は国民の祝日に関する法律によって「建国記念の日」とされ「建国を偲び、国を愛する心を養う」と規定されている。紀元前660年2月11日に神話上の人物とされる神武天皇が橿原にて即位したことを以て、従来この日は「紀元節」と呼ばれてきた。天皇制を中心とする統一国家成立の根拠とされるこの建国神話は、かつてのアジア太平洋地域への侵略戦争を正当化することに用いられ、国内へは、天皇を現人神として祭り上げ、国民を皇国臣民とし、その宗教的枠組みたる国家神道への帰依を促すための宮城遥拝を強い、皇国史観の養成と戦争協力のための挙国一致体制をつくりあげる役割を果たしたのであった。

 日本基督教団は1967年よりこの日を、「信教の自由を守る日」としている。何故ならば、戦前戦中を通して、天皇制の名のもとに信教の自由が抑圧されてきた歴史があるからである。敵性宗教とみなされてきたキリスト教会は国家の懐柔によって骨抜きにされるべく、信仰対象を弱められ、また宗教団体法が成立していく中で、キリスト教諸派はもろともにまとめ上げられ互いを監視下におく態勢が作り上げられたのである。こうした中で起きた悲劇が六・九部の受難である。非戦平和を訴えたキリスト者が治安維持法によって数多く投獄され、命を失っていったのである。こうした不条理な抑圧に苦しめられたのは国民のみならず、朝鮮半島への侵略にあたっては神社参拝を強要された人々の、数多くの壮絶な悲惨な経験が忘れられてはならない。これらの理由から私ども信仰者は平和憲法のもとで今後決して信教の自由が抑圧されてはならない。また私ども自身も抑圧者の立場に立ってはならない。

 私どもは、かつての時代、国家に迎合し、その戦争施策に同調することにおいて、「信教の自由を失う」経験をし、信仰の対象をないがしろにし、アジアの隣人に苦難と悲しみを強いたのである。このことに深く心の痛みを覚え、罪責と、罪の赦しの告白を為しつつ、二度と同じ轍を踏まぬよう心しつつありたいものである。剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする(イザヤ2・4)、平和の主イエス・キリストの名のもとに開かれる、全国の「信教の自由を守る日」の集会の上に神の豊かな祝福がありますように。
(社会委員長 森下 耕)

The second Executive Council meeting of the present two-year (41st) Kyodan General Assembly period was held Dec. 27-28, 2018 at the Kyodan headquarters, with 28 members in attendance. After a period of self-introductions, Moderator Ishibashi Hideo began by saying he will pursue structural reforms while at the same time continuing to emphasize unity around the Kyodan Confession of Faith, the church constitution, and its bylaws, besides striving to recover the life and strength of evangelism in the Body of Christ.

 

General Secretary Akiyama Toru then explained the reason why systematic theology was added to the examination for licensed preachers by the Commission on Ministerial Qualifications during the 40th general assembly period: “the members of the commission were in agreement that the doctrinal understanding of recent candidates was weak.” He reported on preparations for the establishment of the “Kyodan Youth Platform” within the General Secretary’s Office to create a place where youth activities of the various entities within the Kyodan can be integrated and engage with each other.

 

The first day’s deliberations centered on discussions concerning Kyodan structural reforms. The facilitator, Secretary Kumoshikari Toshimi, explained that the purpose of this discussion was simply “to have everyone give their honest opinion so that we can get an idea of how to move forward and not to reach any specific agreements at this time.” Each participant expressed a sense of urgency concerning the finances of the Kyodan, so the discussion began with a call to take this situation very seriously. One common sentiment was that since each local church is the nucleus of evangelism, a critical factor in restructuring is the relationship between issues of local church viability and that of the Kyodan as a whole. Another opinion was that besides efforts to eliminate wasteful duplication by streamlining the work of local churches, districts, and the Kyodan as a whole, the clarification of roles that only the Kyodan itself can fulfill would open the way to implementing reforms. Likewise, numerous comments stressed the need for focus on financial issues along with the fear that taking a defensive, protective position in this crisis could damage efforts to promote evangelism.

 

The main agenda of the meeting was the selection of the members of the various commissions and standing committees. It was evident at this Executive Council meeting, however, that the six members of the Commission on Ecumenical Ministries, with its subcommittees on evangelism, education, and social concerns, are all serving together on the three subcommittees although they were appointed to serve as two members on each subcommittee. The 16 members of the Task Force on Evangelism were also selected. (Tr. TB)

 —Kato Makoto, executive secretary

 

第41総会期第2回常議員会報告

 第41総会期第2回常議員会が2018年12月27,28日に常議員28名の出席をもって開催された。一同の自己紹介の後、石橋秀雄議長が「信仰告白、教憲・教規において一致し、主の御体なる教会として伝道の命と力の回復をしつつ機構改訂をしていく」と挨拶した。秋山徹総幹事は、40総会期教師検定委員会が補教師試験に組織神学を追加した理由を「近年の答案で教理的な知識が薄いことが検定委員会で共有されたので」と説明した。続いて「教団青年プラットフォーム」を総幹事室に設置する準備を進めていると報告した。その理由については、様々な部署で実施されている青年活動を集約、交流する場を作ることが必要である、と説明した。

 初日に今回は教団機構改訂についての協議会が持たれた。冒頭、進行役の雲然俊美書記は協議会の意図について「率直な意見を出し合って今後の方向性を定めることが目的で、この場で何らかの決議に達することではない」と説明した。協議は、各自が教団財政問題に危機感を持ち、深刻に受け止めようとの強い呼びかけから始まった。それに対しては「伝道の主体は各個教会なので、各個教会存続の問題を教団存続の問題とどうつなげるかが機構改訂の柱の一つだ」との意見が出された。同時に教会・教区・教団の働きが重複するために生じる無駄を整理し、教団にしか出来ない役割の絞り込みが改訂実施の道を拓く、との意見も出た。更には、課題を財政問題に集中して進めようとの意見が再三出た。また、危機感から守りの姿勢に入り、伝道推進の気概が損なわれることが懸念された。

 本常議員会のメインの議事は常設委員会・常設専門委員会委員の選出にあるが、今回の特徴は宣教委員会の6名の委員が、下部組織の伝道・教育・社会の3委員会をそれぞれ2名が兼任することにある。更に伝道対策委員会の委員16名を選任した。(加藤誠)

PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan