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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4896号】▼牧会者とその家族のための相談室委員会▲ 3月より相談受付を開始

2019年2月16日

 「牧会者とその家族のための相談室」の相談電話が、2019年3月4日(月)に開始されることとなった。この相談電話は、毎週月曜日午前10時から午後4時まで(午後0時から1時は休憩時間)、電話によるカウンセリングの経験を重ねた方々が相談の窓口となる。

 1月15、16日、鎌倉黙想の家において、相談員のガイダンスミーティングと委員会を相談電話開始に向けての準備として開催した。

 この相談室は、2009年より、『「障がい」を考える小委員会』において、牧会者とその家族の自死や精神的疲労、それに伴う教会の崩壊的状況、その深刻な問題を協議し、設置が検討されてきた。協議の中で、精神的ケアの取り組みが急務であることの重要性が確認され、「牧会者とその家族のための全国交流会」を3回開催し、2018年、ようやく、「牧会者とその家族のための相談室委員会」の設置に至った。

 相談室の目的は、牧会学的な基盤を基に、牧会者とその家族に対する「魂の配慮と精神的ケアに関する基本的研究ならびに実際的諸問題」に取り組むことにある。この目的に取り組むことは、今までのカウンセリングにはない困難な状況を受け止めなければならい。特に牧会者とその家族の特有の課題がある。しかし、困難だからといって、この問題に目を背けていてはならないし、伝道者やその家族が倒れてしまうことによって伝道の力は、急激に弱くなる。そのような意味でも、この働きが日本基督教団における伝道の大切な業であると受け止めている。

 相談室委員会は、「実際的な諸問題に取り組む」ために、「相談電話」という形でスタートさせ、相談電話カウンセリングの経験を積んだ相談員を信徒の中から依頼し、ガイダンスミーティングを実施した。特に、このミーティングにおいて確認されたことは、相談員の倫理綱領としてまとめられ、主に以下の7つである。

 ①相談室委員ならびに相談員は、守秘義務を守り、教団・教区・教会における教会政治ならびに人事関係から独立し、その組織に批判的にならず、また、問い合わせには応じないこと。②相談は何よりもまず、悩み、傷ついた心に寄り添い、共感して受け止めることにあり、悩みや苦しみの問題解決を第一義的には考えないこと。③随時、ミーティングを行い、相談の対応について分かち合い、協議を重ねること。④相談員が抱えきれない相談を受けたとき、その対処方法を相談室委員は検討し、相談員をサポートすること。⑤相談記録など、取り扱いに注意して、守秘義務を厳格に守ること。⑥牧会者は、欠けの多い人間であると同時に、非常に大切な役割と使命を持っている。その特有性を受け止めながら相談を聴くこと。⑦牧会者の家族は、召命感や牧会訓練を受けていないまま、教会の奉仕を行っている実状がある。そのために特有な課題を背負っていることを受け止めながら相談を聴くこと。

 相談室としては、さまざまな相談のケースを想定しながら準備を進めているが、「実際に開始されないと、どのような内容の相談電話がかかってくるのかわからない」とも考えている。ただ、この相談室が、牧会者とその家族の苦しみの問題を、すぐには解決できなくても、少しでも受け止める機関として機能して欲しいと願っている。

 そして、何よりも、牧会者とその家族が、主イエス・キリストによる恵みを味わい、喜びを味わい、また、もし、それを見失っていれば、その恵みと喜びが回復されることを願っている。そのためにも、是非、どんな些細な問題や悩み、苦しみであっても、この相談室に電話をかけていただきたい。 (加藤幹夫報)

The 16th Joint Church Consultation between the Presbyterian Church in Taiwan (PCT) and the Kyodan was held Nov. 13-15 at Howa Seminar Plaza and Minamiyama Church in Aichi Prefecture, with 13 participants from the PCT and 30 from the Kyodan. The theme of the gathering was “Suffer Together, Rejoice Together” (1 Cor. 12:26). In a workshop prior to the consultation, the Kyodan participants learned about the 1930 Wushe Incident, the Feb. 28, 1947 Massacre, the 1979 Kaohsiung Incident, and the current relations between Taiwan and China. Kyodan Moderator  Ishibashi Hideo preached the sermon at the opening worship service, and Vice-moderator  Kuze Sorachi hosted the evening reception and dinner where participants were able to get acquainted.

 

On the second day, PCT General Secretary Lyim Hong-Tiong explained the political situation in Taiwan and spoke about the church’s mission and challenge to walk hand-in-hand with the people to seek “justice and peace.”  In addition, there were reports on the work of missionaries Divan Suqluman in Hokkai District and Yuki Takai-Heller at Tainan Theological College and Seminary, and PCT Secretary  Lin Wei-Lien reported on volunteer activities in Okayama following the torrential rains and flooding in western Japan in June and July 2018. Osaka District Moderator  Ogasawara Jun also expressed his gratitude to the PCT for its aid after the earthquake that hit northern Osaka on June 18, 2018. In the afternoon, the assembly moved to Minamiyama Church and separated into groups that toured Silver Home Makiba (a Kyodan-run home for the elderly), the Aichi Farm facility, the Asian Health Institute Hospital, the Asian Health Institute (AHI), and a special nursing-care facility for elderly persons called “Nozomi” (Hope). In the evening, members of Minamiyama Church prepared a delicious meal of nabe stew and sukiyaki, and everyone enjoyed meaningful fellowship.

 

On the third day, the participants heard a report by young people on the Taiwan Youth Mission, as well as reports on the mission agreements between Hyogo District and Takao Presbytery and between Tohoku District and Kagi Presbytery, all of which affirmed the deepening cooperation of both denominations in a variety of settings.  In addition, participants conferred on the writing of a joint declaration. At the closing worship service, PCT Moderator  Hsieh Pao-Tsan delivered the sermon, and the consultation ended with all the participants joining hands and singing “Malji malji ti Yisusama” (Thank and praise the Lord) in the Paiwan language (an indigenous language of Taiwan and one of its national languages). (Tr. DB)

—Sato Takafumi, secretary Commission on Taiwan Church Relations

 

第16回台湾基督長老教会Presbyterian Church in Taiwan(PCT)と日本基督教団との教会協議会

 第16回台湾基督長老教会Presbyterian Church in Taiwan(PCT)と日本基督教団との教会協議会が、11月13日から15日まで、愛知県の邦和セミナープラザと南山教会を会場にして開催された。主題は「共に悩み、共に喜ぶ」(第一コリント12:26)、参加者はPCTから13名、教団からは30名であった。教団参加者は協議会前に事前研修をおこない、1930 年の霧社事件や1947年の2.28事件、1979年の高雄事件)や中台関係などついて学んだ。開会礼拝では石橋秀雄総会議長が説教を担当し、久世そらち(Kuze Sorachi)総会副議長の司会で歓迎夕食会が開かれ、懇談の時を持った。

 2日目の協議では、PCTの林芳仲総幹事より、台湾が置かれている政治的状況についての解説があり、民衆と共に歩む「正義と平和」を求める教会の使命と挑戦についての発題があった。さらにディバン・スクルマン宣教師の北海教区での働きと、高井ヘラー由紀宣教師の台南神学院 での働きが報告され、PCTの林偉聯幹事が西日本豪雨災害における岡山でのボランティア活動報告をした。小笠原純大阪教区議長からは大阪北部地震の際のPCTからの支援に対する謝辞が述べられた。午後は南山教会へ移動し、グループにわかれてシルバーホームまきばと愛知牧場、愛知国際病院、AHI(アジア保健研修所)、特別養護老人ホームのぞみを見学した。夕食は南山教会の方々が準備して下さった鍋料理とすき焼きを堪能し、交流を深めた。3日目は青年たちによる台湾ユースミッション報告と、兵庫教区と高雄中会との宣教協約報告、東北教区と嘉義中会との宣教協約報告を聞き、両教団が様々な場で協力を深めていることを確認した。さらに共同声明文作成のための協議をおこなった。閉会礼拝ではPCTの薛伯讚(Hsieh, Pao-Tsan)議長が説教を担当し、最後は参加者全員で手をつないで「マリ・マリ・ティ・イエスさま」をパイワン語で賛美して協議会を終えた。佐藤飛文(台湾協約委員会書記)

by Ishibashi Hideo, Kyodan Moderator

 

During the period of April 30 and May 1, 2019, the present emperor is scheduled to abdicate his throne and the new emperor is to be enthroned. We wish to express our opposition to the various ceremonies related to these events, particularly the daijosai ceremony [in which the new emperor makes an offering of rice to the Shinto gods]. Following are the reasons for our position.

 

1. As the various religious ceremonies surrounding the abdication and ascension to the throne are supposed to be religious ceremonies of a private nature conducted by the Imperial Household, having the national government hold the daijosai as a public event gives the impression that the emperor has a separate existence from that of ordinary citizens so leads back to the former deification of the emperor.

 

2. Having the national government participate in the religious ceremony called the daijosai is in clear violation of Japan’s Constitution, which guarantees religious freedom and the separation of religion from government.

 

3. No matter how public funds used for the daijosai are labeled, such expenditures of government funding are a violation of the separation of religion from government, as expressly stated in the Constitution.

 

As followers of Christ who live according to the teaching of Scripture that no being is to be made into a god other than the true God, we express our unyielding opposition to the participation of the government in all religious ceremonies, and particularly the daijosai.(Tr. TB)

 

July 9, 2018

 

天皇の退位および即位の諸行事に関する声明

日本基督教団総会議長  石 橋  秀 雄

 2019年4月30日と5月1日に、現天皇の退位および新天皇の即位が予定されています。私たちは、これに関する諸行事、とりわけ大嘗祭に国が関わることに、以下の理由により反対の意思を表明します。

1.天皇の退位および即位に際して行われる諸行事において、本来は皇室の私的宗教行事である大嘗祭まで国の公的な行事として行うことは、国民に対して天皇が特別な存在であるとのイメージを植え付け、天皇の神格化を推し進めるものとなります。

2.宗教行事である大嘗祭に国が関与することは、日本国憲法が保障する信教の自由および政教分離の原則に反するものです。

3.どのような名目であれ大嘗祭に関わる経費に国費を支出することは、日本国憲法の政教分離の原則に反しています。

 私たちは、神以外の何ものをも神としてはならないとの聖書の教えに生きるキリスト者として、天皇の代替わりに関する宗教的諸行事、とりわけ大嘗祭に国が関わることに強く抗議し、反対いたします。

2018年7月9日

 四国教区では、ここ数年、今後の四国伝道をどう進めていくのかについての協議を行っている。それは、様々な統計的指標が示しているように、人口減少や高齢化率の上昇が他の地域以上に激しい四国で、神がどのような歩みを求めておられるかということを考えることであると思う。その中で、更に課題として受け止めさせられてきたのは、教会間の協力の重要性である。四国教区は、教区互助制度を教区活動の根幹と位置付けてきた。その意味で、教会間の連携を大切にして歩んできている。しかし、この少子高齢化が急激に進む中で、これまでの思いを超える、新しい意識に基づく教会間の協力体制の必要性を思わされている。

 四国教区では、いくつかの教会が、互助受給教会との協力の中で、新しい地域への伝道に取り組んでいる。その姿は、互助を受給する教会が単に支援を受けているだけではなく、伝道の重要な拠点として働きを担っていることを明確に示している。

 また、比較的規模のある教会の教会員が、所謂「小規模教会」の姿に触れ、意識が変えられたとの報告も聞く。

 つまり、一方向的な支える・支えられるではなく、お互いが支えられつつ支えるという双方向的な教会間の協力体制を形成する必要があるのではないか。そうした有機的な教会間の協力を形成していくことを通し、少子高齢化が急激に進む四国で各教会が粘り強く伝道を進めていく、そのことを教区として支えていくことができればと願う。

 四国の各地に建つ85教会のネットワークは、神から与えられた掛け替えのない賜物である。その伝道のネットワークを大切にし、更に深い繋がりとしていくことに、四国教区の明日の姿があるのではないかと思わされている。 (四国教区議長)

土井龍也氏(無任所教師)
 17年12月2日逝去、83歳。広島県生まれ。60年同志社大学大学院卒業。同年より久世教会を牧会し、松山城南高校に務めた。
 遺族は息・土井龍一さん。

 

井柳福次郎氏(隠退教師)
 18年11月10日逝去、87歳。静岡県生まれ。63年日本聖書神学校卒業。同年より荒尾、鳥羽、四日市教会を牧会し、02年隠退。
 遺族は妻・井柳みどりさん。

 

笠原芳光氏(無任所教師)
 18年11月10日逝去、91歳。54年同志社大学大学院卒業。同年より神戸教会、神戸森伝道所を牧会。
 遺族は息・笠原一人さん。

 

藤原繁子氏(桜本教会主任担任教師)
 18年12月6日逝去、84歳。東京都生まれ。69年日本聖書神学校卒業。72年より上大岡、桜本教会を牧会。
 遺族は夫・鈴木文治さん。

 

森  彬氏(隠退教師)
 18年12月8日逝去、81歳。兵庫県生まれ。71年東京神学大学大学院卒業。75年より西宮一麦教会を牧会し、06年隠退。
 遺族は妻・森佐久子さん。

 

後宮俊夫氏(隠退教師)
 18年12月23日逝去、96歳。和歌山県生まれ。60年受允、64年受按。60年より大住(61年より大住世光)、世光、甲西教会を牧会し、16年隠退。
 遺族は妻・後宮松代さん。

 

藤岡友幸氏(隠退教師)
 18年12月25日逝去、87歳。愛媛県生まれ。57年同志社大学大学院卒業。同年より土佐、児島、今治、下松、岡山教会を牧会し、99年隠退。
 遺族は妻・藤岡シゲ子さん。

 

原田多恵子氏(隠退教師)
 18年12月25日逝去、80歳。広島県生まれ。63年日本アライアンス教団聖書学校卒業、83年東京神学大学大学院卒業。81年より東大宮、東中通、南房教会を牧会し、18年隠退。
 遺族は夫・原田史郎さん。

 

齊藤 宏氏(隠退教師)
 19年1月14日逝去、89歳。東京都生まれ。53年日本基督教神学専門学校卒業。同年より東中野、堀切、水元教会を牧会し、09年隠退。
 遺族は妻・齊藤潤さん。

 

石川和夫氏(隠退教師)
 19年1月18日逝去、89歳。中国武漢市生まれ。54年同志社大学大学院卒業。同年より苫小牧、苫小牧弥生教会を牧会し、北海道マスコミ伝道センター(ホレンコ)に務め、松沢、永山教会を経て06年隠退。
 遺族は妻・石川英さん。

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