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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5020号】教区総会報告2024年度 3(1・2・3面)

2024年7月12日

聖餐の恵みに与りながら

東京・東海・関東・東中国・西東京・東北


東京教区

選挙規則、規則変更条項を新設

 

 第84回東京教区総会が、5月28、29日の二日間にわたり富士見町教会にて開催された。感染症対策のためそれぞれ2度の書面決裁、公共施設での開催が続いたが、今回2019年度以来5年ぶりに教会が会場となった。開会時点での正議員の出席者数は464名中300名だった。

 議長報告で渡邊義彦議長は、教区および教会がコロナ禍によって制限されていた活動を再開させている一方、多くの教会で教勢が回復していない現状に触れた。その上で議長はこのような中で教会が礼拝、伝道、牧会を継続していく必要性と、新たに甲和北伝道所と堀切こうとう教会が誕生したことへの感謝を述べた。また西東京教区と共同管理している教区墓地の今後のあり方について議論が始まっている旨に触れた。それを受けて古旗誠墓所管理委員長が、墓所が満杯に近づいていること、「納骨から50年後」と定められている合葬の規定の改定等に取り組んでいること等を説明した。

 教区三役選挙では投票に先立ち、本総会に限り任期一年で選挙を行うことが提案された。その理由として、コロナ禍の影響で三役選挙と教団総会議員選挙が重なっているのを隔年交互の実施に戻すためと説明された。本案は賛成多数で承認された。この結果に基づき選挙を行ったところ渡邊議長、伊藤英志副議長、遠藤忠書記がいずれも再選を果たした。

 また常置委員および教団総会議員の選挙規則に、規則変更条項を新設する変更案が常置委員会より提案された。本議案も賛成多数で承認されたが、一方で選挙規則について教区が議論して課題の解決に取り組むよう求める意見も出た。

 教団問安使として挨拶に立った藤盛勇紀教団総会副議長に対して、終了した「信徒の友」の連載に代わる伝道推進に関する新たな発信手段への要望が出た。

 23年度決算報告ではコロナ禍の影響で依然として厳しい状況にはあるものの教区負担金収入が予算比約98・6%と例年より高い水準にあること、献金収入が同158%あまりと大幅に増加していることが感謝をもって報告された。

 常置委員半数改選結果

【教職】原田裕子(薬円台)、大友英樹(赤羽)、左近深恵子(美竹)、大塚啓子(目黒原町)、東野尚志(滝野川)

【信徒】西田寛子(鳥居坂)、尾野明子(王子)、小川洋一(石神井)、伏見陽子(新津田沼)、境和彦(富士見町)

 教団総会議員第一選挙結果

【教職】林牧人(西新井)、岸憲秀(千葉本町)、藤盛勇紀(富士見町)、伊藤英志(三軒茶屋)、髙橋潤(銀座)、原田裕子(薬円台)、渡邊義彦(柿ノ木坂)、村上恵理也(松戸)、左近深恵子(美竹)、遠藤忠(むさし小山)、神保望(日本聖書神学校)、古旗誠(目白)、大友英樹(赤羽)、東野尚志(滝野川)、大塚啓子(目黒原町)、松井睦(聖徒)

【信徒】尾野明子(王子)、髙花富夫(柏)、大城操(洗足)、大友太郎(経堂北)、守安久美子(船橋)、河野精介(田園調布)、境和彦(富士見町)、伏見陽子(新津田沼)、鈴木齊(銀座)、小川洋一(石神井)、鎌田あつ子(目白)、福島純夫(鳥居坂)、宮越光(松戸)、川添裕一(自由が丘)、北村清隆(用賀)、横山良一(銀座)

 教団総会議員第二選挙結果

【教職】篠田真紀子(浅草)、堀川樹(亀戸)、平野克己(代田)、北川正弥(代々木中部)、藤崎義宣(久ヶ原)、髙橋和人(田園調布)、古賀博(早稲田)、大久保正禎(西片町)、真壁巌(西千葉)、山内慎也(千葉北総)

【信徒】長尾大佑(西新井)、佐藤深之(亀戸)、青笹都(青山)、小玉桂伊(代々木)、枡田恒(柿ノ木坂)、澤田竹二郎(白金)、白井愛子(西片町)、塚越智世江(エパタ)、橋本伊作(佐原)、齋藤光子(千葉本町)

(米山恭平報)


東海教区

「ただキリストを信じる信仰により、罪赦され義とされる教会」に基づいて

第112回東海教区総会が5月28日から29日、池の平ホテル(長野県北佐久郡立科町)にて開催された。開会礼拝では、日本基督教団信仰告白を告白し、宇田真議長による説教「罪を赦される恵み」が語られ、聖餐式が執行された。開会時の出席議員は、正議員199名中127名。

 組織と日程案承認後、2023年度教区総会議長報告がなされた。

 報告の中で宇田議長は、第2次5カ年計画が3年目となることに触れ、「2023年度主題『神の恵みの選びに応える教会』に基づいて実施された各集会の果実を生かし、2024年度主題『ただキリストを信じる信仰により、罪赦され義とされる教会』に基づき学びが深められ、教区全体で共有されることを願っている」と語った。

 また、ともに伝道の進展を目指すために設置されている「伝道厚生資金会計」について、通常会計からの繰り入れを必要としない制度設計を検討するため、伝道厚生資金制度検討小委員会を設置し、作業を続けていることを報告した。

 機構改定の協議が続いている日本基督教団については、「当教区は、信仰告白に言い表されている『教会』の形をかたく守りながら、第43回教団総会に臨みたい」と教区の姿勢を述べた。

 一日目の議事は教団総会議員選挙と並行して進められ、准允式執行に関する件も可決された。議事終了後には、昨年度の召天者を覚え、記念式が執り行われた。

 二日目は、まず准允式が執行され、感謝のうちに補教師1名が立てられた。その後、議事は順調に進められ、議案は全て原案通り可決された。

 教団総会議員選挙結果

【教職】宍戸俊介(愛宕町)、柳谷知之(松本)、宇田真(岩村田)、宮本義弘(沼津)、新里正英(三島)、兵藤辰也(中遠)、横井伸夫(長野)、石井佑二(遠州)、上田彰(伊東)、 川﨑一路(焼津)、上山耕平(信州)

【信徒】新庄田鶴子(静岡草深)、土屋芳子(長野県町)、八嶋由里子(沼津)、森里光生(遠州)、稲松義人(遠州栄光)、遠藤彰彦(市川)、斎藤晴久(岩村田)、山室設子(沼津大岡)、飯野清(三島)、弓田覚志(愛宕町)、古屋秀樹(愛宕町)

(新里正英報)


関東教区

教区財政の検討を含む活動方針を承認

 第74回関東教区総会が、5月29〜30日、大宮・ソニックシティ小ホールを会場に正議員168名の出席を得て開催された。久しぶりに開会礼拝において聖餐の恵みにあずかった。

 大下陽子氏(益子教会担任)の准允式が、熊江秀一議長のもと執り行われ、新たな教師の誕生を共に喜んだ。

 議長報告では、これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染対策支援を終了することが報告された。現在は建物が解体されている妙高高原にあるセンター「向山荘」の管理、土地の売却を扱うプロジェクトチームを立ち上げたとの報告があり、質疑がなされた。

 2024年度教区活動方針は、昨年に引き続きⅠ「キリストの体なる教会」が堅固になるために、Ⅱ互助・支援、Ⅲ世に遣わされる教会としてという3つの大きな軸のもとにたてられた。新たな課題として、教区財政を検討することが「教区財政、集会や委員会の縮小」という項目で触れられた。関連して、2024年度予算の質疑において、教区財政についての質疑があり、相原孝至財務部委員長は転換の過渡期にあると説明をした。教区教会負担金は、昨年度当初予算比2%減の案で可決された。

 「教区のこれから〜財政と宣教の取り組み」と題して協議会がもたれた。年度報告書のデータを基に財政面から相原財務部委員長が、所属教会の子どもとの礼拝の立ち上げという視点で信仰継承について横坂幸子常置委員が、「共同の業としての宣教協力」栃木県北教会の宣教協働について飯塚拓也宣教部委員長が発題をした。

 教団総会議員選挙結果

【教職】熊江秀一(大宮)、小池正造(東新潟)、町田さとみ(初雁)、栗原清(武蔵豊岡)、田中かおる(安行)、成田顕靖(日立)、武田真治(上尾合同)、片岡宝子(東中通)、嶋田恵悟(土浦)、佐野明子(塩谷一粒)、新保能宏(新発田)、須賀工(越谷)、飯塚拓也(竜ケ崎)、長谷川直紀(桐生)

【信徒】半田香代子(原市)、金刺英雄(上尾合同)、豊川昭夫(越谷)、グラハム里美(聖学院)、栗原初音(浦和別所)、佐久間文雄(志木)、佐治範子(大宮)、中松聖美(武蔵豊岡)、國吉常喜與(宇都宮上町)、富永研司(日立)、冨田信也(大宮)、服部利明(筑波学園)、川村雅保(岩槻)、荒川朋子(西那須野)

(小池正造報)


東中国教区

「将来的東中国教区宣教に関する件」を可決

 第72回東中国教区総会が5月27〜28日、鳥取教会で、開会時正議員81名中56名が出席して行われた。

 教区総会議長報告、常置委員会報告、各地区報告、各委員会報告等の承認は、事前に資料を読んでいることを前提にして進められ、特に議論となることも無くスムースに議事が進行した。

 2023年度教区歳入歳出決算、24年度予算を承認。協議の中では、教区総会の経費に関する意見が出された。参加費を取ること、礼拝献金を総会の運営費に充てること、奉仕者に謝礼が出ることなどについて疑義が出された他、「印刷した資料を全員に配布する必要があるのか」との問いが出された。また、「教団への負担金を下げるように交渉できないのか」との質問があり、問安使として出席していた網中彰子総幹事は、2016年頃から337万ずつ減少して行く予算で運営しているものの、コロナによる減免を元に戻している等の原因で負担金が増加する場合もあることを説明した。

 「将来的東中国教区宣教に関する件」では、第72回教区総会にて承認された宣教の骨子に従い、③「宣教研究を担う部署の設置」、④「委員会全体を通して予算をサポートする費目および部署の設置」について、24年度常置委員会の議を経て次期総会に具体案を提案することを可決した。既に、23年度中に実施した、①「オンラインをサポートするチームの編成」、②「教会敷地および会堂等の整備をサポートするチームの編成」と共に議論がなされ、明確な形を見るに至っていなかったものの、一定の方向性が見え始めて来たことを受けて、具体案を提示することを願ってのもの。

 「教会強化特別資金運用規定」改定に関する件では、支援対象を広げると共に、申請の上限額を下げる改定を可決した。また、「教会営繕貸出資金運用規定」改定に関する件では、貸出資金を「宣教活動貸出資金」に改め、教会の営繕だけでなく、宣教活動にも適用できるよう範囲を拡充すること等を可決した。

 教団問安使として網中総幹事が挨拶。議場から、「教会の信徒にとって、『信徒の友』ほど頼りにしている雑誌は他にない。『信徒の友』を教団が続く限り、守り抜くことを宣言して欲しい」との要望があった。

 木谷実書記からの辞任の申し出を常置委員会が承認したことを受けて、服部修議長、中井大介副議長が廣田崇示議員(米子錦町)を指名し、今総会後から書記とすることを承認した。

 教団総会議員選挙では、教師6名、信徒6名の全数連記で、予備選挙によって倍数候補を立て、所信表明後に本選挙を行う形で選出した。

 教団総会議員選挙結果

【教職】服部修(蕃山町)、中井大介(倉敷)、三浦きょうこ(玉島)、宮本裕子(久世)、小岩輝(倉敷水島)、渡辺真一(岡山博愛会)

【信徒】丸山玲子(倉敷)、土井しのぶ(総社)、難波幸矢(光明園家族)、河田直子(蕃山町)、齋藤永子(高梁)、田中英也(倉敷上井)

(新報編集部報)


西東京教区

「2024年度活動計画に関する件」を可決

 第50回西東京教区定期総会は6月2日から3日にかけて、阿佐ヶ谷教会を会場に行われた。開会時、正議員187名中136名の出席があり、定足数(62名)を満たして成立した。

 開会礼拝は、井関頌司常置委員の司式、梅津裕美常置委員の説教により、一同が神を賛美し、み言葉による力を与えられた。また、礼拝の中で古屋治雄常置委員の司式により聖餐式が行われ、参加者一同、聖餐の恵みを共にすることが出来た。

 総会の議案としては、「2024年度宣教活動計画に関する件」、「2023年度教区歳入歳出決算承認の件」、「2023年度剰余金処分の件」、「2024年度教区歳入歳出予算承認の件」、「教団年金を守るための教区推進案に関する件」などが上程され可決された。

 また、「准允に関する件」が上程され1名の教師の准允式の執行が承認され、准允式が執り行われ、新たな教師の誕生を共に喜び祝うことが出来た。

 総会中に、常置委員(半数改選)、教区選出教団総会議員の選挙が行われた。教区選出教団総会議員選挙の投票方法に関して動議が出され、常置委員会提案の「教職12名、信徒12名」の全数連記による投票方法に対して、「教職6名、信徒6名」の半数連記による投票を行う修正案について審議し、この時点での出席議員133名中、賛成59名により否決された。常置委員、教区選出教団総会議員の選挙結果は次のとおり。

 常置委員選挙結果(半数改選)

【教職】願念望(白鷺)、竹前治(清瀬信愛)、長尾大輔(相愛)

【信徒】山口玲子(八王子栄光)、米山謙(阿佐ヶ谷)、井関頌司(白鷺)

 教団総会議員選挙結果

【教職】岩田昌路(狛江)、願念望(白鷺)、岡村恒(高幡)、布村伸一(井草)、衛藤満彦(玉川)、竹前治(清瀬信愛)、古屋治雄(阿佐ヶ谷)、山口紀子(更生)、山畑謙(小金井緑町)、長尾大輔(相愛)、宮﨑新(本郷)、小泉健(成瀬が丘)

【信徒】井関頌司(白鷺)、米山謙(阿佐ヶ谷)、寺山正一(小金井緑町)、村山めぐみ(阿佐ヶ谷)、福田栄一(狛江)、山口玲子(八王子栄光)、下田汎子(相愛)、坂上明子(高井戸)、中嶌暁彦(八王子)、安井重平(荻窪清水)、吉崎純二(吉祥寺)、丹波直子(清瀬信愛)

(布村伸一報)


東北教区

教区財政逼迫、危機感を共有

 第79回東北教区定期総会は、コロナ禍を経て、仙台青葉荘教会・東北教区センター「エマオ」を5年ぶりの会場にして、5月28日・29日に行われた。例年は午後から開会される日程であったが、実質的な審議の時間を少しでも多く取るために、今年は午前から始めることとし、正議員142名のうち109名の出席をもって開会した。

 議事冒頭で髙橋真人議長の司式により2名の准允式が執行され、彼らを含む6名の教師を今年度東北教区に迎えたことが紹介された。また、山辺伝道所の廃止が祈りのうちに決議された。

 東日本大震災から13年が経った今総会においても「東日本大震災に関する件」が可決され、放射能問題支援対策室いずみの活動が継続されることを確認した。

 教区財政が大変に逼迫している。14年前には6000万円を超えていた積立金を取り崩し続け、23年度においては積立金3000万円を割り込んでなお約380万円を繰入れての教区運営となり、この状態が続けば10年以内で教区運営が立ち行かなくなる危機感を議案ならびに協議会で共有した。その対応策の一つとして、教区旅費規程を改定し自家用車1キロメートルあたり20円を15円に引き下げる議案などが可決された。さらに、今年度の対応としては委員会活動のさらなるオンライン活用、今後の中期的な課題として委員会再編を含む教区機構改定も視野に入れる歩みが必要との意見が出された。

 その他、教務教勢・諸報告、歳入歳出決算・予算、宣教計画などの法定議案が承認・可決された。ただし、歳入歳出に関して、特別会計の決算内訳報告に一部不備があり、その確認を常置委員会に付託して処理することとした。

 教団総会議員選挙結果

【教職】髙橋真人(会津坂下)、布田秀治(いずみ愛泉)、荒井偉作(名取)、片岡謁也(若松栄町)、原裕(天童)、瀬谷寛(仙台東一番丁)、関川祐一郎(石巻山城町)、松本周(宮城学院女子大学)

【信徒】鎌田仁美(涌谷)、森睦(天童)、鬼澤洋美(岩沼)、片岡輝美(若松栄町)、髙橋嘉男(名取)、丹治洋子(信夫)、齋藤仁一(山都)、笹川芳江(福島)

(瀬谷 寛報)

 

「農村伝道」に関する協議会について審議

 第5回伝道委員会が6月11日オンライン(ズーム)で開催された。委員全員が出席し、開会礼拝の後、関係委員会・担当者の報告を受けた。

主な報告事項

 ⑴「信徒の友」が4月号よりリニューアルされた。それ以降初の委員会であったため、委員の感想と意見を取りまとめて編集部へ申し送った。

 ⑵「青年大会2024」が9月16日、全国6会場を結んで開かれる。SNSの発信を始めたこと、実行委員全員が揃うのが難しい中で準備が進められていることが報告された。SNS(準備のためのポータル、インスタグラム、X、フェイスブック)を画面共有することでその内容を委員会で共有した。

主な協議事項

 ⑴第12回「農村伝道」に関する協議会の件、日程=2025年2月18〜19日、会場=アジア学院(栃木県那須塩原市)、内容=主題講演を荒川朋子校長に依頼する。その他にも発題とグループに分かれて現在アジア学院で働く卒業生の話を聞く時間を設ける。学院見学や希望者には農作業参加も可能。総会期をまたぐことになるが今委員会の責任のもとに開催する。なお詳細は継続審議とした。

 ⑵第43回教団総会伝道委員会報告書に関する件、主に評価と展望そして申し送り事項に関して協議した。今総会期は委員全員が新任で手探りの状態から始めたこと。開拓伝道援助資金に関して申請件数によって年毎に格差が生じることへの対策がとれていないこと。青年伝道の重要性を鑑み、その継続性の検討を続けること等を確認した。

 ⑶その他 『「こころの友」による文書応援伝道規定』文言の一部修正を行った。

(山口紀子報)

【5020号】教区総会報告2024年度 3(1・2・3面) 

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神さまが人生の背後におられる

鈴木小夜子さん

 鈴木小夜子さんは、3人きょうだいの長女として静岡市に生まれた。静岡英和女学院中学に入学、高校に進学すると、担任の先生が出席していた静岡草深教会に足を運ぶようになった。辻宣道牧師は、聖書科の教師でもあった。高校1年生の時、夏の修養会のキャンプファイアーがきっかけで、新しい自分に生まれ変わりたいとの思いから洗礼を受けた。辻牧師からは、礼拝や祈祷会に出席することの大切さを教えられた。

 高校卒業後は、東京の大学に進学した。静岡草深教会には2、3年ほどの在籍だったが、60年経った今に至るまで、辻哲子牧師からの手紙が欠かさず送られてくる。

 静岡で1年、教員として勤めた後、結婚して春日部に住んだ。近くの教会を探し、春日部教会に出席することになった。非常勤の教員となるも、子育てのために長くは続けられなかった。5人の子どもたちは皆、春日部教会で幼児洗礼を受けた。後には、子どもたちが通った、教会に隣接する三愛保育園で正職員として働いた。離婚を経験し苦労もあったが、教会が子どもたちを育ててくれた。娘の一人である吉田泉さんは、高校卒業後、静岡英和短大に入学した。母小夜子さんの勧めもあり、静岡草深教会で信仰の訓練を受け、信仰告白に至った。

 小夜子さんは、今でも祈祷会への出席を習慣としている。好きな聖句は、「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」(ヨハネによる福音書15章5節)。愛唱讃美歌は、「やすかれわがこころよ」(讃美歌298)。大変なこともあったが、自分をここまで持ち運んでくださった神さまに感謝している。神さまに遣わされて集う者たちとして、神さまにお仕えする教会であってほしいと願っている。

青戸宏史(隠退教師)

 24年5月1日逝去、84歳。大連生まれ。67年日本聖書神学校卒業、同年より札幌教会、函館聖十字伝道所、谷村、青梅、青山、和歌山、藤枝、小金井西ノ台教会牧会し、19年隠退。

 遺族は息・青戸知さん。

宮内教司(隠退教師)

 24年5月2日逝去、90歳。山形県生まれ。61年同志社大学大学院修了、同年より東京山手、福島伊達教会を牧会し、聖光学院、敬和学院、共愛学園に務め、99年隠退。

 遺族は妻・宮内礼子さん。

中野知子(隠退教師)

 24年6月5日逝去、94歳。東京都生まれ。58年東京神学大学大学院修了、同年より須坂、原宿、聖蹟桜ヶ丘教会を牧会し、00年隠退。

 遺族は息・中野実さん。

南部泰孝(城南伝道所主任担任教師)

 24年6月17日逝去、89歳。東京都生まれ。61年東京神学大学大学院修了、64年より東洋英和女学院に務め、70年より銀座、水戸中央教会、城南伝道所を牧会。

 遺族は妻・南部直子さん。


お知らせ

 日本基督教団信仰職制委員会発行の『教憲教規の解釈に関する答申集』(2010年12月)と【補遺】(2016年10月)をセットで500円(税込)、別途送料98円で販売いたします。(【補遺】のみは100円)。どうぞご利用ください。

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