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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5031号】能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会(3面)

2025年4月26日

「再建支援募金」7千万円を目標額に

 第43総会期第1回の委員会を12月10日に対面で開催した後、1月17日に第2回、2月4日に第3回委員会をそれぞれオンラインで開催した。

 第1回委員会では組織会の後、補修工事開始を間近に控えた魚津教会からの申請を受けて支援を決定した。また、早急に現地視察を行うこととした。

 第2回委員会ではまず、宮本義弘委員長と加藤幹夫中部教区議長による被災教会訪問の報告を受け、現状並びに今後の再建計画等についての情報を共有した(『教団新報』第5029号参照)。

 その上で、これまでの教団による再建支援の前例に倣い、支援対象の確認、支援申請手順及び申請手続き、今後の募金活動について協議した。

 第3回委員会では、以下の事項を確認し、支援募金の開始を決定した。

 ◎支援対象は、魚津教会、七尾教会、羽咋教会(富来伝道所を含む)、輪島教会の4教会、関連施設は、七尾幼稚園、羽咋白百合幼稚園の2施設とする。

 ◎支援は、教会、関連施設からの「支援申請」を受けて行う。教会からの申請は教会役員会が申請し、関連施設からの申請は理事会からの申請を関連教会役員会の承認を経て申請するものとする。

 ◎申請書類の資金計画においては、教会・施設に直接寄せられた外部献金、会堂共済等の保険、内部献金等の自己資金について公明性を確保するものとする。

 ◎支援対象は建物等の再建及び液状化対策を含む土地関係支出とし、牧師の生活支援については中部教区が継続して担う。

 その他、支援金の配分の大枠を確認した。

 「再建支援募金」の開始にあたっては、今後必要となる資金見積もり額と、地震直後からこれまでに寄せられた献金との差額7千万円を目標額とし、3月から募金を開始することを決定した。また、「励ましのはがき」を被災教会、施設に送ることを、担当月・担当教区の一覧表を付して各教区に依頼することとした。(岡村 恒報)

幼児と共に礼拝する恵み

河合ゆき江さん

 河合さんは、神道の祖父、仏教徒の祖母という家庭で育てられ、仏教の幼稚園に通い、小中学生のころは祖母に連れられてお寺の奉仕をしていた。母が、信者ではないけれどもカトリック教会に足を運んでいたこともあり、高校は函館白百合学園に通った。そして、幼稚園教諭資格を取得するために、今度は仏教の短大に通うというように、流されるままに過ごしていた。

 ところが、就職の面接で伝道所(当時)を訪れたことで、一変した。「ずいぶんと寄り道をして、ようやくたどり着いたがここにほんとうに神さまがいらっしゃる」と感じたという。幼児と共に、幼児礼拝で天地創造に始まる聖書物語をワクワクして聴いた。毎週主日礼拝にも出席し、御言葉が自分のために語られていると錯覚するほどに魂に注ぎこまれた。就職した年のクリスマスに受洗に導かれた。

 渡島福島教会は青函トンネルの工事の際には20名以上にもなったが、工事の終了と共に減少し、河合さんは教会のさまざまな奉仕を担わねばならなくなった。忙殺されていたときに、当時小学生だった娘がため息をついて言った。「神さまの御用は喜んでするんだよね」。いつも河合さんが言い聞かせていた言葉だ。そんな折、大病を患い死をも覚悟して祈ったときにいただいた御言葉が、「娘よ、安心していきなさい。もうその病気にかからず、元気に過ごしなさい」であった。今、家族は河合さんが元気に神さまの御用をしていることを共に喜んでくれている。

 幼稚園の働きをとおして、園児が幼い時期に神さまに出会うお手伝いができること、その家族と共に礼拝をささげることが大きな喜びであり、それが、神さまがわたしをここに置かれた御心だと信じている、と河合さんは言う。

 石川一雄さんが3月11日に逝去された。昨年9月に行われた、「キリスト者による狭山要請行動」で、再審を求める要請文を東京高等裁判所と東京検察庁に提出する場に、取材者として同行していただけに衝撃を禁じ得ない。

 教会は、主イエスの地上の歩みを「ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け」たものと告白して来た。ピラトは、殺害を企てたわけでもなく、裏切ったわけでもなく、無責任な叫び声を上げたのでもない。主イエスが何も悪いことをしていないことを見抜きながらも、最終的には群衆を恐れて十字架に引き渡した。ピラトの姿勢には、神よりも人を恐れ、真理よりも自己保身を優先させざるを得ない人間の支配の限界が現わされている。神の独り子が人間の罪を担った苦しみが、人間の支配が生んだ冤罪によってもたらされたのは示唆的だ。

 「最大の悲劇は、悪人の暴力ではなく、善人の沈黙である」。キング牧師が見ていた「最大の悲劇」が乗り越えられない限り、科学的捜査が進み、法制度が整えられたとしても冤罪は無くならないのかもしれない。改めて、「善人の沈黙」に陥る一人のピラトとして歩んでいる自らを省みたい。

式文について更なる検討を行う

第43総会期第1回信仰職制委員会は2月20日、教団会議室で開催された。今期の委員会組織は以下の通りとなった。委員長・田邊由紀夫、書記・高橋爾、伊藤英志、井ノ川勝、上原智加子、小泉健、三ツ本武仁。

 委員長より、信仰職制委員会の職務内容と前総会期からの申し送り事項について説明があった。後者については特に、「按手礼、准允式」そして「洗礼式」の式文について集中して検討し、「口語式文」・「新しい式文 試案と解説」・「式文試用版Ⅰ、Ⅱ」を用いる際の指針作りに取り組んできたこと、会期末の常議員会に中間報告としてそれらの指針を提出したこと、教団における式文の位置づけが不明瞭であるので常議員会で検討して欲しい旨の要望を出したこと、またその席上、「幼児洗礼」に関することも指針に加えた方が良いとの意見があったこと等の報告がなされた。

 これらの報告をもとに、今総会期どのような取り組みをしていくべきか協議の時をもった。結論としては、前期に引き続き、「按手礼、准允式」そして「洗礼式」の式文について更なる検討を行い、教団が教師を立てていく筋道、教会が洗礼者を生み出していく筋道を整えていくことにした。先ずは、洗礼式の指針にこれまで出されてきた教団内の式文についての解説を加えることや、幼児洗礼の取り扱いをどのようにしていくか等について協議していくことにした。

 ようやく『教憲・教規の解釈に関する答申集2025年改訂版』が発行できることになった。答申集の重要性に鑑みて、協議の上、各教会・関係学校・新任教師へ1冊づつ無料配布することにした。個人購入は販価500円の予定。(高橋 爾報)

エキュメニカル奨学金「原則2名」に

 第43総会期第1回世界宣教委員会が、3月21日、網中彰子総幹事の同席のもと、教団会議室で対面・オンラインによって開催された。今期の委員並びに委員会組織は以下の通り、委員長・廣石望、書記・塚本吉興、白正煥、ジョナサン・マッカリー、洛雲海、ウェイン・ジャンセン、宮本和武。教規に基づく世界宣教委員会がつかさどる事項について、星山京子事務局職員より説明があった。①宣教協力のために派遣されている在外教師・信徒および諸教会から受け入れている宣教師に関する事項、②協力関係にある教会との宣教協力、③世界宣教協力に関する調査と運営、④上記事項を遂行するための小委員会の設置と運営。続いて、小委員会委員選任についての総幹事提案が出され、国際関係委員会、韓国・台湾・スイス協約委員会、宣教師人事・支援委員会の委員を選任した。

 エキュメニカル奨学金は、アジアからの留学生を支えるために設けられている。昨今の物価高騰の折、予算との兼ね合いはあるが、一人でも多くの留学生に奨学金を活用してもらうため、奨学金規定の一部を改訂して、従来は2名を上限として支給されていたものを「原則2名」とした。

 また、教団派遣宣教師について、ケルン・ボン日本語キリスト教会の佐々木良子宣教師が2025年3月末に、台湾基督長老教会国際日語教会のうすきみどり宣教師が2026年4月に退任されることが報告された。祈りをもって送り出され、海外において長きにわたって御言葉の宣教に仕えられたことへの感謝をもって報告を受け止めた。

 2018年以降開催されていない宣教師会議について、廣石委員長より、再開を目指したいとの提案があり、デビッド・マッキントッシュ教団事務局職員も加わって企画委員会を立ち上げ、継続協議することとした。

 「I love Taiwan Mission 2025」については、2025年度も募集し、派遣することを確認した。(塚本吉興報)


公募

I Love Taiwan Mission 2025 台湾基督長老教会主催の青年宣教プログラム

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