四国教区
教団総会議員、選出しないことを承認
四国教区第81回教区定期総会は、これを開会総会と再開総会の2回に分けて行った。
教区規則によれば定期総会は4月中に行うよう定められているが、なお残る新型コロナウイルスの影響を考慮して、先ず4月中に取り扱う必要のある議案のみ書面で決裁し(開会総会)、その後休会、影響が減少すると見込まれる6月に参集して総会を再開し(再開総会)、残る議案を取り扱うこととした。再開総会は当初例年通り二日間に亘って行うこととしていたが、日程を1日に変更した。
開会総会は5月6日を議決権行使書提出締切日にして行い、議員145名中議決権行使書提出119名により成立した。准允式執行に関する件と教区教会互助に関する件(2022年度互助予算)を取り扱い、承認して、総会は休会した。
再開総会は高知教会を会場に議員参集により6月28日に行った。議員145名中98名の出席(開会時)により成立、教団総会議員選挙を実施して、各法定議案を取り扱った。また追悼式を執り行った。
再開総会では、現在検討を進めている四国教区教会互助制度の変更について協議する時を持ち、変更案の方向性と内容を確認して意見の交換をした。これまで教区教師謝儀規定を基準として援助額を算出していたところ互助基準を新たに設けて算出するようにすること、また、会員数の減少により単独では互助の申請をするのが困難となる教会のために教会間協力により申請することができるようにすることが主な変更点である。
再開総会は開催日1日だけのタイトな日程となったが、何より久しぶりに参集しての定期総会であり、再会を喜び合う声が会場に満ちて響いていたのが印象的であった。
教団総会議員選挙結果
【教職】黒田若雄(高知)、寺島謙(松山城東)、松井曉郎(大洲)、大田健悟(鴨島兄弟)、上島一高(松山)、篠浦千史(さや)、筧牧人(伊予長浜)、岡本康夫(南国)
【信徒】長島恵子(鴨島兄弟)、脇萬里子(三島真光)、近藤康夫(新居浜西部)、菅田栄子(松山城北)、西村大吉(久万)、須賀香世(高知)、中村証二(善通寺)、大塚功(高知)
(松井曉郎報)
「教団新報」今号を4978・79合併号とし、次号は9月3日に発行します。
総幹事 秋山 徹
教団総会、開催方法について議論
第19回常議員会が7月4〜5日、教団会議室(オンライン併用)で行われた。常議員29名が出席した。
総幹事報告で、秋山徹総幹事が報告。新型コロナウイルスに関連して、「ITを巡る格差や相違が生まれていることを受けて、画一化することなく、柔軟な姿勢で臨みたい」と述べた。また、教師に関することとして、東京基督教大学(TCU)と教師養成制度検討委員会で、教師養成の協力を図るべく、実務協議が持たれていることを報告。教団メディア戦略および次世代伝道については、リニューアルした「教団HP」が、アクセス数を順調に伸ばしていること、オンラインミーティング室の設置計画は9月の教団総会以降に本格化すること等を報告した。
TCUと協議が持たれていることについて、「将来的に認可神学校の枠を広げて行くことを考えているのか」との問いがあり、菅原力教師養成制度検討委員長は、「懇談会レベルの交流を持つべく進めている」と応答した。この件は、同委員会の報告でも扱われ、協議の中で、教団の若い信徒11名がTCUに通っていること(21年度)、TCUが千葉県におけるプロテスタントの学校として良い働きをしていることが共有された。「教団立神学校、認可神学校に通う若者が少なくなっている実態を受け止める必要がある」等の意見があった。
「第42回教団総会に関する件」では、先ず教団総会準備委員会での協議内容を願念望委員長が報告した。「感染対策を講じて対面で開催。ホテルメトロポリタンで2会場に分け、ガイドラインに従い、コロナ保険をかけ、抗原検査キットを配布。傍聴はオンラインのみ。聖餐式、解放劇は行わない。国内外の来賓は招かない」。雲然俊美書記は、議事の取り扱いについて、議員が選出されていない教区もあり議員名簿が出せないことを受けて、今常議員会では議決はせず、7月中にオンラインで臨時常議員会を開催することを説明した。
質疑において、感染拡大時の書面開催についての考えを問われ、石橋秀雄議長は「検討した結果、法定議案以外の様々な議案を審議することを考え、対面でなければという判断になった」と応じた。これに対して、書面で開催する可能性を残しておくことを求める意見があった。また、前総会において、会期中に開票が間に合わなかったこと等を理由に、常議員選挙の半数連記を求める意見があった。
また、取り扱いについては、今日の時点で確定出来る議員は確定すべきとの意見が出たことを受けて、現在配布できる議員名簿を配布した上で、臨時常議員会を7月29日に開催することとなった。
日本伝道の推進に関する件では、小規模教会・伝道所に『信徒の友』などを配布し、教師検定試験受験者に神学書を配布することが提案された。協議の中で、「提案内容は出版局の支援であり、『伝道』という広い概念を掲げて議案を提案するのではなく、丁寧に進めるべき」との意見があった。継続の動議が出され、賛成多数で継続とした。
「教師退職年金制度」が整えられる前に退職した教師と遺族への「謝恩金」について、最後の受給者が召されたことを受け、規則廃止を可決した。
(新報編集部報)
機構改定 総会に提案せず、次期常議員会に申し送り
機構改定に関する件では、原案と共に、藤掛順一常議員、佐久間文雄常議員が提案した2議案を同時に上程した。いずれも、第42回教団総会に常議員会より議案を提案することを求めるものである。
先ず、藤掛議員は、「教団機構改定の目的と課題を確認する件」を提案。機構改定の目的を「各個教会の負担軽減による伝道推進」、課題を「教団の全体教会としての一体性の確立」とした。藤掛議員は「原案が否決され、機構改定が終わってしまうことを避けるため、別議案として出したい」と述べた。石橋秀雄議長は、「原案を否定するものではなく、理念を明確化するもの」と述べた。
この議案に対して、「機構改定は十分に話し合われておらず、この議案を出した上で、皆の意見を聞くべき」等の賛成意見が出された。一方、「『目的』は、改定案の骨子にも出ているもので、改めて文書化する必要は無い。『課題』は、合同教会としての豊かさの確認も加えるべき」等の反対意見があった。
続いて、佐久間議員が、総会で原案が否決された場合に提案するものとして、議員定数のみを扱う議案を提案。「教師150名、信徒150名、推薦議員16名とする」。提案理由の中で、「現住陪餐会員数の変化と調和し、議事進行が適切に行われる規模とする」と述べた。
最後に、雲然俊美書記が原案「教団機構改定・関連教規変更に関する件」を説明。「教団総会議員数216名、常議員数12名にし、教団事務局と各委員会を改変し『伝道局』、『教務局』を置く」。
協議の中で、「沖縄教区が出席しない状況で進めるべきではない」、「コロナの中に置かれ、議論が尽くされていない」等、今総会に提案しないことを求める意見が相次いだ。また、伝道局は議長、教務局は総幹事と分けられた「総括」の範囲が不明瞭等の意見があった。
協議を踏まえ、取り扱いについて三役から提案があった。「①原案については採決せず、総会に提出しない。②総会の常議員会報告において扱った内容を報告。可能であれば、総会の中で意見を聞く場を設ける。③機構改定についての案件を、次期常議員会に申し送る」。以上を承認した上で、新たに提案された2議案について採決を図り、藤掛提案を可決、佐久間提案を否決した。
(新報編集部報)
出版局 職員の努力により、2年連続赤字回避
事業報告、決算報告、2022年度事業計画報告がされた。
まず、山北宣久理事長から、昨年度は目標の売り上げには達しなかったものの、約700万円の利益を得ることができたことが報告され、「これで2年連続赤字を回避できたが、これは職員の多大な努力やステアリングコミッティー等での連絡強化等のゆえである。なおコロナ禍の中で状況は厳しく、心引き締めて新しい年度に歩んで行きたい」と結んだ。
次に飯光局長代行から決算報告がされ、その中で、「定期刊行物の売り上げ減少に歯止めがかからず、引き続き課題として取り組む」、「黒字決算の主な要因は、良い書籍を発刊でき売り上げが増加したこと、教団年鑑発行により広告収入を得ることができたこと、また、未払印税より約60万円の献金が献げられる等の協力もあり、未払金の圧縮を着実に行うことができたことによる」等が報告された。
その後、加藤真澄プロジェクトマネージャーから今期の会計状況について、5年前の約5000万円赤字という状況から考えると、現在の状況はV字回復と言ってよい状況であるとのコメントがあった。これは従来、新刊本を発行するとき初版の発行部数が多く製造原価が高かったが、初版を堅めに刷り重版を重ねることで製造原価を抑えたことが主な要因である。職員の努力による改善がなされたことが大きいということであった。
これらの諸報告についての質疑応答は次のとおりである。
「雑収入710万円の明細を示してほしい」という意見に対し、「委託出版256万円、助成金400万円、献金34万円が主な内容である」と大谷理経理課長が答えた。
また、「教団出版局の経営改善に関し、教団総会に向けて議案化がされたり、協議会が開催されるようなことを考えているのか」という問いに対し、雲然俊美書記が、「現時点では、加藤マネージャーによるデューデリジェンスに基づく経営改善途上であり、業務改善作業の最中という理解であるので、教団総会で何かをという段階ではない」と答えた。採決により、出版局関連の諸報告は全て承認された。(小林信人報)
「見よ、わたしは、
選ばれた尊いかなめ石を、シオンに置く。
これを信じる者は、決して失望することはない。」
従って、この石は、信じているあなたがたには掛けがえのないものですが、信じない者たちにとっては、
「家を建てる者の捨てた石、
これが隅の親石となった」
のであり、また、
「つまずきの石、
妨げの岩」
なのです。彼らは御言葉を信じないのでつまずくのですが、実は、そうなるように以前から定められているのです。
しかし、あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。それは、あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです。あなたがたは、
「かつては神の民ではなかったが、
今は神の民であり、
憐れみを受けなかったが、
今は憐れみを受けている」
のです。
だから、いつでも心を引き締め、身を慎んで、イエス・キリストが現れるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。無知であったころの欲望に引きずられることなく、従順な子となり、召し出してくださった聖なる方に倣って、あなたがた自身も生活のすべての面で聖なる者となりなさい。「あなたがたは聖なる者となれ。わたしは聖なる者だからである」と書いてあるからです。
また、あなたがたは、人それぞれの行いに応じて公平に裁かれる方を、「父」と呼びかけているのですから、この地上に仮住まいする間、その方を畏れて生活すべきです。知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い血によるのです。キリストは、天地創造の前からあらかじめ知られていましたが、この終わりの時代に、あなたがたのために現れてくださいました。あなたがたは、キリストを死者の中から復活させて栄光をお与えになった神を、キリストによって信じています。従って、あなたがたの信仰と希望とは神にかかっているのです。
あなたがたは、真理を受け入れて、魂を清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、清い心で深く愛し合いなさい。あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない種から、すなわち、神の変わることのない生きた言葉によって新たに生まれたのです。こう言われているからです。
「人は皆、草のようで、
その華やかさはすべて、草の花のようだ。
草は枯れ、
花は散る。
しかし、主の言葉は永遠に変わることがない。」これこそ、あなたがたに福音として告げ知らされた言葉なのです。
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