新主事を迎えて
前回報告以降、計4回の運営委員会を行った。
第13回部落解放センター臨時運営委員会(3月11日、オンライン、運営委員出席15名、陪席8名)。第3回常任運営委員会(3月19日、オンライン)。第14回部落解放センター臨時運営委員会(3月30日、オンライン、運営委員会出席11名、陪席5名)。
これらの協議を経て、以下3点を決議した。①上野玲奈さんを4月1日付で主事職に任じる、②斎藤成二さんを3月31日付で主事代行職より免ずる、③斎藤成二さんを4月1日から6か月間臨時職員としてセンターが雇用し、新主事への引継ぎ業務および夏期の実習生受け入れと全国会議に関わる業務に充てる。
これを受け、4月より上野新主事と共に部落解放センターの活動を開始した。
第15回部落解放センター運営委員会を6月28〜29日、教団会議室・オンライン併用で開催。運営委員出席13名、陪席9名。
約2年ぶりの対面開催となった。まず新主事を紹介し運営委員一同は歓迎の拍手で迎えた。次に、活動委員会報告と各教区報告を丁寧に行った。その次に、部落解放祈りの日礼拝について協議し、7月25日、尼崎教会・オンライン併用で開催し、礼拝内で上野主事の就任式を行うことになった。コロナ状況を受け、現地参加は制限が課せられるが、オンラインでの参加を広く呼び掛ける。
その後、旧主事選考委員会からの最終報告、4月以降の主事報告を受けて協議した。
センターがこれまで明文化せず、関係性の中で曖昧に引き継いできた様々な事柄に気づかされた。内規等諸制度の整備を急ぎ行いたい。
最後に、センター業務の中で人権侵害の発生が明らかになった。部落差別を始め、あらゆる差別からの解放を目指すセンターの姿勢が今問われている。調査委員会を組織して事実確認を行うと共に、何よりも被害を訴えた方の痛みを覚え、誠実な対応を心がけることを第一としたい。(後藤 慧報)
東北教区5教会に対する支援を協議
東北地方地震被災教会会堂等再建支援委員会では、昨年の東北地震に引き続き今年3月に福島県沖で起きたマグニチュード7.4の地震で被害を受けた教会を支援することも担っている。6月29日にオンラインで開かれた第10回委員会では、支援申請のあった東北教区の5教会に対する支援について協議した(篠浦千史委員長・黒沼宏一委員・河田直子書記、陪席/高橋真人東北教区議長・熊江秀一関東教区議長・道家紀一担当幹事・星山京子担当職員)。
陸前古川教会は今回初めての支援申請だが、行政の罹災証明では軽微と認定され、教団会堂共済組合から見舞金の対象外とされてしまったこともあり、申請額150万円を全額承認した。また名取教会に39万5900円、岩沼教会に28万2000円、中村教会に32万円をそれぞれ申請額通り承認した。須賀川教会からは320万7900円の申請があり、他の教会と比べて多額であることから、時間をかけて協議した。結果として、パイプオルガン修理代は半額60万4100円を支援することとし、総額260万3800円の支援を決めた。度重なる被害に、全額を支援したいところだが、委員全員で苦渋の決断となった。礼拝を豊かにし、地域にとっても大事なパイプオルガンであることはよく理解できるが、「会堂等再建支援」とする支援金の主旨に、備品のパイプオルガンも含まれるかどうかが、課題として残った。なお、関東地区の那須塩原教会には20万円の申請を承認済みである。
東北教区の5教会のうち、陸前古川教会以外の4教会は、昨年の地震でも大きな被害を受けており、度重なる被災に、心痛めるものである。昨年度からの募金収支決算では、70万近くの不足となっており、さらに今回の被災支援を加えると約600万円の不足が見込まれている。今後、どこでどのような災害が起きるかもしれず、そのためにもできる限りの募金に協力をお願いしたい。教団のHPにあるオンライン決済の募金窓口もぜひ利用していただきたい。(河田直子報)
東北地方地震被災教会支援募金
郵便振替口座
◎口座名 日本基督教団
◎口座番号 00140-9-145275
通信欄に「東北地方地震被災教会支援」とご記入ください。
神学校の違いを越えて、課題を共有
新任教師オリエンテーションが6月13〜14日にかけて、二日間の日程でオンラインにて開催された。
今回の参加者は、新任教師32名、教団・神学校関係者他28名、総計60名であった。昨年に続く、2度目のオンラインでの開催となったが、主催者側も参加者も共にオンラインでの参加にも慣れてきたように思われた。二日間のタイトなスケジュールの中、画面越しの短い時間ではあったが、新任教師同士が神学校の違いを超えて知り合い、牧会や教育現場等でそれぞれが抱えている悩みや課題について語り合い、共有し、また励まし合う時を持つことができた。
一日目は、古旗誠教師委員長による開会礼拝のあと、石橋秀雄教団議長より「伝道を共に担う教団の教師−コロナ下の伝道」と題して講演がなされた。コロナ下で教会と幼稚園とがいろいろと厳しい判断を迫られながら歩んだこと、その中でも主の教会に連なる礼拝がさまざまな場所でささげられ、思いがけないところで、洗礼者が与えられたことが話された。また「牧会講和」を、昨年同様、戸田奈都子教師(川内教会)にしてもらった。九州での伝道・牧会の体験が話され、牧師は遣わされた教会だけでなく、教会が建てられているその地域のこと、その歴史をよく学び、その土地の人を愛すること、そしてすでにそこにおられ、その土地の人々と共に歩んでおられるキリストと出会うことの大切さが語られた。また出身神学校の枠を超えて、地域の教会と牧師たちと繋がり、協力して伝道することによって得られる豊かさと広がりについても触れられた。新任教師たちが大いに慰めと励ましを受け、また牧会についての多くの示唆が与えられる講演であった。
二日目は、講演Ⅱ「教団の教師論」という題で、秋山徹総幹事による講演がなされた。教団が歩んで来た歴史を踏まえながら、教師論について、新任教師にとっては学んだばかりの、基本的なことであるがとても大事なことを、再確認する機会となった。
続いて教団の取り組みについて、宣教委員会(岸憲秀委員長)、社会委員会(大塚啓子委員)、世界宣教委員会(西之園路子委員長)、出版局(飯光局長代行)、年金局(中川義幸理事長)、部落解放センター運営委員会(亀岡顕委員長)、牧会者とその家族の相談室委員会(加藤幹夫委員長)がそれぞれの活動・取り組みについて話された。またプログラムの間に、教団書記並び各神学校の教師たちに挨拶と新任教師たちへの励ましのメッセージを語ってもらった。最後に、久世そらち教団副議長による閉会礼拝をもって感謝をもってプログラムを閉じた。(上原智加子報)
教師委員会
第16回教師委員会を新任教師オリエンテーションの前と、一日目終了後に行った。出席者は6名、陪席2名であった。
事務局より第42回教団総会準備委員会、教師養成制度検討委員会、裁判について中間報告、西中国教区からの抗議要望書、神学校日献金の配分について報告がなされた。また2022年度新任教師オリエンテーションの日程と担当者を確認し、若干変更を加えた。第42回教団総会報告書(案)を承認した。(上原智加子報)
日本基督教団では、一日も早く、ウクライナに平和と、人々の命が守られることを祈り、社会委員会を通して人道的支援のための募金を行っています。2022年6月末現在、28,987,107円の募金がささげられました。2022年4月末までの募金額10,248,316円を、支援活動を始めているACT(Action by Churches Together)Allianceに送金いたしました。
つきましては、募金期間を2022年12月末まで延長いたします。ご協力をお願いいたします。
2022年7月4日
日本基督教団社会委員長 森下 耕
◎募金期間 2022年12月末
◎目標額 特に定めず
◎送金先 加入者名 日本基督教団社会委員会
郵便振替 00150−2−593699
(通信欄に「ウクライナ救援募金」とお書きください。)
青年伝道の実践報告と提案を聞く
6月20日、オンラインにて、第54回在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会を、「両教会の宣教課題と宣教協力−コロナ禍における教会青年活動」のテーマで開催した。
在日大韓基督教会からは、中江洋一総会長、梁栄友副総会長、金日煥副総会長、鄭守煥副書記、趙永哲宣教委員長、李明忠巻頭地方会長、金迅野教育委員長、梁陽日信徒委員長(発題者)、金柄鎬総幹事、金聖泰東京教会協力牧師(オブザーバー)が出席した。
日本基督教団からは、石橋秀雄議長、久世そらち副議長、雲然俊美書記、岸憲秀宣教委員長、宮本義弘在日韓国朝鮮人連帯特設委員長、須賀舞石山教会伝道師(発題者)、秋山徹総幹事、大三島義孝宣教幹事、嶋田恵悟教団新報主筆、星山京子職員が出席した。
石橋議長の説教による開会礼拝の後、出席者紹介、前回記録確認、両教会の近況および課題の報告がなされた。
次に、梁信徒委員長(大阪教会長老)より、「ヒューマンクライシスの時代における教会青年支援のミッションを考える」と題して、ご自分の専門の社会福祉・精神保健福祉の働きをふまえて、コロナ禍の中で人と人との関わりが分断されている社会において、青年たちと教会をつなぐ活動や、青年たち相互のネットワークを作り出す教会活動の実践例について発題がなされた。
続いて、須賀舞石山教会伝道師より、「教会青年活動報告−スマホひとつでできる青年向き福音伝道」と題して、スマホを用い、SNSを駆使しての、様々な内容の福音発信の実践例が報告された。
コロナ禍が長引く中で、多くの人が感じている閉塞感を突き破るような、お二人の活発な伝道の実践報告と提案に、出席者一同が大きな励ましを与えられた。
最後に、毎年、両教団の議長・総会長名で発表している「平和メッセージ」を作成し、中江総会長の説教による閉会礼拝をもって、宣教協力委員会を終了した。
(雲然俊美報)
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