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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5000号】事務局報、出版局よりお知らせ(3面)

2023年7月8日

岡山孝太郎(隠退教師)
 22年4月26日逝去、88歳。広島県生まれ。60年同志社大学大学院修了。同年より大阪、前橋、別府野口、向日町教会を牧会し、99年隠退。遺族は娘・岡山佳穂子さん。

永口裕子(無任所教師)
 23年6月2日逝去、66歳。大阪府生まれ。11年関西学院大学神学部卒業。12年より北白川、播磨新宮、喜連自由教会を牧会。遺族は姉・永口京子さん。

菊地惟晃(隠退教師)
 23年6月6日逝去、89歳。東京都生まれ。71年関西聖書神学校卒業。75年より西那須野、新井、桃山、四日市教会を牧会し、07年隠退。遺族は息・菊地慎一さん。


教会所在地変更

脇本 〒010−0342 男鹿市脇本脇本字中野36−11


お詫び・訂正

 新報4997・98号4面「事務局報」欄、美馬牛福音「就(兼担)齋藤麻実」を「辞(兼担)齋藤麻実」に、お詫びして訂正いたします。
 新報4999号2面「東北教区総会報告」欄、総会会場名「山形学園高等学校」を「山形学院高等学校」に、4面「東北地方地震被災教会支援募金」献金報告欄、「東海教区・東海」を「中部教区・東海」に、「個人・小林秀樹」を「四国教区・松山城北」に、お詫びして訂正いたします。


出版局よりお知らせ

 出版局の7月の休業日は、7月14日(金)です。

言葉を透かせて気づかせて

京都教区議長
今井牧夫

 聖書解釈で最近気づいて、考えたことがある。
 ルカ福音書21章、神殿の賽銭箱に生活費全額を献げた貧しいやもめの話。この話を私は子どものときから読んできた。そして、普通の人はまねできない「素晴らしい信仰」の話だと理解してきた。
 しかし、最近の大きな社会問題である宗教の問題、様々に論じられているが、極端な多額献金の宗教方策によって信徒の家庭関係や家族の学校生活などが破綻する問題が、この箇所を読みつつ脳裏をかすめたとき、それまでと全く別のことを感じてしまった。
 この話は、その後に続く神殿崩壊予告の話に強く関連している。貧者が最後の希望として自らの全てを献金した神殿が、その期待を果たせず崩壊する将来を示しつつ、貧者が献げる献金の意味と、巨大で壮麗な神殿の意味が対比されているのだと思えてくる。
 イエス様はこの貧者が「だれよりもたくさん入れた」と(献金額の収入比率としての)事実そのままを表現された。
 これは褒め言葉だろうか。それとも、貧者がなけなしの生活費をすべて神殿に献げる社会の現実をどう思うか、ご自身の言葉を聴く者たちに問うておられるのだろうか。
 貧者が生活費をすべて献げる「素晴らしい信仰」の背景には、そうまでせざるを得ない現実生活の深刻な問題がありはしないか。この人は、本当はそんなことをしなくて済む暮らしをしたかったのではないだろうか。最後の希望を二枚の銅貨に託することで。
 私は今、現代の問題を聖書に重ねて何かを主張したいのではない。聖書が現代の問題の深い意味を、言葉を透かせて気づかせてくださる、そのことに心を打たれている。だから言葉の前で一人で、また皆様と共に耳を澄ませたい。
 そうしたある日、私は教区総会議長に三選されていた。

 

▼カルト問題全国連絡会・韓日異端似以非対策セミナー▲
「宗教二世問題」で講演

 去る6月14日、15日に 教団でカルト問題全国連絡会が開催された。 コロナ禍で往来の叶わなかった韓国PCKの教会の方々との久しぶりの会であった。
 今回の連絡会は、 一日目には二つの講演、二日目は全国各地の活動の報告と協議がなされた。参加者は51名。
 昨年来、教団は相談窓口を設け、様々な相談に対応してきたが、 特に最近のカルト問題の課題として浮上してきた「宗教二世」の問題をテーマとして持たれた。 「宗教二世」とは、信仰者である親を持つ家庭に育った子どもを指す。
 今回はまずエホバの証人の三世である夏野なな(仮名)さんに経験と思いを話して頂いた。ななさんは自らの経験から、特に信仰の名の下でなされた抑圧的な育て方、 そこで経験した苦しい経験を語り、 エホバの証人だけでなく、すべての “信仰”の元になされる同様な抑圧に対して目を向けるようにと語られた。 このことはカルトと思われている信仰にだけではない問題が提起されたように思う。
 続いて、韓国PCK側から「宗教二世問題」と題して卓志一教授による講演がなされた。 卓教授は韓国におけるカルトの歴史的経緯と実情について語られ、 宗教二世の問題を単なる「異端」として扱うことの限界と問題を指摘され、 韓国におけるカルト的団体、特に「摂理」や「タラッパン」と呼ばれる宗教活動への警鐘を鳴らされた。卓教授はまた、 韓国に在住している約1万2000人の日本人のうち、約7000人が統一協会員であることを指摘され、その中で二世を含め、その家庭の崩壊や、やめるにやめられない信徒たちへの対応が必要であることも語られた。
 二日目の全体協議では各教区での活動の報告に加え、日本聖公会からの報告と、新しく在日大韓基督教会の連絡会への参加表明がなされた。協議会ではクリスチャントゥデイ紙や政府の「家庭教育支援法」への注意喚起がなされた。

(坂田 進報)

▼教育委員会▲
クリスマス献金、配分額を決定

 第2回教育委員会が、6月12日にオンラインで開催された。まず、2022年度に全国諸教会、学校、幼児施設等から献げられたクリスマス献金の配分額について話し合われ、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパン(ウクライナの子どもたち)に200万円、学校法人アジア学院に100万円、北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会に100万円、東北教区放射能問題支援対策室いずみに150万円をそれぞれ送ることを決定した。
 また2023年度のクリスマス献金送付先として、引き続き、チャイルド・ファンド・ジャパン(ウクライナの子どもたち)、北海教区アイヌ民族情報センターとアイヌ奨学金キリスト教協力会、放射能問題支援対策室いずみの3団体に決定したが、緊急支援が必要だと思われる事態が生じた場合、その関係団体も献金先に加えることができることを確認した。
 「台湾ユースミッション2023」については、実行委員会を立ち上げ、教団新報第4995・96号で公募し準備を進めている。実施の日程は8月29日〜9月5日、日本の青年5〜7名を台湾基督長老教会のプログラムに派遣する。
 9月4日に開催予定の「第13回教区青年担当者会」については、今回はオンラインで開催することが決定されたが、詳細の決定には至らず、6月中に改めて本件に特化した臨時委員会を開催することとした。
 2024年2月に開催予定の教区教育担当者会については、訪問学校の第一候補であった横浜英和学院の承諾を得られたことが報告された。詳細については次回委員会で協議する。
 委員会終了後、教会教育プログラム小委員会が開催され、「教師の友」誌で現在3年を1サイクルとして組まれている教育プログラムと聖書箇所について、前総会期の提案内容を確認、精査し、2024年度のプログラムを確定した。

(三ツ本武仁報)


▼伝道委員会▲
教区伝道委員長会議を対面で開催予定

 第2回伝道委員会が6月6日にオンライン(ズーム)で委員全員が出席して開催された。
 中西真二伝道委員長による開会礼拝の後、まず関係委員会・担当者の報告を受けた。
 伝道委員は分担して宣教委員会・伝道推進室・「こころの友」「信徒の友」編集委員会・教誨師会・教団中高生青年大会実行委員会の五つの会に関わっている。さらに道家紀一担当幹事、草深茂雄担当職員より常議員会報告、会計報告を受けて、それぞれの働きを共有した。
 第2回委員会の主な協議事項は2点。

1.教区伝道委員長会議開催の件
 コロナ禍ではやむなく開催を見合わせたが、今総会期はオンラインを併用し対面で行うこととした。日程=10月18〜19日、会場=西早稲田教団会議室、テーマ「これからの伝道協力を考える」。
 各個教会、支区、地区(分区)、教区内ですでに行われている伝道協力について3名の教師に発題してもらい協議する。

2.開拓伝道援助運用に関する件
 新報に掲載した第1回委員会報告では、2023年度開拓伝道援助申請について一律申請額の50%の援助とせざるをえなかったことを報告した。この状況を改善するためにまずは伝道委員会内で運用に関して協議を始めた。その年度の創立記念日献金・開拓伝道援助献金の合計と申請件数によって年度により援助割合に差がでることが現在の課題。なるべく公平になるよう運用の検討を続ける。なおその一環としてコロナ禍のため事前に実施できなかった2023年度申請教会・伝道所5カ所に対してオンラインも併用しながら問安することとした。牧師、信徒から直接声を聞き、事業の進捗状況や必要を確認する。

 大切な献金を運用しての開拓伝道援助、誠実になすことで御名が崇められることを祈りつつ閉会した。

(山口紀子報)

 

将来的東中国教区宣教に関する骨子を承認【東中国】

 第72回東中国教区定期総会は5月22日に一日目をオンライン、5月29日は選挙のために2会場に分けてのハイブリッド形式で執り行われた。一日目は各種議案についての協議、採決を行った。協議された中で大きな議案は将来的東中国教区宣教に関する件である。これは高齢化や過疎化が進む中にあって、それに伴う教区としての宣教の在り方を改めて示していくためのもの。今年度の総会では以下の4つの骨子を議場に示すことが適った。
 骨子①オンラインをサポートするチームの編成、骨子②教会敷地および会堂等の整備をサポートするチームの編成、骨子③宣教研究を担う部署の設置、骨子④委員会全体を通して予算をサポートする費目および部署の設置。

 骨子①は各教会、教区の各部にてオンラインでの宣教活動をする際にサポートしていくチームである。コロナ禍により教会のオンライン化が加速した。教区にとってもこれは有益な手段の一つであるが、技術的、心理的に躊躇するケースがいくつか確認されている。その部分をサポートするためのチームを編成し、宣教のために動いていくのがこのチームの役割である。
 骨子②に挙げられているサポートチームは、オンラインではなく実際に現地に出向いて会堂の草抜きや敷地の整備を支援していくものである。これは用地整備だけではなく、現地で顔と顔を合せることによって交流し、共に祈り合うことを目的としている。
 骨子③は教区として宣教研究を担う部署である。オンラインと現地での宣教活動をもとに、それらを活用しながらより具体化し、発展する可能性を模索するために設置される。
 骨子④はこれまでの予算の在り方を再度協議するためのものである。現在教区の予算は完全に縦割りによって運用されている。それらを横断的に用いていけるために協議していく。

 上記4つの将来的東中国教区宣教に関する骨子が出され承認された。2023年度よりこれらのチームが動いていくことになる。
 29日の総会2日目は倉敷教会と鳥取教会をオンラインで繋ぎ、各教会に選挙管理委員を立てて選挙が行われた。こちらは初めての試みであったが、大きなトラブルもなく無事に終えることが適った。

 三役選挙結果
【議長】服部修(蕃山町)、【副議長】中井大介(倉敷)、【書記】木谷実(湖山)

 常置委員選挙結果
【教職】宮本裕子(久世)、森言一郎(旭東)、渡辺真一(岡山博愛会)
【信徒】河田直子(蕃山町)、土井しのぶ(総社)、難波幸矢(光明園家族)、田中英也(倉吉上井)

(木谷 実報)


教区活動方針、根本的な対策を検討【関東】

 第73回関東教区総会が、5月30、31日にかけてさいたま市民会館大宮レイボックホールを会場に行われた。総会開会に先立ち開会礼拝がもたれ、小林祥人教師(取手伝道所)がエレミヤ書から御言葉の励ましを語った。
 一日目午後には、横内純氏(高田教会主任担任教師)、平澤巴恵氏(春日部教会担任教師)の准允式が、熊江秀一議長のもと執り行われ、新たな教師の誕生に喜びを共にした。
 引き続き議事に入り、2022年度諸報告承認の件が上程され、議長報告がなされた。コロナ禍の中、各教会において、地区・教区においても、少しずつ活動が再開されつつあることが報告された。その一方で未だ2020年以前レベルの教勢回復には至っていないため、新型コロナウイルス感染対策支援制度として三本柱(①教区教会負担金の一律8%減額、②教会活動支援、③謝儀支援)に取り組んだこと、関東教区謝儀互助の原資となるナルドの壺献金は、目標額1200万円には到達しなかったものの、1177万7499円が献げられ、用いられたことが報告された。なお、2023年度のナルドの壺献金は今年度と同額1200万円を目標額とすることが可決された。2023年度教区活動方針は、⑴「キリストの体なる教会」が堅固になるために、⑵互助・支援、⑶世に遣わされる教会としてという三つの大きな柱のもとにたてられた。これまで行ってきたことを整理しつつ、教会が伝道をしていく力を回復していくことに重きがおかれている。コロナ禍、高齢化に対応するための絆創膏的対応だけでなく、根本的な手当を必要とする対策を検討していく。
 二日目には、教団問安使藤盛勇紀教団副議長を迎え、教団機構改定に関する協議会が持たれた。

 三役選挙結果
【議長】熊江秀一(大宮)、【副議長】田中かおる(安行)、【書記】小池正造(東新潟)、【宣教部委員長】飯塚拓也(竜ケ崎)

 常置委員選挙結果
【教職】町田さとみ(初雁)、栗原清(武蔵豊岡)、佐野明子(塩谷一粒)、嶋田恵悟(土浦)、武田真治(上尾合同)
【信徒】金刺英雄(上尾合同)、半田香代子(原市)、豊川昭夫(越谷)、佐久間文雄(志木)、横坂幸子(新潟)

(小池正造報)


「神の恵みの選びに応える教会」を主題に【東海】

 第110回東海教区定期総会は、5月30、31日にかけて、池の平ホテル(長野県北佐久郡立科町)を会場に開催された。開会時の議員数は、正議員202名中136名、准議員9名。
 開会礼拝では、宇田真議長による説教「キリストにおける選び」(詩編65編1〜5節、エフェソの信徒へ手紙第1章3〜7節)が語られ、聖餐式が執行された。
 議長報告の中で宇田議長は、「第二次五カ年計画」の初年度主題「恵みにより召されたる者の集いとしての教会」に基づき、教区・分区の多くの集会が実施されたことを感謝した。
 この「第二次五カ年計画」は、「神の救いの御業の成就」を目標とし、共に「キリストの体である教会をたてる」ことを願い、「神の恵みの選びに応答する」ことを主眼とし、前年度の教区総会で可決された計画である。
 今年度より、「総会議案報告書」の巻末に、教区内6分区の規則が掲載されたが、このことも、教区全体として各分区の働きを共有し、共に教会をたてることの一環として行われた。
 教区財政については、特に教師謝儀互助等を行う「伝道厚生資金」の制度が厳しい状況にあると報告された。この制度は、「教区ならびに教区内教会・伝道所の伝道の進展と連帯を目指す」ことを目的とした重要な制度であるため、2025年度までに新たな制度設計を必要としていることが訴えられた。
 今総会の重要議案として、四役選挙が行われ、四役とも再選された。選出された8名の常置委員と共に、教区の課題を担うこととなった。
 他の重要議案として、「按手礼式執行に関する件」、「准允式執行に関する件」が可決され、執行された。主の恵みによって、新たに正教師3名、補教師1名が立てられた。
 2023年度は「第二次五カ年計画」の2年目となり、「神の恵みの選びに応える教会」を主題に掲げる。選びに感謝し、応えることによって、共にキリストの体なる教会をたてる一年が始まった。

 四役選挙結果
【議長】宇田真(岩村田)、【副議長】柳谷知之(松本)、【書記】新里正英(三島)、【伝道委員長】宍戸俊介(愛宕町)

 常置委員選挙結果
【教職】兵藤辰也(中遠)、石井佑二(遠州)、宮本義弘(沼津)、横井伸夫(長野)
【信徒】土屋芳子(長野県町)、新庄田鶴子(静岡草深)、森里光生(遠州)、林信孝(松本)

(新里正英報)

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