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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【5021号】教区総会報告2024年度 4(2面)

2024年7月27日

全ての教区総会が日程通りに開催

沖縄・神奈川・総幹事総括


沖縄教区

教団総会議員、選出しないことを可決

 第85回沖縄教区総会が5月26〜27日、沖縄キリスト教センターにて開催された。開会時の議員数は47名中41名の出席があった。今回も宮古島、石垣島からはオンライン出席が行われた。傍聴に関しては、沖縄教区内の教師・信徒のみを議場に入れ、他教区からの傍聴者は議場外にてモニターを通しての対応をとった。

 開会礼拝、組織会、議事日程、総会特別委員選任等を行った後、早速に議長報告、常置委員会報告と共に、議長選挙、副議長選挙、書記選挙に入った。書記は慣例として新議長・新副議長の推薦を議場にての承認にて選出している。

 議案第7号教団総会議員選挙に関する件では、今回も「教団総会議員を選出しないことを承認する」が賛成多数にて可決承認された。周知のとおり、第33回日本基督教団総会において名称変更議案が廃案とされたことにより「教団と距離を置く」沖縄教区としては、「この方針が解消され得る理由がない限り、総会議員を選出しない」としている。

 また議案第8号では「沖縄教区巡回教師規程」の制定に関して議論された。これは前総会期からも継続で議論され「規定案」も整えられたが、議場では巡回教師の必要・不要論から始まり、教区としての宣教としてどのように位置づけるかとの課題が指摘され、一旦、新常置委員会で審議をやり直すよう常置委員会への付託となった。

 沖縄教区の宣教の柱である沖縄キリスト教センター(ぎのわんセミナーハウス)の建物も築後40年近くとなり、老朽化による修繕の必要性が迫られている。財政事情の厳しい中で、これからのセンターをどう維持し活用していくかも大きな課題である。

 三役選挙結果

【議長】上地武(首里)、【副議長】具志堅篤(読谷)、【書記】仲本瑩(平良川)

 常置委員選挙結果

【教職】髙多新(高原)、島しづ子(うふざと)

【信徒】玉城凉子(兼次)、羽柴直子(名護)、城間枝都子(首里)、国吉和雄(西原)

(上地 武報)


神奈川教区

北村慈郎教師戒規、再審議を求める

 第153回神奈川教区総会が6月29日、清水ヶ丘教会で開催された。開会時、正議員の出席者数は221名中、154名だった。

 准允と按手礼執行に関する件では志願者がそれぞれ所信を述べたのに対し、議場から北村慈郎教師の戒規について考えを述べるよう求める声が上がった。神奈川教区が准允・按手礼の執行に際し重ねてきた「今回の教師検定試験は、不当とまでは言えない」との決議に対して「議案でないものを決議してよいのか」、「不当だが新たな教師を望む苦渋の歴史の中でこの決議が生まれたことを重んじるべき」、「教師検定制度に問題があるなら別の形で提起すべき」等の意見が出た。また議論は2種教職制にも及んだ。

 古谷正仁議長は「次回総会にはこの決議を議案化することを約束する。今回はこのまま採決に入りたい」と述べた。採決の結果全員の執行が承認された後、准允および按手礼が執行され正教師2名と補教師3名が新たに立てられた。

 教団問安使の藤盛勇紀総会副議長に対しては戒規問題や能登半島地震への対応について質問が出た。また、ある准議員は「教師委員会が前総会期の教師委員会が見送った他教区からの戒規申し立てを総会期が代わったとして受理したのは一事不再議の原則に反する」と指摘し「それならば北村教師の戒規についても再審理を受けることができるようになる」と述べた。

 議案第7号「日本基督教団第36総会期教師委員会により戒規免職処分にされた北村慈郎教師の戒規申し立てと審判委員の選任に公正・中立性について疑いがあるので、本総会期常議員会で新たな審判委員を選び、再審理を求める件」は、北村教師の戒規申し立てのプロセスに重大な問題があるため常議員会に再審理を求めることを旨とする議案を、第43回教団総会に提出することを諮るものである。なお42回教団総会を踏まえて戒規の無効性には触れず、むしろ無効性の判断を下す審判委員の選び直しを求めるものと説明された。「公正性に疑いはない」、「未受洗者陪餐には反対だが戒規のプロセスに誤りがある」等、賛否様々な意見が出た。採決の結果121名中84名の賛成で本議案は承認された。

 教団総会議員選挙結果

【教職】古谷正仁(蒔田)、藤掛順一(横浜指路)、秋間文子(茅ヶ崎南湖)、平良愛香(川和)、小宮山剛(逗子)、金子信一(湯河原)、佐野匡(横浜本郷台)、孫裕久(川崎戸手)、寺田信一(横須賀小川町)、宮川忠大(横浜本牧)、長倉基(藤沢北)、井殿準(翠ヶ丘)、原宝(上大岡)、桐藤薫(六ッ川)

【信徒】岡安博(鶴見)、松森しおり(横浜指路)、荒木美智子(鎌倉雪ノ下)、大西誠(横浜指路)、沖田忠子(横浜港南台)、本城勇介(鎌倉雪ノ下)、岩村悦江(横浜二ツ橋)、松橋秀之(蒔田)、伊東永子(翠ヶ丘)、川合重貞(橋本)、斎藤圭美(高座渋谷)、古賀健一郎(紅葉坂)、堀木一男(六ッ川)、世安正明(衣笠病院)

(米山恭平報)


総幹事 網中彰子

総括 教区総会を終えて

 各教区総会が日程通りに開催されました。引き続き新型コロナ感染対策をしつつ、数年ぶりに聖餐式を行うことが出来た教区もあり、喜びが報告されました。准允・按手礼式が行われた総会もあり、教団の教師として、主の体なる教会に共に連なる幸いを思います。それぞれの新しい日々が主の導きの内にありますようお祈りいたします。

 教会・伝道所の解散があった教区では、長きに亘る働きを創立からの歴史と共に皆で覚え「感謝を持って神さまにお返しいたします」との祈りが捧げられました。一方、長年の祈りが実り、新しく設立された教会・伝道所もあります。新たな環境の中で礼拝を捧げる希望が与えられています。

 教区によっては各個教会の近況報告が掲載された資料もあり、受洗者が与えられた恵みと喜びが記されていました。その一人に神さまの救いの御業を思います。すべての教会の礼拝にまだ見ぬ新しい出会いがありますようお祈りいたします。

 各教区に共通する課題は教勢低下に伴い教区活動を見直して各個教会の財政負担減を計ることです。教区互助、互助規則、謝儀保障制度など継続してきた制度をどう維持していくか、持続可能な方法は何かも協議されています。捧げる思いを大切に継続されています。

 教区財政の縮小という過渡期にあって、コロナ禍以降定着してきたオンラインで行う会議や委員会へのサポート体制を整える教区もあります。選挙において投票アプリを導入し、全員がスマホで瞬時に投票を行う教区もありました。これにより大幅な時間短縮が可能となります。DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む一方、一教会では困難な教会敷地の整備や会堂維持のための人的な協力が近隣教会を含めて教区として既に行われています。

 教区報を含む広報活動についても時代の変化に応じて多様な手段を検討している教区もありました。印刷・製本・発送費用などが高騰し始め、ペーパーレス化も進んでいます。世代に関係なく、インターネット上で情報に手軽に接続出来る今、内容によっては頻度を多く短く発信することも有益となります。何でも新しくすればよいということではありませんが、人員減少に応じた無理のない広報方法があることは可能性の一つとして知っておきたいと思います。

 最後に、能登半島地震被災教会については中部教区総会で七尾教会・羽咋教会・富来伝道所・輪島教会の主任牧師がそれぞれ報告する時間が設けられました。困難の只中にある教会や周囲の現状に心痛めつつ祈りと献金によって支えられている感謝が伝えられました。

伝道推進室より応援した教会・伝道所

「さまよう人々」たちかえりて

竹野伝道所(代務)牧師 山本 桂子

 竹野伝道所は特定の教派や教会、牧師による開拓伝道等でできた教会ではない。この地の住民によって自発的に形成され、続けられてきた教会だ。戦時中、フィリピンで捕虜となった与田敏夫という青年がクリスチャンの看守を通してキリスト教を知り、故郷の竹野村に復員した後、1946年に数名の仲間とともに小学校の教室で聖書研究会をはじめたことによる。同じ年に竹野で一般市民に向けた伝道講演会が開催され、講師だった岡山の内山下教会・ 吉野勝栄牧師が、その後も月に一度聖書研究会のためにやって来た。与田氏の妹で当時小学生だった田中美智子さんは、自宅で行われる聖書研究会に大勢の若者が集まり、母がたくさんの食事を用意していたこと、讃美歌を歌う時は自分もその中に入って歌ったことなどを覚えている。いつも歌われていたのが239番(54年版)「さまよう人々」だった。それはある意味で彼らの道のりを暗示していたのかもしれない。

 1951年以降は兵庫教区但馬地区の教会の牧師が関わることになり、天幕伝道を経て、1959年に教団認可を受けて竹野伝道所となった。会堂を持たず、 主任者を招聘したこともなく、礼拝は代務者や地区内教師が担当し、空き家や信徒宅など場所を移動しながら活動が継続されてきた。信徒伝道者という名前こそつかないが地域における日常的な伝道者としての働きは信徒が担ってきた。教会活動は少人数で維持されてきたが、2006年に借りていた場所を退去し礼拝場所が失われた。この時教会員は前述の田中さん1名になっていた。教会が単独で対処できることはなく閉鎖や合併も考えられたが、竹野から福音の灯を消したくないという強い思いを受けて、兵庫県北部の8つの教会からなる但馬地区は、 教区常置委員会に対して、 教区内の教会が置かれた状況に対して教区としてどう向きあうのかという問いを投げかけた。最終的に但馬地区が主体となって民家を購入し、2008年に竹野伝道所ははじめて自分たちの会堂を得たのである。

 これと並行して兵庫教区では、 地方の一教会で生じる事柄は〝その教会の問題〟 ではなく、 教区の宣教の課題であるという教区としての共通理解を表明した。当時はこの内容にピンとこない教会も多かっただろうが、2024年現在、15年以上前に竹野が直面した状況は都市地の教会でももはや他人事ではなくなった。信徒数の減少はリカバリー不可能であり、教師を招聘できない、礼拝が困難ということも珍しくない。それが〝その教会の問題〟なのではなくキリスト教会全体の宣教の課題であることは明らかだ。

 竹野は今も都市地の教会の15 年先の現実を生きている。数字的改善の見込みなどない。しかし現場が思いのほか明るくあっけらかんとしていることに驚くだろう。その根っこにあるのは「さまよう人々」だった教会の歩みに対する神の導きの確信、何よりも共に重荷を担ってくれる仲間がいるということへの信頼だ。

公 告

第43回 日本基督教団総会開催について

第43回日本基督教団総会を下記のとおり開催いたしますので、ここに公告します。

会期 2024年10月29日(火)午後1時30分 〜 31日(木)午後3時

会場 ホテルメトロポリタン(東京都豊島区池袋1丁目6番1号)

 2024年7月27日

日本基督教団総会議長 雲然俊美


◎議案は9月21日(土)、建議請願は10月10日(木)に締め切りとなります。

傍聴希望者は下記の要領に従って手続きをしてください。

1.傍聴資格

 本教団の教師および現住陪餐会員たる信徒に限ります。なお、信徒の方は所属教会牧師もしくは日本基督教団教師の推薦状が必要です。

2.参加費 無料

3.参加方法 今回もコロナ感染予防対策のためYouTubeによる限定配信となります。

4.締め切り 2024年10月25日(金)

5.申込方法

〈インターネットでのお申し込みの場合〉

Googleフォームにお名前、ご住所、教会名、電話番号、メールアドレスをご入力ください。※信徒の方は推薦状を必ず郵送でお送りください。

https://forms.gle/5ZWQokPsMdv5S5k48

申し込みが完了しましたら、教団事務局総務部より申し込み完了のメールを差し上げます。

〈書面でお申し込みの場合〉

お名前、ご住所、教会名、電話番号、メールアドレスをご記入の上、下記へお申し込みください。

②信徒の方は必ず推薦状を同封してください。

 日本基督教団総務部(〒160-0051 東京都新宿区西早稲田2丁目3番18号)

 

【5021号】第42総会期第11回常議員会(1面)

【5021号】教区総会報告2024年度 4(2面)

【5021号】︎全国社会委員長会議・社会委員会(3面)

【5021号】2024年 在日大韓基督教会日本基督教団平和メッセージ(3面)

【5021号】教憲変更議案:「教憲9条を改正し、伴って関連教規条項を改正する件」掲載について(4・5面)

【5021号】公告 第43回日本基督教団総会開催について(4面)

【5021号】救援募金延長(ウクライナ・ガザ)のお知らせ

【5021号】事務局報(4面)

【5021号】伝道のともしび(4面)

【5021号】人ひととき(4面)

【5021号】すべて手放す(4面)

 

2024年7月26日

日本基督教団 能登半島地震支援ボランティア募集のお知らせ

主の御名を賛美いたします。
日本基督教団は災害発生時より、中部教区と協力の下、能登の教会と地域の回復のために祈ってまいりました。
この度、被災教会及び幼稚園、そして地域の支援のためのボランティアを派遣することとなりました。9月以降も月に2回のペースで募集を予定しています。
以下の要項をご覧いただき、ご参加ください。


【日程】
①8/5(月)~8(木)
②8/19(月)~22(木)
※部分参加不可

①の締切は7月31日(水)②の締切は8月8日(金)

【派遣先】
日本基督教団中部教区 能登地方の諸教会及び地域

【行程】 
月曜:移動、羽咋はくい教会を経由して富来 とぎ伝道所(宿泊
火曜/水曜:ワーク、富来 とぎ伝道所(宿泊
木曜:移動
※月曜日は羽咋はくい教会に16:00までに集合、木曜日は12:00までに富来 とぎ伝道所発

【交通手段】 
自動車、もしくは公共交通機関
※公共交通機関をお使いの方も金沢からはレンタカー等をご使用ください
※費用は新幹線&レンタカーより、自動車での乗り合いが安価です

【費用】
往復の交通・レンタカー・食事・入浴等費用
※教団より補助があります

【人数】
2名以上のグループで、8名まで
※他グループと合同の可能性もあります
※参加者が4名に満たない場合実施しません

【宿泊場所】
日本基督教団 羽咋はくい教会 富来 とぎ伝道所(空調あり・男女別)

【参加条件】 
・18歳以上かつ原則として日本基督教団の諸教会・伝道所の関係者(事前に各教会・伝道所牧師の承諾を得てください)
・事前のオリエンテーション(オンライン)に必ず出席
 ※高校生不可

【所持品】
着替えや洗面用具等の日常生活での必要品、作業着など
作業用の靴、ゴム手袋(軍手)、マスク、レインコート、寝袋、健康保険証など

【申し込み】
下記フォームより引率者が申し込みください※人数により先着順
https://forms.gle/SPaaSW3s7AEC2TeY6

【その他】 
・宿泊は富来 とぎ伝道所
・入浴は近隣の温泉
・近隣に飲食店/スーパー/コンビニ/コインランドリーあり
・教団より保険加入します
・申し込み後、事前オリエンテーションに参加いただきます
・上記は予定であり、現地状況により大幅な変更もあります

【問合せ】
日本基督教団事務局総務部 somu-b☆uccj.org  03-3202-0541
※☆を@にかえてください


ボランティア募集にあたり、現地の様子を確認するため教団先遣チームが能登に行ってきました。
報告はこちら

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