伝道報告
七十二人は喜んで帰って来て、
保育を通して地域に仕える
友愛乳児園・友愛幼児園・友愛学童クラブ施設長、与那原教会牧師(代務)
具志堅 篤
現在、与那原教会には3つの小さな附属保育施設がある。保育モットーして「遊びを通して子どもたちの生きる力を育む」を掲げている。勿論、その根底には聖書に基づく人間理解とイエス・キリストの福音がある。そして、その背後に教会の祈り支えがあっての保育事業となる。
両者の関係は単なる一体を超えて、コインの裏表のような関係にある。
戦禍によって会堂を失い、戦後1951年、米国キリスト者から多額の支援を受け献堂。その2年後1953年、当教会信徒の故宮城能章氏は「友愛幼稚園」(財団法人)を設立。そして、閉園の際、宮城氏の財産が当教会に捧げられ同時に教会は会堂改築への備えに入る。会堂1Fに1975年 友愛保育園(社会福祉法人)開園。以来、48年間に渡って「法人は異なるが両者は一体」だった。幼稚園時代からだと58年間になる。
ところが、2011年、当時の牧師退任に伴いその関係は崩れた。法人保育園は町内別地に移設。地域と教会へ与えた影響は小さくなかった。
しかし、「保育を通して地域に仕える」という教会のヴィジョンは消えなかった。3年の祈りの時を経て、先ず「友愛幼児園」を認可外で開園したのが2014年。2016年友愛乳児園(小規模認可)開園。そして、2022年に友愛学童クラブ(町認可)が開園した。
実は、施設名称は別名を考えていた。故渡真利源吉氏(当時 児童養護施設「愛隣園」園長)に強く反対され「友愛」とした。
月曜日には保育園の礼拝、金曜日に学童クラブの礼拝がある。歌う「さんびか」に当園の保育観が現れているようだ。「小鳥たちは小さくても おまもりなさる神さま」(こどもさんびか改訂版10番)、「『どんなにちいさい小鳥でも 神さまはそだててくださるって』イエスさまのおことば」(同58番)。運動会や発表会といった行事には「ぼくの心の中がいつも明るいように イエスさまボクに喜び、喜びをください」(こどもプレイズ)を讃美する。
近くには、園が借りている小さな畑とヤギ小屋がある。土に親しみ、生き物に触れることを通して命を知る。
今、子どもたちは希望を見出しにくい時代に置かれている。しかし、小鳥たちよ、愛と勇気を持って力強く羽ばたいて欲しい。そういう祈りがある。
保育士の確保も困難だと言われる中で不思議と働き人も与えられている。また、子どもたちは神さまから送られて来た、そう受け止めている。当園は、悩みを抱える子どもたちとその家族にも寄り添う。
そして、これからも地域に根づき他施設とも連携しつつ保育を通して地域に仕え、主の栄光に帰していきたいとの思いを新たにさせられている。
最後に、老朽化した会堂・園舎の改築を読者の祈りのうちに覚えていただけるなら幸いです。
栄光在主
曽根原穹(隠退教師)
23年11月5日逝去、90歳。山形県生まれ。61年東京神学大学大学院修了。同年より小野田、広島牛田、防府教会を牧会し、相愛幼稚園に務め、03年隠退。遺族は妻・曽根原友子さん。
池田貞子(隠退教師)
23年11月9日逝去、94歳。大阪府生まれ。56年日本聖書神学校卒業。57年より西萩、浜松、仙台愛泉、いずみ愛泉教会を牧会し、93年隠退。遺族は甥・石庭克美さん。
加藤弘治(隠退教師)
23年11月20日逝去、86歳。京都府生まれ。93年受允、96年受按。93年より大和郡山、摂津富田教会、生駒伝道所を牧会し、17年隠退。遺族は息・加藤真治さん。
正教師登録
田中 真(2023・11・23受按)
平澤 巧、清水義尋、竹内真理(2023・11・25受按)
玉木圭子、山名高広(2023・11・26受按)
補教師登録
李 暁静(2023・11・26受允)
教師異動
横浜二ツ橋 辞(主)山﨑正幸
〃 就(代)鄭 富京
札幌北部 辞(主)久世そらち
〃 就(代)小西陽祐
十二使徒 辞(代)久世そらち
〃 就(代)原 和人
美唄 辞(代)石田 歩
〃 就(主)久世そらち
藤沢ベテル 就(代)河口陽子
元浦河 就(代)五味 一
下石神井 辞(代)北 紀吉
〃 就(主)新佐依子
教師隠退
滝口洋子、宮島星子
隠退より復帰
五味 一
教会通信先設定
郡中南 〒791−3134愛媛県伊予郡松前町西古泉102−2 正貴教会気付
野村 〒797−0015 西予市宇和町卯之町3−104−2 卯之町教会
教会通信先削除
下関西
教区と教団、教区同士が顔の見える関係に
11月9日から10日にかけて、教団会議室を会場として、教区事務担当者研修会が開催された。この研修会は、教団事務局と各教区の事務担当者が申請書の取り扱い等の事務手続きについて確認・協議する研修会である。過去3回行われたが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、5年ぶりの開催となった。
今回は、教区や担当者の事情により欠席となった4教区を除く13教区から15名が出席した。教区の事務担当者は教区ごとにその担当が異なり、今回の出席者は幹事・主事7名、書記3名、職員5名であった。教団事務局からは道家紀一総務幹事と職員3名が出席した。
一日目は教務関係申請書の扱い、教師に関する対応などを協議した。特に近年増加している教会合併・教会解散の手続きについて確認した。
二日目は、冒頭で出版局、年金局、部落解放センター、隠退教師を支える運動よりそれぞれの活動の紹介や事務的な確認を行った。続いて宗教法人の申請書の扱いについて協議した。宗教法人格は各個教会がその財産管理のために取得している法人格であり、その手続きは教団だけでなく法務局や自治体に対しても行わなければならない。そのために必要な事務手続きについて協議した。その後昼食をとりながら質疑応答を行い、様々なことについて意見交換を行った。
また両日の休憩時間を利用して事務局・出版局・年金局を訪問し各担当者との交流や保存資料の閲覧などを行った。
申請書をはじめとする教団の事務手続きは、各個教会の宣教・伝道を支えるための大切な働きである。この研修会では学びと同時に、教区と教団、また教区同士が対面し情報交換をすることで、顔の見える関係となりスムーズな事務処理を行うことができるようになることも目的としている。今回の研修会は終始和やかな雰囲気で、よい交わりを持つことができた。これからも教区と教団が協力して、各個教会に仕えるための働きを続けていきたい。
(神田 修報)
教団でも支え合いを
九州教区議長
日下部遣志
九州教区の課題の一つは代務・兼務教会の増加です。今年度126教会中、32教会にもなり4教会に1つの割合です。おおよそ地区内の教師や教務教師、無任所教師が代務者を担っていますが、私自身、今年度は地区を越えて代務者となり、5つめの代務教会にもなります。無牧教会の中には、以前から日曜午後に礼拝を行う教会もありますが、それは代務者が午後から説教に赴くことが前提です。しかし無牧となった教会が午後の開式に変更することはなかなかできません。では午前中に礼拝を行う無牧の教会で、教師が来られない時はどうしているのでしょうか。私が以前代務を担った教会は、月に一度、午前の礼拝に行くとき以外は役員が順番に奨励を行っていましたが、教会員の高齢化もあり、それを担えるだけの体力がない教会も増えています。無牧の教会に聞くと、教師が説教原稿を送り信徒が代読する、或いは音声データやビデオ録画を送る、最近ではズームで繋いでオンライン礼拝を共同で守る、など様々な工夫がなされつつ、礼拝が守られているようです。
九州教区は広域に散らばる各教会の礼拝が支えられ、伝道の灯火が消えぬよう教区の支え合いを大事にしてきました。互助は1教会200万円を上限に8教会に用いられています。また無牧教会の説教者派遣費用などに年間120万円の予算を設けています。全て献金です。その献金から九州教区はこの10年で2000万円余りもの伝道資金負担金を払い続け、沖縄教区と同じく、交付を受けずに来ましたがもう限界です。教区間での支え合いを目的とした伝道資金制度にして下さい。それが九州教区の願いです。その資金があれば更に豊かに困難な教会を支えていけることでしょう。
台湾ユースミッション
8月29日〜9月5日
台湾基督長老教会のもと、台湾ユースミッションが8月29日から9月5日まで、日本側から7名、台湾側から7名の青年が参加して台北および台南で実施されました。
テーマは「沈黙」です。遠藤周作の同名の小説でも扱われたように、人間は時としてこの世の不条理に対して神が「沈黙」しているように感じることがあります。近現代の台湾を生きてきた人々にとっては、日本統治時代、戦後の一党独裁政権下での人権弾圧を通してこうした不条理に遭遇してきました。主催者である長老教会青年幹事の李信仁牧師は、台湾の凄惨な過去の歴史が残る地を巡り、そこで生じたように見える「沈黙」に思いを至らせることで、自らの信仰の糧にしてほしいと語っておられました。
プログラムではまず、前半の4日間をかけて台北周辺の展示施設や教会を巡りました。博物館については、国民党政権による白色テロのきっかけとなった事件を記念する二二八国家記念館、政治犯の収容所を再利用して設立された国家人権博物館の他、中華民国初代総統である蒋介石を記念して作られた中正記念堂、台湾の歴史や自然に関する資料が多数展示されている台湾国立博物館を訪問しました。また、教会は長老教会本部を皮切りに、白色テロの事件現場となった住宅跡に建てられた義光教会、カナダ人宣教師マカイにより台湾北部で最初に設立された淡水教会、立法院の隣にある済南教会を訪れました。
旅の後半では台南に移動しました。日曜日にはマックスウェル宣教師が設立した太平境馬雅各記念教会を訪問し、主日礼拝(台湾語)に出席しました。その他現地教会の会員である日本人女性や、日本基督教団から派遣され、台南神学院で教鞭をとる高井ヘラー由紀先生=ヘラー・ダニエル先生のご家族とお会いし、日本と台湾の教会事情などについて伺うことができました。最終日には互いの国の文化を紹介するミニセッションを行い、日本語、琉球語(琉球方言)、英語、中国語、台湾語、原住民語の讃美歌を歌って閉会となりました。
様々な場所を巡りましたが、参加者各々がじっくり考える時間があり、かつ緩やかで形式にとらわれない雰囲気も手伝って他の参加者と心を開いて話す機会が何度もありました。
また、台湾の教会の皆様の温かいおもてなしのおかげで、互いの国・教会の歴史や伝統、教会が果たす社会的な役割について理解や関心を深めることができました。特に印象に残ったのは、台湾の教会における若者の存在感、社会問題に対する積極的な取り組み、教会の中の言語事情等々です。
事前準備も含めて他の日本側の青年との交流も私にとっては大きな刺激を与えられるものとなり、様々な点で非常に実りのあるプログラムになりました。
最後に、今回の渡航に際しご支援とご協力を賜りました日台の教会の皆様に心より感謝申し上げます。今後の両教会の交わりと一致のための取り組みが益々豊かなものとなることを祈っております。
(仲渡千宙報/広島教会員)
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